甘口ワイン好きに、ぜひ飲んでほしいおすすめワインがあるんです!
スイーツ好きな方や、渋味や苦味のあるお酒が苦手な方など、甘口ワインを飲んで「おいしい!」となったことないでしょうか。
また、食後のデザートと一緒に出てきた甘口ワインが忘れられない…そんな方もいるかもしれませんね。
甘口ワインは甘くておいしい、飲みやすいという好印象以外にも、

- デザートっぽい
- 食事とは合わないでしょ
- 甘すぎる
など、苦手だなという印象もありますよね。
しかし、飲み方や合わせるおつまみやチーズによって、おいしく変化するんですよ!
ぜひ、みんなで甘口ワインを飲んでみましょう。
この記事では、
- 甘口ワインとは?
- 造り方
- 甘口と極甘口の違いとは?
- 相性のいいおつまみやチーズ
- ソムリエおすすめ甘口ワイン25選
などを、ソムリエ&チーズプロフェッショナル(チーズの資格)を持つYURIが詳しくご紹介します。
ワインが苦手な方にも、飲みやすいものもたくさんあるので、試してみてくださいね。
友人や家族と一緒にワインを飲みたい!でも、飲む相手がワインが苦手なときもあるはず。
そんなときは、克服できるポイントがあるので、↓こちらの記事を読んで試してみてくださいね。
ワインが苦手な方が克服できる3つのポイント!ソムリエが飲み方や選び方を伝授
先におすすめの甘口ワインを知りたい場合は、
からチェックしてみてくださいね。
★ も く じ ★
- 甘口ワインってどんなもの?
- ソムリエ一押し!甘口ワインおすすめ25選
- 甘口タイプ
- 極甘口
- ⑪サンタアリシア「レイトハーベスト」
- ⑫林農園「氷果の雫 コンコード」
- ⑬登美の丘「登美ノーブルドール」
- ⑭エル・エステコ「ドン・ダビ トロンテス レイトハーベスト」
- ⑮プティ・ギロー
- ⑯シャトー・ディケム
- ⑰テイラー「トウニー・ポート20年熟成」
- ⑱ハインフリート・デクスハイマー「アルツァイヤー・カペレンベルグ・トロッケンベーレンアウスレーゼ」
- ⑲ヴィタ「ヴィダル・アイスワイン」
- ⑳ザ・アイス・ハウス・ワイナリー 「ノーザンアイス・ヴィダル・アイスワイン」
- ㉑バカナリア「カベルネ・フラン・アイスワイン」
- ㉒カステッロ・ディ・ポミーノ (フレスコバルディ)「ポミーノ・ヴィンサント」
- ㉓カステッロ・ディ・アマ「ヴィンサント」
- ㉔マツィク・ワイナリー「トカイ・クラシック 6プット」
- ㉕トカイ・オレムス(ベガ シシリア)「アスーエッセンシア」
- 甘口ワインと相性抜群のおつまみ&チーズ
- 甘口ワインはデザートだけじゃなく食事中にも合う!
甘口ワインってどんなもの?

ひと言で甘口ワインといっても、味わいはいろいろあるんですよ。
たとえば、
- あっさり甘口
- デザートのような甘口
- 少し微発泡の甘口
- とろっとしたどっしり極甘口
など、甘口が苦手な方も味わいのタイプによってはおいしい!となることもあるんですよ。
デザート代わりに、食後の楽しみに飲むのもおすすめです。
以下では、甘口ワインの造り方や甘口と極甘口の違い、甘口の赤ワインもあるの?など、甘口ワインの疑問について紐解いてみましょう。
ブドウ品種・造り方

