ワインは、楽しみ方でもっとおいしく飲める!
ワインは、グラスに注ぐだけでおいしく飲めますよね。
でも、飲み方やペアリング、シチュエーションなどを考えながらワインを飲むと、もっとワインを楽しく飲めるのです。
とはいっても、
- 飲み方を考えるのむずかしそう…
- どうやったらいいか分からない
- 今でも、十分おいしく飲めてるけど
など、今現在おいしく飲めている方も、楽しく飲むってむずかしそうと思っている方もいると思います。
しかし、ちょっとしたこと、そんなことでいいの?という小さなことで、ワインの味わいがぐっと上がれば嬉しくないですか?
この記事では、
- ワインの楽しみ方とは?
- 飲み方で楽しもう
- ペアリングで楽しもう
- シチュエーションで楽しもう
など、さまざまな方法で、ワインをもっと楽しめる方法をソムリエであるYURIが伝授していきます。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まずは、ワインの買い方・選び方を知りたい方は、↓こちらの記事からご覧くださいね。
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★ も く じ ★
ワインの楽しみ方とは?
ワインの楽しみ方は、人それぞれですが、いろいろな方法を知っていると、新たな発見に出会えおいしく味わえます。
たとえば、
- ワインの基本的な飲み方
- 料理や食材と合わせるペアリング
- シチュエーションに合わせる
など、ワインを楽しむ方法もさまざまあります。
さらに楽しく飲むために、自分流のワインの楽しみ方を探してみるといいですよ。
以下では、詳しくソムリエールYURIがおすすめするワインの楽しみ方をご紹介していきます。
ワインの楽しみ方①飲み方
ワインは飲み方によって、おいしくもまずくもなってしまいます。
まずは、基本的なワインの飲み方を知ってみましょう。
ポイントは、
- 温度
- グラス
- 状態
です。
基本の飲み方を知って、おいしく飲みましょう。
ワインの温度を見極める
ワインは、温度によって大きく味わいが変わります。
たとえば、
- 渋味の強い赤ワインを冷蔵庫で冷やしてしまうと、渋味が強く感じられ、風味も閉じてしまう場合も
- 白ワインをぬるい温度で飲むと、甘味や雑味が強く感じられる場合も
などが一例としてあります。
このように、ワインは温度によっておいしいものも不味くもなるのです。
私のおすすめ温度設定は、赤ワインは14〜20度程度。白ワインは、8〜14度程度。
しかし、ブドウ品種や生産国、味わいなどによって細かく変わってくるのがむずかしいところ。
以下では、さらに詳しく赤・白ワインの味わいにそって合った温度をご紹介しますね。
赤ワイン | |
濃厚な渋味の強いタイプ | 17〜20度 |
酸味のある爽やかなタイプ | 14〜16度 |
やや甘味があり、フルーティーなタイプ | 10〜16度 |
甘口〜極甘口タイプ | 12〜16度 |
赤ワインは、冷やしすぎると渋味や苦味などが全面に出てきてしまいます。
したがって、濃厚でタンニンの多いタイプは温度を上げる傾向にありますよ。
酸味があるワインや、甘味があるタイプは、少し冷やし気味で飲むことで、スッキリと飲むこともできるので温度を変えて飲むと楽しいですよ。
白ワイン | |
スッキリ爽やかなタイプ | 8〜10度(8度未満でもOK) |
フルーティーな辛口タイプ | 8〜10度 |
樽の効いたボリューミーなタイプ | 11〜14度 |
甘口〜極甘口タイプ | 6〜10度 |
白ワインは、基本的に冷やして飲んだほうがおいしいです。
しかし、樽の効いたボリューミーなタイプは温度を上げたほうが香りが広がり、味わいの奥深さも感じられます。
甘口タイプや貴腐ワインやデザートワインような極甘口タイプは、最初は温度を下げて飲み、徐々に温度を上げることで雰囲気が変わって2度楽しめますよ。
ワインセラーをお持ちの方は、13度程度に設定するとワインがおいしく飲める適温にしやすいのでおすすめですよ。
ワインに合うワイングラスを選ぶ
ワイングラスは、いろいろな形やサイズがあります。
また、最近では100円均一でも売っていますよね。
種類がいろいろあることで、選ぶのも難しくなっていると思います。また、どれでもいいや!という気持ちになる方もいるかと。
しかし、グラスによってワインの味わいは大きく変化します!
