チーズを買ったらワインを合わせたい!
きっとそう思う方多いではないでしょうか。私は、ソムリエを取るくらいワインが大好きで、チーズプロフェッショナルを取るくらいチーズも愛しています。
チーズにワイン。ワインにチーズ。
やはり、チーズとワインは切っても切れない最愛の仲間です。
とはいえ、
そんな声もよく聞きます。
実際に、チーズになんでもワインが合うわけではありません。
この記事では、
- チーズとワインを合わせる方法
- どんなワインに合うのか?
- チーズ×ワインの相性抜群ランキング
などを、ソムリエであり、チーズのプロであるチーズプロフェッショナルYURIが徹底解説します。
《チーズとワイン相性抜群ランキング》
▼ソムリエ&チーズプロYURIがおすすめマリアージュをご紹介しています▼
チーズ | ワイン | |
1位 | エポワス | ブルゴーニュ地方のピノ・ノワール |
2位 | シャウルス | シャンパン |
3位 | セル・シュール・シェール | ロワール地方のソーヴィニヨン・ブラン |
4位 | フルム・ダンベール | ゲヴュルツトラミネール |
5位 | デリス・パパイヤ(フレッシュチーズ) | ロゼワイン |
相性抜群のチーズとワインもランキング形式で学べちゃう!この記事を読めば、チーズとワインの合わせ方が分かりますよ。
\チーズとお酒のマリアージュも知れる本/
★ も く じ ★
チーズとワインを合わせる基本
チーズを食べるなら、やっぱりワインも飲みたくなりますよね。
でも、「どうやって合わせて良いか分からない」という質問は多くもらいます。
ここでは、チーズとワインの合わせる基本的な方法をご紹介していきます。
同じ産地で合わせる
生産地が同じもの同士は、相性がいいです。
これは、チーズに限らず食材や料理にも共通していえること。
例えば、
- フランス・ブルゴーニュ地方のワインとチーズ
- イタリア北部のワインとチーズ
- スペインワインのワインとチーズ
など、もちろん同じ産地だけで合わせても100%のマリアージュは望めません。しかし、一つの方法として覚えておきましょう。
熟成度合いを合わせる
熟成度合いを合わせることで、味わいのまとまりが出ます。
チーズもワインも熟成が進むことで、深みが増し、味わいは複雑になります。
基本的に
- 熟成が進んだチーズには、熟成ワイン
- フレッシュなチーズには、フルーティーでフレッシュなワイン
を考えて合わせましょう!
「似たもの同士」「正反対もの同士」を合わせる
チーズとワインの味わいや香りが似ているものを合わせると、合いやすくなります。
例えば、
- 酸味の強いチーズには、爽やかなワイン
- 濃厚でコクのあるチーズには、フルボディで濃厚なワイン
- マイルドでクセのないチーズには、果実味のあるフルーティーなワイン
など、雰囲気や味わい、風味が似ているチーズとワインを合わせることでより美味しく食べられます。
また、甘口ワインに塩味の強いチーズを合わせるという正反対の合わせ技もあります。
チーズワイン好きには、定番になっていますが、青カビタイプのチーズと甘口ワインの組み合わせは絶品です!
チーズとワインを合わせる時は、中途半端に組み合わせるのではなく「似たもの同士」か「正反対もの同士」かを見極めましょう。
チーズとワインどちらかの味わいが強すぎないものにする
強い味わいのチーズの代表でもある、青カビタイプのチーズはワインと合わせるのがとても難しいです。
青カビタイプのチーズ好きの方は、どんな赤ワインにもブルーチーズ・青カビタイプのチーズを合わせてしまいがちです。
しかし、チーズの味わいがワインに勝ってしまっては、どちらも美味しさ半減になってしまいます。
チーズとワインを一緒に食べて、単体で食べるより美味しいということがマリアージュ度が高いということです。
チーズとワインのどちらかの味わいが勝たない、バランスの良いものを合わせましょう。
まずは、難しいマリアージュはせずに、合わせやすいワインとチーズでマリアージュを楽しみましょう。
ちなみに、ブルーチーズに合うワインは、
- 甘口のワイン(貴腐ワイン、アイスワイン、レイトハーヴェストなど)
- フルーティーな味わい白ワイン(ゲヴュルツトラミネール、NZのソーヴィニヨン・ブランなど)
上記のマリアージュは、ブルーチーズでも合わせやすいですよ。
実はチーズには、白ワインが一番合う?!
世間一般だと「チーズに合うワインは、赤ワイン!」と思われていることがおおいですが、実は白ワインの方が合わせやすい事が多いです。
なぜ白ワインの方が合うかというと、
- 白ワインの味わいが、チーズのミルキーさに合わせやすい
- 香りが調和しやすい
- ワインの味、香りなどがチーズより強すぎない
など、白ワインの方が赤ワインより優しく穏やかにチーズに寄り添ってくれます。
赤ワインがチーズと合わないことはありませんが、タンニン、香り共にチーズより勝ってしまうことが多く、チーズの良さを消してしまう場合が多くあるのです。
チーズには、赤ワインを合わせる!という固定概念を忘れて、白ワインにもチーズを合わせてみましょう。
【チーズとワイン】相性抜群ランキング
チーズとワインを合わせる基本的な方法を学んだところで、実践編です。
合わせ方が分かっても、実際にどのワインとどのチーズが合うか分からないですよね。
今回は、チーズとワインそれぞれの資格を持つYURIが、おすすめのマリアージュをランキング形式でご紹介します。
どれも合わせて、唸る美味しさですよ。
チーズ | ワイン | |
1位 | エポワス | ブルゴーニュ地方のピノ・ノワール |
2位 | シャウルス | シャンパン |
3位 | セル・シュール・シェール | ロワール地方のソーヴィニヨン・ブラン |
4位 | フルム・ダンベール | ゲヴュルツトラミネール |
5位 | デリス・パパイヤ(フレッシュチーズ) | ロゼワイン |
【1位】エポワス×ブルゴーニュのピノ・ノワール
誰もが絶賛するマリアージュ!