甘口ワインは、ブドウ品種、栽培方法、醸造方法で味わいが変化していいます。
甘口ワインがよく造られるブドウ品種は、
- リースリング
- モスカート
- ナイヤガラ
- セミヨン
などが有名です。
どのブドウも辛口タイプのワインを造ることもできますし、上記のブドウ品種で有名な辛口ワインもありますよ。
また、造り方でも味わいが変わってきます。
主な造り方は、
- 糖分を残したままアルコール発酵を止める方法→甘口ワイン
- 凍ったブドウを収穫して造る→アイスワイン
- 貴腐菌をつけて栽培し造る→貴腐ワイン
- アルコール発酵を途中で止めアルコール添加をする→酒精強化ワイン
有名なものは、こんな感じです。
それ以外にも、藁の上でブドウを干してから造る方法なんかもあるんですよ。
上記のように造り方の変化で、複雑さが強くなるものや、スッキリとした甘味になるもの、濃厚でとろっとするものなどあります。
造り方の違いとしては、
- アイスワインや貴腐ワインは、濃厚でトロッとして甘味が強い(極甘口が多い)
- 貴腐ワインは、複雑さもあり、芳醇でクセも少しある
- 酒精強化ワインは、アルコール度数が高い
- 一般的な甘口ワインは、アルコール度数が低めなものが多い
などを知っておくと、分かりやすいかもしれませんね。
自分のイメージする甘口ワインを、造り方やブドウ品種から選んでみるのもおすすめですよ。
アルコール度数が気になる方は、低アルコールワインもおすすめです。
甘口ワインもご紹介中!気になる方は、↓こちらの記事もご覧ください。
甘口と極甘口の違い

上記でもご紹介したように、造り方が違うと甘味の濃淡や味わいの複雑さ、濃厚さなども変わってきます。
甘口タイプと極甘口タイプは、ブドウの濃縮度で大きく変わってきますよ。
たとえば、フレッシュなブドウと、干しブドウだとどちらが甘味が強いですか?
食べ比べば分かると思いますが、干しブドウは濃厚で甘みが強いなと感じたことありますよね。
以下では、甘口ワインでも極甘口タイプと一般的な甘口タイプを造り方で比較してみたので、ご覧ください。
ワインの種類 | 甘さ | 造り方 | 特徴 |
アイスワイン | 甘口〜極甘口 | 凍結したブドウを圧縮して醸造 | 濃厚な甘さで、デザート感覚で飲みやすい |
貴腐ワイン | 極甘口 | 貴腐菌が付いたブドウを使用し醸造 | 濃厚さ、複雑さ、奥深さがある |
酒精強化ワイン(甘口ポートワイン) | 甘口〜極甘口 | 糖分を残しアルコールを添加 | アルコール度数が高い、濃厚さ、コクがしっかり |
一般的な甘口ワイン | やや甘口〜甘口 | 糖分を残しアルコール発酵を止める | さっぱりした甘さ、アルコール度数が低い |
しかし、酒精強化ワインであるポートワインやシェリーなどは、辛口タイプもあるので、購入の際は気をつけてくださいね。
濃厚でクセの少ない甘口ワインを飲んでみたい方は、まずはアイスワインからチャレンジするといいと思いますよ。
さらっと甘口ワインを飲んでみたい方は、一般的な甘口ワインから飲んでみてください。
貴腐ワインは、複雑さと気品さが感じられる極甘口のおいしいワインです。
どんな味わいなのか詳しく知りたい方は、↓こちらの記事もご覧ください。
甘口ワインは、赤もある!

甘口ワインというと、白ワインをイメージされる方が多いのですが、実は赤ワインにも甘口タイプはあるんです。
有名なものは、
- レッドポート
- マデイラ
- マルサラ
- ランブルスコ
などがあります。
上の3つは、酒精強化ワインなのでアルコール度数が高く、独特な風味が楽しめますよ。
赤ワインというよりは、少し褐色かかった色合いのものが多いです。
また上記のワインは、甘口以外にも中口や辛口も造られているので、購入の際は店員さんに聞いてみるといいですよ。
私の赤ワインの甘口でおすすめなのは、ランブルスコです。
ベリー系の果実味が華やかで、渋味が少ないのでとても飲みやすいですよ。
また、やや微発泡しているので、飲み心地もよくスッキリと飲むことができます。
食事にも最初から最後まで合わせやすいので、飲んだことない方はぜひ試してみてくださいね。
\甘味と爽やかさが味わえる!赤の甘口/
ソムリエ一押し!甘口ワインおすすめ25選