ポイントは、
- グラスの薄さ(とくに飲み口部分)
- 飲み口がすぼまっていること
最低限この2点を見て選びましょう。
ワイングラスは、ワインのタイプによってグラスが違うものがおすすめされています。
しかし、すべてのグラスを揃えるのは大変!
まずは1脚、スタンダードタイプを見付けましょう。
赤白ワイン兼用のもの多く発売されているので、見つけやすいですよ。
\これが一脚あると便利!/
私が愛用しているグラス、プレゼントにも自宅用にも、おすすめです↓気になる方はご覧くださいね。
【ワイヤードビーンズ】ワイングラスの口コミ評判と実際使ったレビューご紹介
ワインをおいしい状態で飲む
ワインは、熟成ができるお酒です。
したがって、開けたては香りや味わいが開かず、あまりイメージしてた味わいと違うな…となってしまうことも。
そんなときは、時間をかけて飲んでみましょう。
もしデキャンタがお家にある場合は、1/3〜半分だけ注いでぐるぐる回して、空気に触れさせて開かせるといいですよ。
また、開きにくいワインは翌日以降においしくなる場合もあります。
時間をかけて、ゆっくり飲みましょう。
ワインの味わいや香りが自分で表現できるようになると、もっと楽しく飲めますよ。
コツを掴めば、簡単に表現できます。
ぜひ、あーだこーだいいながら、ワインを飲んでみましょう。↓こちらの記事もご覧ください。
【ワインの表現方法】初心者でも簡単にプロように語れるワザを学ぼう!
ワインの楽しみ方②ペアリング
ペアリングとは、相性のいいワインと料理の組み合わせのことを指します。
ワインを楽しむとき欠かせないのが、おつまみや料理。
合わせることで、相乗効果でワインもおいしくなることも多いです。
以下では、
- チーズ
- 料理
- お菓子
のカテゴリーでご紹介していきますよ。
チーズ
ワインとチーズは切っても切れない、仲間、家族、パートナー、戦友?そんな大事な仲です。
しかし、どんなチーズにもどんなワインが合うわけではありません。
ワインとチーズを合わせるポイントは、
- 同じ産地で合わせる
- 熟成度を合わせる
- 似たもの同士、正反対同士をあわせる
- どちらかの味わいが強すぎない
をイメージして選んで合わせてみてください。
ほかには、
- 渋味を中和するのは、ミルキーで濃厚な白カビタイプのチーズがおすすめ
- セミ・ハードタイプのチーズは、どんなワインにも合わせやすい
- スパークリングワインには、フレッシュタイプのチーズが合う
などの味わいで合わせるのもいいですよ。
詳しく知りたい方は、↓こちらの記事もご覧ください。
【チーズとワイン】相性抜群の組み合わせをソムリエ&チーズのプロが徹底解説
チーズの買い方がイマイチわからない、そんな方は↓こちらの記事もおすすめです。
チーズ専門店の通販おすすめショップご紹介!上手に買う方法もプロが伝授
料理
料理もチーズと同様で、同じ産地の料理とワインを合わせることが一番マリアージュ度を高めます。
簡単なところだと、
- フランスワイン×フランス料理
- イタリアワイン×イタリア料理
- スペインワイン×スペイン料理
なんかが考えられます。
しかし、さらに深彫していくと地域も同じにしていくと、よりマリアージュ度が上がりますよ。
このように、同じ土地のワインと料理を楽しむことはイメージしやすいですよね。
ほかには、産地関係なく味わいで楽しときは、
- 酸味×甘味・果実味
- ミルキー・マイルド×渋味
- 濃厚×スッキリ・爽やか
- 旨味凝縮系×どっしり飲みごたえ系
など上記のように、ワインや料理の味わいをかけ合わせておいしいものを見つけるのもおすすめです。
たとえば、
- 天ぷら×スッキリ白ワイン
- ドライフルーツ×酸味ありさっぱり赤ワイン
- 生ハム×樽の効いた白ワイン
など、わかりやすいと思います。
ぜひ、いろいろな味の組み合わせを楽しんでみてくださいね。
お菓子・スナック菓子
お菓子やスナック菓子をワインと合わせて楽しむというのは、邪道だと思う方もいると思います。
しかし、これが簡単でおいしくてよく合うんです!