トロトロに熟成したエポワス(ウォッシュタイプのチーズ)に、香り豊かな酸味と果実味のあるブルゴーニュ地方のピノ・ノワールを合わせます。
どうなるかというと、ワインの酸味がなくなり、甘味に変わるのです。
香りが強いエポワスですが、口に入れると濃厚さと香ばしさが、ワインに最高に合います。
まずは、一度試してほしい間違いないマリアージュです。
※同じ生産地のマリアージュ
マリアージュ度
\エポワスはトロトロになるまで熟成して食べよう!/
エポワスに合うおすすめワイン
おすすめワインの造り手を詳しく知りたい方は、⇩こちらの記事も読んでね。
フレデリック・マニャンのブルゴーニュ ピノ・ノワールは、土壌の味わいに忠実だった!
【2位】シャウルス×シャンパン
やや塩味の効いた白カビチーズと、口当たりスッキリなシャンパンが口の中で絶妙なバランスを生みます。
シャウルスは、白カビのクセは穏やかでミルキー感があるので、シャンパンのコクとクリーミーな泡立ちによく合います。
マリアージュ度を高めたい時は、シャンパンの原料が黒ブドウが多めの方がなお相性抜群です!
シャンパンの泡のクリーミーさとシャウルスのなめらかでまろやかな味わいを、ぜひ堪能してください。
※同じ生産地のマリアージュ
マリアージュ度
\同じ土地で造られるマリアージュを楽しもう!/
シャウルスに合うおすすめシャンパン
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【Louis Roederer】が手掛けるブリュットプルミエが絶品すぎて、ハマる人続出中!
【3位】セル・シュール・シェール×ソーヴィニヨン・ブラン
セル・シュール・シェールとは、山羊乳で造られ木炭に覆われた独特なシェーブルチーズです。
シェーブルチーズは、熟成が若いと酸味を強く感じます。そこで、合わせたいのは爽やか系ワインの代表ともいえる「ロワール地方のソーヴィニヨン・ブラン」です。
他の国のソーヴィニヨン・ブランでも、いいですが、「爽やか×爽やか」で合わせたいのでロワール地方のソーヴィニヨン・ブランをおすすめします。
セル・シュール・シェールのコクある味わいに中にある爽やかな酸味と、ロワール地方のソーヴィニヨン・ブランの華やかだけどスッキリとした酸味が相性抜群です。
初夏に合わせたい、チーズとワインのマリアージュです。
※同じ生産地、似た者同士のマリアージュ
マリアージュ度
\山羊のミルクと爽やかな白が最高!/
セル・シュール・シェールに合うおすすめワイン
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ロワールで造られる白ワインのブドウ品種は?おすすめ Val de Loire / Domaine de Veilloux
【4位】フルム・ダンベール×ゲヴュルツトラミネール
フルム・ダンベールは、フランスの青カビタイプのチーズ。
青カビタイプのチーズと聞くと、貴腐ワインやデザートワインを合わせた方が合うと言われますが、ゲヴュルツトラミネールも相性がいいです。
特に、ライチのニュアンスが強く、柔らかな酸味とほんのり甘味があるゲヴュルツトラミネールによく合います。
フルム・ダンベールの塩味とピリッと辛い青カビが、ゲヴュルツトラミネールの酸味と甘味に絶妙なマリアージュを演出してくれます。
甘口ワインや濃厚赤ワインだけじゃない、青カビチーズのマリアージュも楽しんでみてくださいね。
マリアージュ度
\青カビとほんのり甘いワインが絶品/
フルム・ダンベールに合うおすすめワイン
おすすめワインの造り手を詳しく知りたい方は、⇩こちらの記事も読んでね。
トリンバックのゲヴュルツトラミネールは、華やかさと爽やかのバランスが抜群でまた飲みたくなる!
【5位】デリス・パパイヤ(フレッシュチーズ)×ロゼ
デリス・パパイヤは、フレッシュチーズにドライパパイヤがまぶされた甘酸っぱいチーズケーキのようなチーズです。
デリス・パパイヤの甘さと酸味に、ロゼワインの爽やかさとコク、ほんのり感じる果実味がベストマッチ!
ドライパパイヤの甘さとフレッシュチーズのなめらかな口あたりと酸味が、白でもない赤でもないフルーティーでコクのある味わいに合わせることで、何度もワインとチーズを口に運びたくなります。
チーズケーキ好きな方にも試してほしい、そんなマリアージュです。
マリアージュ度
\フレッシュで爽やかなチーズと深みあるロゼが相性抜群/
デリス・パパイヤに合うおすすめワイン
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美味しすぎるマルサネ・ロゼを飲んで欲しい Bruno Clair/ブリュノ・クレール
チーズとワインの合わせ方を知っておけば、もっとおいしく食べられる!
チーズとワインの合わせ方、イメージ出来ましたか?
合わせる基本的な方法を知っていれば、もっと美味しくチーズもワインも食べて飲むことが出来ます!
チーズとワインを合わせやすくするポイントは、
- 同じ生産地
- 熟成度合いを合わせる
- 似たもの同士 or 正反対のもの同士
- ワインとチーズどちらかの味が強すぎない
を基本に考えてみましょう。
全てを合わせなくてもいいです。どれか一つでも合わせてみ下さい。
もちろん、合えば合うほどマリアージュ度は高くなります。
自分好みのチーズとワインのマリアージュを、楽しみながら見付けてみてくださいね。
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