以下では、ソムリエであるYURIがおすすめするさまざまな甘口ワインをご紹介しています。
- 甘さの度合い
- 味わい
- ブドウ品種
- 醸造方法
などを参考に、気になるものを選んで飲んでみてくださいね。
また、極甘口タイプは、抜栓後1〜2週間程度じっくりと飲んでいただけるので、毎日のデザートとしてもおすすめですよ。
\私の一押しはこれ↓/
甘口タイプ
①イエローテイル「モスカート」
オーストラリアのモスカートを使用した、フルーティーな甘味を楽しめる一本。
マスカットのような風味にプラスで微発泡していることで、さらに飲みやすくなっていますよ。
価格帯が1,000円以下で購入できる場合もあるので、初めて甘口ワインを試したい方におすすめです。
②ラ・スピネッタ「ブリッコ・クワリア・モスカート・ダスティ」
鳥のキレイなラベルが特徴的なイタリアの甘口ワイン。
モスカートというブドウ品種を使用し、微発泡している飲みやすい一本です。
ラ・スピネッタは、バローロやバルバレスコというイタリアの王やピエモンテ州の女王と呼ばれる、有名な赤ワインを造る生産者。
モスカート・ダスティは、実はレアな商品なんですよ。
スッキリとした甘味なので、辛口ワイン好きの方でも楽しんでいただけるワインです。
③マッソリーノ「モスカート・ダスティ」

