イタリアワイン「バローロ」と「バルバレスコ」を比較してみよう!おすすめワイナリーもご紹介

バローロとバルバレスコを比較してみた。おすすめワイナリーも




イタリアワインの王と女王の貫禄を飲み比べよう!

イタリアンに行くとだいたい置いてある「バローロ」と「バルバレスコ」というワイン。

しかし、

  • 飲んだことあるけど、詳しく知らない
  • どんなワイン?
  • 名前を聞いたことあるけど、飲んだことない
  • 造り手が多すぎて分からない

など、バローロとバルバレスコについて知っていても、特徴やマリアージュなど知らないことが多いと思います。

そして、お店でワインリストを見ると値段にびっくりして、飲めないこともあるんですよね…。

そんなイタリアワインの王とピエモンテ州の女王とも呼ばれる、高貴でおいしいワインの特徴を学んでから飲んでみましょう!

この記事では、

  • バローロとバルバレスコの特徴
  • バローロとバルバレスコの違い
  • 2つを比較してみた
  • おすすめワイナリー7選

などを、ソムリエであるYURIが詳しくご紹介していきます。

バローロとバルバレスコに詳しくなって、飲み比べをしてみましょう!

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バローロとバルバレスコとは、どんなワイン?

イタリアワインの陳列棚

バローロとバルバレスコは、イタリア・ピエモンテ州中南部クーネオ県で造られるワインです。

バローロは、イタリアワインの王。バルバレスコは、ピエモンテの女王。

とも称されています。

では、それぞれのワインは、どのような特徴があるのか見ていきましょう。

バローロの特徴

バローロ看板

バローロの特徴は、

  • 赤ワインのみ
  • ブドウ品種、ネッビオーロ100%
  • 生産地区西側は、エレガント系な女性的な味わい
  • 生産地区東側は、スパイシーでパワフルな力強い男性的な味わい
  • 20年以上の熟成に耐えられる
  • D.O.C.G.(統制保証原産地呼称)に1980年昇格。現在はD.O.P.(保護原産地呼称ワイン)
  • 最低熟成期間、3年うち2年木樽熟成
  • レゼルヴァになると、最低5年熟成
  • 特定地区名、畑名などを記載できる

などがあげられます。

「ワインの王であり、王のワインである」と称される素晴らしいワインです。

とくに、地区によって味わいの雰囲気が変わるのが面白いところです。

バローロは、全てパワフルで重厚飲みごたえのある赤ワインと思われがちですが、地区や土壌によってはエレガントにも女性的にも変化するんですよ。

また、熟成期間が長いので、瓶の中で味わいの角が取れ、まろやかになり、風味豊かな赤ワインになります。

生産者も多いので、バローロだけでも飲み比べすると個性が出て面白いですよ。

\飲みやすいエレガント系バローロ/

バルバレスコの特徴

バルバレスコの瓶

バルバレスコの特徴は、

  • 赤ワインのみ
  • ブドウ品種、ネッビオーロ100%
  • 長期熟成に耐えられる
  • D.O.C.G.(統制保証原産地呼称)に1980年昇格。現在はD.O.P.(保護原産地呼称ワイン)
  • 最低熟成期間、26ヶ月うち9年木樽熟成
  • レゼルヴァになると、最低50ヶ月うち9ヶ月木樽熟成
  • 特定地区名、畑名などを記載できる

バローロよりエレガントな味わいのため、昔は「バローロの弟分」と呼ばれていましたが、現在では「ピエモンテの女王」と称されるようになりました。

とくに、バルバレスコは、スミレやバニラ、ナツメグのような、エレガントで華やかな繊細な風味を楽しむことができるなところが特徴的です。

バローロと同じブドウ品種ですが、タンニン(渋味)がまろやかでやさしいので、熟成も早くスーッと飲むことができますよ。

\感動と余韻に浸れるバルバレスコ/

ガヤ・バルバレスコ・2017年・750ml・正規品
ガヤ

バローロとバルバレスコの違いと比較

ネッビオーロ

バローロとバルバレスコは、同じイタリア・ピエモンテ州クーネオ県で生産されています。

また、バルバレスコは、バローロの弟分とも呼ばれるくらい似ているところがあるんです。

では、バローロとバルバレスコは、何が同じで何が違うのかを比較しながら見ていきましょう。

↓バローロとバルバレスコの飲み比べセットで、違いを確かめるのも面白いですよ。

\コスパ抜群セット/

バローロとバルバレスコの同じところ

バローロ、バルバレスコ
ブドウ品種 ネッビオーロ
生産州・県(村・地区は違う) イタリア・ピエモンテ州クーネオ県
D.O.C.G.承認年 1980年

バローロとバルバレスコが比べられる原因は、産地が地区、同じブドウ品種を使用していることが大きく関係しています。

しかし、ワインというのは土壌の違いで味わいが大きく変化するお酒です。

したがって、同じブドウ品種を使用して、同じ県で造られていても味わいは全く違いますよ。

バローロとバルバレスコの違うところ

バローロ バルバレスコ
生産区域 11村 バルバレスコ村周辺
最低熟成年数 3年うち2年木樽熟成 26ヶ月うち9年木樽熟成
レゼルヴァの熟成年数 5年熟成 50ヶ月うち9ヶ月木樽熟成
味わい 力強い、重厚感 エレガント、繊細

バローロとバルバレスコの大きな違いは、熟成年数の違いです。

バローロは、木樽での熟成を2年もしています。

木樽熟成がながければ長いほど、ネッビオーロのタンニンをまろやかに、木樽の風味をしっかり感じられ深みのあるパワフルなワインになりますよ。

バルバレスコは、熟成期間が短いわけではありませんが、バローロよりは短いため、繊細でエラガントな風味を楽しめます。

ネッビオーロのスパイシーさや渋味も感じながら、スッキリと飲むこともできますよ。

バローロとバルバレスコは、どっちがおすすめ?