とくに合わせやすいのは、
- チョコレート
- ポテトチップス
- お煎餅
などが、気軽に買えておすすめですよ。
↓以下の記事では、ワインに合うおすすめのお菓子をご紹介しています。
どんなお菓子がワインに合うのかも、解説しているので気になる方は読んでみてくださいね。
ワインの楽しみ方③シチュエーション
ワインの楽しみ方は、シチュエーションによっても変わってきます!
- 人数
- 場所
- 雰囲気
など、さまざまな要因でワインも変化していきますよ。
以下では、ワインを楽しく飲むシチュエーションを考えてみましょう。
飲む場所(レストラン・自宅)
ワインを飲む場所は、ワインの味わいも変えます。
たとえば、
- レストランでおいしかったワインを家で飲んだらあんまりだった
- 家で飲んだとき、苦手だったのにレストランで飲んだら好きになった
なんてことないでしょうか?
レストランは、ワインに合う料理、サービスなど、家ではできないことをやってくれます。
また、ワインのおいしさの説明や合うグラス、温度管理、香りや味の開き方を飲み頃にしてくれるなど、ワインにとって最高のシチュエーションで飲むことができますよね。
したがって、レストランではちょっと高級なワインや珍しいワインなどを選んでみるのもいいかもしれません!
家ではそこまで徹底してできないので、気軽に飲めるワインを選ぶといいと思います。
↓こちらの記事には、家で飲むワインの選び方をご紹介していますので、気になる方は読んでみてくださいね。
ポイントをつかめば、家でもおいしくワインが飲めますよ。
野外・室内
室内と野外では、気温が大きく違いますよね。
室内で飲む場合は、気温にこだわらず飲みたいワインを飲むのがいいと思います。
しかし、野外の場合は
- 夏場は、暑いので→ワインの温度が上がりやすい
- 冬場は、寒いので→ワインの温度が冷えやすい
など、極端にいえばこのような状況になるでしょう。
したがって、野外でワインを楽しむ場合は、ワインの温度をこだわらなくていいものを選ぶといいですよ。
また、スパークリングワイン、白ワイン、ロゼワインは、氷を入れてもいいようなワインを選ぶと気軽に野外でも飲めますね。
野外で飲むワインは、高級なものを選ばず、気軽に飲める2,000円台くらいまでのもものをおすすめ。
以下では、野外で飲むスパークリングワインの選び方をご紹介しています。
気になる方は、↓ご覧ください。
野外イベント・BBQやキャンプに!失敗しない外飲みシャンパン&スパークリングワインってどんなもの?
雰囲気(音、明るさなど)
ワインを飲む雰囲気とワインのタイプを合わせると、またおいしく楽しく飲むことができます!