白いラベルに、ゴールドのワイン名がキラリと光る、シンプルなラベルが気品高い一本。
透明の瓶なので、ワインの色合いがキレイに見えて素敵なんです。
白桃や白い花、パイナップルのようなフルーティーで華やかな風味を楽しめ、バランスがいいワインです。
こちらも微発泡タイプです。
甘味は強くないので、食事にも合わせやすい甘口ワインですよ。
④サンテロ「天使のアスティ」
イタリアの甘口スパークリングワインの代表的な存在「アスティ」。
さまざまな生産者が居ますが、サンテロはマイルドな甘味があって、泡立ちもしっかりしているののみごたえもあっておすすめです。
甘さはしっかりあるので、甘口のスパークリングワインが飲みたい方はぜひチャレンジしてみてください。
ケーキと合わせてもおいしいですよ。
天使のラベルも可愛いので、お手土産にもいいですね。
⑤井筒ワイン「無添加ナイヤガラ」
日本・長野県で生産されているナイヤガラというブドウ品種の白ワインです。
井筒ワインは、昭和8年より続く老舗のワイナリー。
こちらのワインは、マスカットを口いっぱいにほうばったようなジューシーさ、フルーティーさ、甘さを楽しめます。
しっかり冷やして、フルーツに合わせると最高においしいですよ。
⑥ウェーバー「オッペンハイマー・クレーテンブルネン・アウスレーゼ」
ドイツの濃厚な甘口ワイン。
完熟したリースリングから造られるため、濃度の高い旨味の詰まった甘味が味わえます。
スッキリした甘さというよりも、コクのある旨味の詰まった甘口ワインです。
ラベルも美しいので、甘口ワイン好きの方へのプレゼントにもおすすめです。
⑦トリアー事前連合協会「ピースポーター・ゴールドトレプヒェン・リースリング・カビネット」
ドイツのリースリングから造られる甘口の白ワインです。
ワイン名でもある「ピースポーター・ゴールドトレプヒェン」とは、黄金の雫という意味があります。
その名の通り、繊細なブドウの雫を飲んでるようなエレガントな一本。
甘味の中に、爽やかなレモンの風味の感じるので、スーッと飲みやすいです。
しっかりした甘味はありますが、飲み疲れしない、サラッと飲めるおいしい甘口ワインですよ。
⑧ドネリ「ランブルスコ・レッジャーノ・ビオ・アマービレ」
ちょっと甘口ワインの上級者タイプの一本。
赤の微発泡タイプの甘口ワインです。
ベリー系の果実味と、やわらかい炭酸で飲みやすいですが、タンニンもあるので渋味が苦手な方にはおすすめしません。
しかし、イチゴやクランベリーなどの赤系果実味が華やかで、発泡していることで飲みやすくなっていますよ。
お肉料理にも、合わせておいしい一本です。
⑨モエ・エ・シャンドン「ネクター・アンペリアル」
シャンパーニュにも甘口タイプはあります。
こちらは、モエ・シャンドンの甘口タイプ。
きめ細やかな泡立ちと、やさしいフルーティーな甘味とてもおいしいです。
イチゴや桃などのフルーツを入れて飲んでも、さらにおいしくなりますよ。
また、モエ・シャンドンは、有名ブランドのルイ・ヴィトンやディオールなども傘下に入っているLVMHの所属しているんですよ。
ちょっと贅沢に甘口のシャンパーニュを飲みたいときに、とってもおすすめです。
⑩エゴン・ミュラー「シャルツホーフベルガー・リースリング・アウスレーゼ」
「白ワインの女王」、「ドイツのロマネ・コンティ」とも称されるエゴン・ミュラー。
こちらのアウスレーゼは、上質な貴腐ブドウから造られた素晴らしい甘口ワインです。
桃やハチミツ、バニラ、などの甘い風味の中に、スッキリとしたレモンや白い花のようなニュアンスを感じられます。
甘口ワインなのですが、奥深さ、複雑さ、余韻の長さをじっくり味わえ、何度も変化を楽しめる一本です。
じっくり10年以上熟成させて、酸味をワインに溶け込ませてから飲む方法もおすすめですよ。
極甘口
⑪サンタアリシア「レイトハーベスト」
こちらは、チリの遅摘みブドウを使用した濃厚な甘口ワインです。
濃いめの黄色の色調からも分かるように、濃厚でコクのあるとろりとした極甘口タイプですよ。
マスカット・オブ・アレクサンドリアというブドウ品種を100%使用し、甘味だけでなく後味に爽やかさも感じます。
⑫林農園「氷果の雫 コンコード」
日本・長野県産のコンコードというブドウ品種を使用した、極甘口の赤ワインです。
ベリー系のジューシーな果実味が、口いっぱいに広がりますよ。
ほんのり渋味も感じますが、ブドウの甘味がしっかり味わえるので、とても飲みやすいです。
キリッと冷やして飲んでみてくださいね。
⑬登美の丘「登美ノーブルドール」
ゴールドのラベルに、黄金のワインの色合いが美しいですよね。
こちらのワインは、日本・山梨県にある登美の丘ワイナリーで生産されている濃厚極甘口ワイン。
密のようなとろりとした口当たりで、アプリコット、ハチミツ、ドライマンゴー、ナッツなどの濃縮された甘味と、香ばしさのバランスがとても素晴らしいワインです。
貴腐ワイン独特な複雑さもあり、余韻も長く、じっくり飲むために造られた贅沢な甘口ワインですよ。
生産量も少ないので、高級ですが甘口ワイン好きなら、一度は飲んでほしい一本です。
⑭エル・エステコ「ドン・ダビ トロンテス レイトハーベスト」
アルゼンチンのトロンテスというブドウ品種を使用した、遅摘みブドウからできた甘口ワインです。
極甘口ワインの中では、ブドウ品種がフローラルな風味もあるので爽やかさも感じられるタイプ。
ハチミツやパッションフルーツなどの、甘味と酸味、そして濃厚さも味わえるので、食後にデザート感覚で飲むのもおすすめですよ。
⑮プティ・ギロー
フランス・ボルドー地方の貴腐ワイン。
貴腐菌の付いたブドウから造られるので、とろりとした口当たりと複雑な風味を楽しめる極甘口ワインです。
フランス・ボルドー地方には、ソーテルヌ・バルザック格付けというものがあります。
プティ・ギローは、その1級(プルミエ・クリュ)を獲得しているワインのセカンドワイン(下のランク)なのです。
したがって、コストパフォーマンス抜群で絶品の一本ですよ!
プティ・ギローをもっと詳しく知りたい方は、↓こちらをご覧くださいね。
プティ・ギローは、やさしい甘さが絶品なオーガニックの貴腐ワイン!
⑯シャトー・ディケム
シャトー・ディケムは、貴腐ワインの王様とも呼ばれる貴腐ワインの最高峰の一本。
⑮でご紹介したプティ・ギローのファーストラベルと同様で、ソーテルヌ・バルザック格付けに入っています。
また、その格付の中でもトップである「プルミエ・クリュ・シュペリュール」に君臨しているすごいワインです。
味わいは、黄桃やマンゴーのような芳醇な風味もありますが、レモンやオレンジなどの柑橘系、白い花のような爽やかな香りもあるのが特徴的。
また、ハチミツやバニラ、バターなどの濃厚な風味もあり、複雑で1本でさまざまな味わいを楽しめるおいしいワインですよ。
⑰テイラー「トウニー・ポート20年熟成」
薄い茶色の色合いで、熟成を感じられる極甘口ワインです。
20年の熟成を物語る、濃縮されたドライフルーツのような果実味と、ほどよいスパイシーさとナッツのような香ばしさが力強く感じられます。
通常のワインよりアルコール度数が20%と高めなので、甘く飲みやすいですが、飲みすぎないように注意しましょう。
少し冷やして飲んでも、また変化があって面白いですよ。
⑱ハインフリート・デクスハイマー「アルツァイヤー・カペレンベルグ・トロッケンベーレンアウスレーゼ」
ドイツの貴腐菌が付いたブドウからできた極甘口の貴腐ワイン。
黄金色の色合いが美しく、濃厚でとろりとした口当たりです。
桃やハチミツなどのフルーティーですが、コクのある風味が絶品。
世界3大貴腐ワインの一つでもあるトロッケンベーレンアウスレーゼ。
甘味と酸味のバランスがとてもいいですよ。
⑲ヴィタ「ヴィダル・アイスワイン」
カナダ産のアイスワイン。
アプリコットやハチミツ、桃などの甘くコクのある風味が、とてもおいしいですよ。
凍ったブドウから抽出される旨味の雫は、ブドウの水分が抜けギュッと詰まった濃厚な味わいになります。
200mlとサイズが小さいので、飲みきりやすく、デザートと一緒に少し飲むのがおすすめですよ。
⑳ザ・アイス・ハウス・ワイナリー 「ノーザンアイス・ヴィダル・アイスワイン」
しろくまさんのラベルが可愛くて、印象的なカナダのアイスワイン。
ハチミツやバターなどの濃厚な甘さよりも、桃やマンゴー、洋梨、完熟したりんごなどのフルーティーな甘味がしっかり味わえるタイプです。
ブドウの旨味はギュッと詰まっていますが、コテコテしていないのでフルーツ感をじっくり味わえておいしいですよ。
くだもの好きにおすすめ!
㉑バカナリア「カベルネ・フラン・アイスワイン」
カベルネ・フランという赤ワインを主に造る黒ブドウからできた珍しいアイスワインです。
白のアイスワインでは楽しめない、ベリー系の風味とほんのり感じる渋味が特徴的。
果実味が華やかで、フルーティーな味わいですよ。
一味違うアイスワインを試してみたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。
㉒カステッロ・ディ・ポミーノ (フレスコバルディ)「ポミーノ・ヴィンサント」
イタリア・トスカーナ州で造られるヴィンサント。
ヴィンサントは、収穫後、藁の上で陰干ししたり、吊るしたりして、水分を抜いたブドウを使用しています。
したがって、黄金色から褐色のような濃いめの色合いになり、味わいも旨味が詰まっていて濃厚です。
ポミーノ・ヴィンサントは、くだものの砂糖漬けや、ドライフルーツ、煮詰めたフルーツの甘いニュアンスと、スパイスやメープルシロップのようなスパイシーさと甘味など、いろいろな味わいと香りを複雑に楽しめますよ。
㉓カステッロ・ディ・アマ「ヴィンサント」