ワインを注ぐ

バローロ、バルバレスコどちらもおすすめですが、どんな方と相性がいいのか比較してみましょう!

バローロ バルバレスコ
重厚・濃厚・パワフル 5 2
繊細・エレガント・華やか 2 5
価格 3,000〜30,000円以上 2,500〜25,000円以上
希少性 3 2

※1<5のような表記です。

バローロは、タンニンもしっかりあるので、飲みごたえのある赤ワインが好きな方におすすめです。

しかし、価格が安いものもありますが、だいたい5,000円〜10,000円前後の商品が多いので、コストパフォーマンスはあまりよくないかもしれません。

また、人気の造り手は生産本数が少なく、手に入れるのがむずかしい場合もあります。

 

バルバレスコは、比較的に繊細な赤ワインが多いので、ブルゴーニュワインが好きな方とは相性がいいかもしれませんね。

価格は、高価なものもありますが、5,000円前後のものを購入するとおいしいものにも出会えます。

 

バローロも、バルバレスコも、飲み比べると好みが分かれる場合があります。

バローロを飲んで苦手だった方も、バルバレスコは好きだった!そんなこともありますので、ぜひ飲み比べしてみましょう。

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バローロとバルバレスコのおすすめワイナリー5選

ワインショップ

バローロとバルバレスコは、産地が近いこともあって、同じワイナリーがどちらも造っている場合もあります。

また、ワイナリーが違うと味わいの雰囲気も変わってきます。

ぜひ、お気に入りのワイナリーを見つけてみましょう。

以下では、たくさんのバローロとバルバレスコを飲んできた、ソムリエールYURIがおすすめのワイナリーをご紹介していきますね。

GAJA(ガヤ)

バルバレスコといえばガヤ。

そして、「イタリアワインの帝王」と呼ばれたアンジェロ・ガヤが有名。

現在は、娘さんが継いでいますが、アンジェロ・ガヤがバルバレスコの偉大さを世界中に広めたと言っても過言ではないでしょう。

ちなみに、ガヤは、バルバレスコだけでなく、バローロや国際品種(カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シラー、シャルドネなど)も手掛けています。

ガヤのバルバレスコは、リリース直後は繊細さと華やかさと果実味、ほどよいタンニンが楽しめ。

熟成が進むと、エレガントな風味の中にタンニンがしっかり溶け込み奥深さが味わえます。

ガヤのバルバレスコは、2度楽しめるとも言われていますよ。

Prunotto(プルノット)

イタリアの名門である「アンティノリ」がピエモンテ州で手掛けるワイナリー。

プルノットは、バローロもバルバレスコも手掛けています。

プルノットのバローロ、バルバレスコは、モダンなスタイルでバラやスミレのような華やかな香りを楽しめるものが多いです。

タンニンと酸味のバランスが絶妙な赤ワイン。

早飲みしても、果実味をじっくり味わえておいしいですよ。

バローロとバルバレスコを飲み比べてほしい造り手です。

Fontana Fredda(フォンタナ・フレッダ)

1858年から続く老舗ワイナリーである「フォンタナ・フレッダ」 。

バローロといえばこのワイナリーとも言える、バローロ村の所有面積No.1を誇る造り手です。

価格帯も、5,000円以下のものから数万円のまで幅が広く、飲む状況に合わせてバローロを選べるのは嬉しいですね。

バローロの土壌をしっかり感じられるおいしいワインが揃っていますよ。

La Spinetta(ラ・スピネッタ)

ラ・スピネッタは、モダンな造りをすることで有名なワイナリー。

バルバレスコは、数々の賞を受賞している経歴もあり、世界的に知名度の高いワインが多いです。

また、バルバレスコだけではなく、バローロやモスカート(甘口のワイン)なども手掛けていますよ。

ラベルが特徴的で、バルバレスコはサイ。バローロはライオンの絵が描かれています。

土壌の味わいをしっかり表現しているラ・スピネッタは、バルバレスコやバローロの奥深さをより畑で感じられますよ。

甘口でおいしいラ・スピネッタが手掛ける、「モスカート・ダスティ」もおすすめですよ!

\デザートワインにもピッタリ!/

ELVIO COGNO(エルヴィオ・コーニョ)

エルヴィオ・コーニョは、家族経営のワイナリーです。

そして、このかわいいラベルは、畑名でもある娘さんが描いた絵なんですよ。

パワフル過ぎず、繊細すぎない深みのあるネッビオーロを味わえるのが特徴です。

エルヴィオ・コーニョは、バルバレスコもバローロも手掛けてます。

また、バルベラやドルチェット、シャルドネなどのワインもあり、とてもおいしいです。

バローロとバルバレスコを飲み比べると、土壌の味わいの違いを実感できますよ。

\バルベラもおすすめ!/

バローロとバルバレスコを飲み比べてみよう!

ワインのボトル

バローロとバルバレスコは、同じブドウ品種を使用し、生産地も近いです。

しかし、味わいは大きく変わります。

イメージとしては、

バルバレスコは、エレガント系
バローロは、パワフル系

と考えてみるといいでしょう!

造り手や畑によって、バローロでも比較的エレガントなもの、バルバレスコでもタンニン強めなものなどもあります。

一度飲んで、苦手だなと思った方も色々な造り手を試すことで、自分好みのバローロやバルバレスコにであるはずですよ。

ぜひ、いろいろ試して見ましょう。

ワインの表現方法を知ると、もっとワインが楽しくおいしく感じますよ。

気になる方は、↓チャレンジしてみましょう。

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