たとえば、
- 気軽な料理メインのランチ会には「軽めのロゼワイン」
- 夜に照明を暗くして落ち着いて飲むには「濃厚な赤ワイン」「繊細なワイン」
- 暑い夏にスッキリ飲みたいときには「辛口のスパークリングや白ワイン」
など、雰囲気や照明、太陽の明かりなどを考えてワインを選ぶと、また面白いです。
また、音楽があるかないかでもワインの味わいが変わります。
- エレガントなワインに、クラシック音楽を
- スパイシーなワインに、ロックな音楽を
- 濃厚な甘口ワインに、ムーディーな音楽を
ワインを選ぶとき、同時にどんな音楽合わせようかな?なんて考えて飲むのも楽しいですよ。
光の明るさ暗さ、音楽のあるなしでも、ワインを楽しむうえでプラスαになり、相乗効果でおいしくなるんです。
試してみてくださいね。
\いい音でワインもおいしくなりますよ!/
一緒に飲む人数
ワインを飲む人数によって、ワインを変えるとよりおいしく飲むことができます。
たとえば、ワインが開くのに時間がかかるものを大人数で一気飲んでしまうと、変化が楽しめず空になってしまいますよね。
そのようなことがないように、
- 人数が多いときは、開けてすぐおいしいワイン
- 1人〜3人くらいなら、じっくり飲むとおいしいワイン
を選ぶと楽しめます。
しかし、上質なワイン、高級ワインを大人数で楽しみたいときもありますよね。
そんなときは、デキャンタを使いおいしく飲める状態にしてから、皆さんのグラスに注ぎましょう。
そうすると、みんなでおいしい状態で楽しめますよ。
\家に一個あると便利なデキャンタ/
ワインを楽しく飲むために、NG集
ワインを楽しく味わうためには、やってはいけないNGなこともあります。
以下では、ワインを飲む上でのマナー的なものをご紹介していきますね。
香りの強いものは、置かない&つけない
ワインは、香りを楽しむお酒でもあります。
したがって、強い香りのものを付けたり、側に置くのはやめましょう!
たとえば、
- 香水
- 強すぎる柔軟剤
- 部屋のフレグランス(部屋のみの場合)
などが考えられます。
また、食器用洗剤を使ってグラスを洗ってからワインを飲む場合は、香りのない洗剤を使いましょう。
もし、香りのついた洗剤で洗ってしまった場合は、香りが飛ぶまでグラスを使うのはやめることをおすすめします。
ナフキンの香りがグラスに付いてしまうこともあるので、ナフキンにも気をつけましょう。
このように、ワインではない香りが入ってしまうと、ワイン本来の香りが全く感じなくなってしまいます。
香りに、十分注意して楽しくワインを飲みましょう。
飲みすぎない
ワインは、アルコール度数がビールや缶チューハイよりも倍以上高いです。
だいたい、低くて9度、高いと15度くらいまであります。
果実味が豊かで、フルーティーなものは飲みやすいものも多いですが、飲みやすいからといって飲みすぎは注意しましょう。
甘口のワインは、アルコール度数が低いですが5度以下のものはあまり見かけません。
飲み過ぎには十分注意して、おいしく楽しく飲みましょうね。
一緒に飲む相手に、強要しない
ワインは、アルコール度数が高いお酒です。
自分がまだ飲んでるからって、一緒に飲むことを強要することはやめましょう。
それぞれの人が、それぞれの量で楽しく飲むのがワインでありお酒。
仲間と語り合いながら、ゆっくりじっくり飲みましょう。
もし、ワイングラスが空になって注がれそうになったら、そっとグラスの上に手をかざしてください。
そうしたら、注いでくれる友人やレストランのサービスの方もわかってくれるはずですよ。
ワインの楽しみ方を、飲むものによって変えていこう!
ワインを楽しみ方は人それぞれですが、
- 飲み方
- ペアリング
- シチュエーション
などを工夫するだけで、さらにワインをおいしく飲むことができます。
また、ワインは飲みながら語り合えるお酒です。
たとえば、
- 〇〇な香りがする!
- 1時間経って、タンニンが溶け込んだ
- 〇〇な味しない?
- この香りなんだっけー!!
など、一緒に共有して、一緒に疑問を解決しながら、相手の意見に感心して、みんなで楽しめる楽しいお酒です。
一人でゆっくり飲むのも楽しいですが、複数人であーだこーだいいながら飲むワインも楽しいですよ。
みなさんも、ワインをさらにおいしく楽しく飲みましょう♪
同じ産地のワインを飲み比べたり、同じブドウ品種で飲み比べたりするのもおすすめですよ。
気になる方は、イタリアの王とピエモンテ州の女王と呼ばれる2つを飲み比べた記事も↓読んでみてくださいね。
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