こちらもイタリア・トスカーナ州で造られるヴィンサントです。
㉒で紹介したポミーノ・ヴィンサントより明るく、色合いは黄色に近い黄金色。
味わいは、ドライフルーツやアプリコットのような濃縮された甘味と、オレンジピールやアーモンドのようなおいしい苦味や香ばしさ、そしてフローラルで華やかな香りが楽しめます。
濃厚な甘味の中に、爽やかさや苦味などの複雑さがあるので味わいに奥深さがあり、とてもおいしいですよ。
私の一押しヴィンサントです!
㉔マツィク・ワイナリー「トカイ・クラシック 6プット」
スロバキア産の世界三大貴腐ワインの一種「トカイ」。
ハンガリー産が有名ですが、2010年から「トカイ」と名前をスロバキアでも使用可能になりました。
プルーンや干しブドウなどのドライフルーツのギュッと詰まった濃厚な味わいや、ハチミツのような奥深さ、そしてアーモンドやシナモンなどのスパイシーさや香ばしいも感じられおいしいです。
シンプルな極甘口ではなく、余韻が長く、飲むたび発見があるおいしいワインですよ。
㉕トカイ・オレムス(ベガ シシリア)「アスーエッセンシア」
ハンガリーの伝統的な造り手である、トカイ・オレムスのトカイワイン。
こちらは、生産本数がとても少ない希少なトカイワインなんです。
味わいは、とにかくふくよかで、濃密で、上品な甘味を感じられる一本。
アルコール度数は低く、甘味はしっかり強いので、ブドウ本来の旨味と甘味を閉じ込められたワインのようなイメージですよ。
10年以上熟成もできる、素晴らしい極甘口ワインです。
甘口ワインと相性抜群のおつまみ&チーズ

ワインのおつまみというと、こだわったものを作ったり、選ばなきゃと思いがち。
でも実は、そんなこともないんです。
コンビニで売ってるものでも、組み合わせを間違えなきゃ十分おいしくマリアージュしますよ!
以下では、甘口ワインと相性のいいおつまみとおすすめチーズをご紹介していきます。
ワインとチーズの資格(チーズプロフェッショナル)を持つYURIが、相性抜群のおいしいおつまみとチーズをご紹介しますよ。
甘口ワイン✕おつまみ

- 旬のフルーツ
- ケーキ
- ビスコッティ(クッキー)
- 生ハム
- 焼鳥(タレ)
- アジアン系春雨サラダ
などが、おすすめです。
合わせるおつまみのイメージは、「甘い✕甘い」か「甘い✕塩っぱい」です。
甘い✕甘いの代表的なものは、フルーツやケーキなどデザート料理。
ワインもデザート感覚で、さまざまな甘口ワインと合わせやすいですよ。
甘い✕塩っぱいの代表的なものは、生ハムやサラミ、ブルーチーズなど。
塩味の強い料理を甘口ワインと合わせることで、ワインの甘味も強くなり、塩味はマイルドになり更においしくなります。
少し面白いマリアージュなのは、焼鳥のタレやアジアン系の料理。
実は焼鳥の甘塩っぱい味わいに、スッキリとした甘口ワインとよく合うんです。
また、クセのあるアジアン系の料理も、甘口ワインを合わせることで、クセの部分をマイルドにすることができておいしく合わせることができます。
このように、いろいろなタイプの料理と甘口ワインは、合わせることで相乗効果が生まれおいしくなるんですよ。
ぜひ、試してみてくださいね。
「甘い✕甘い」、「甘い✕塩っぱい」、「甘い✕アジアン系の料理」が相性抜群!
甘口ワイン✕チーズ

甘口ワインとチーズの相性は、抜群です!
とくに
- 白カビタイプ
- フレッシュタイプ
- 青カビタイプ
などがおすすめです。
白カビタイプのナチュラルチーズは、濃厚でミルキーな味わいが甘口ワインと混ざり合うことで、旨味が増しますよ。
クセが強いものや、熟成が進んだ白カビチーズよりも、あっさりしていてマイルドな味わいのものがおすすめ。
どんな白カビチーズがあるのか知りたい方は、↓こちらの記事もご覧ください。
【カマンベールだけじゃない】白カビチーズ7種類を徹底比較!初心者にもおすすめチーズまとめました!
フレッシュタイプとは、たとえばモッツアレラチーズやリコッタチーズ、カッテージチーズ、クリームチーズ、マスカルポーネチーズ、ブッラータなどがとくに相性がいいです。
そのまま合わせるだけでもおいしいですが、少しハチミツやメープルシロップなどをかけて食べるとよりおいしいマリアージュを奏でますよ。
フレッシュタイプの中でも、一押しなのが「ブッラータ」。
おいしすぎるチーズを詳しく知りたい方は、↓こちらの記事もご覧ください。
青カビタイプと甘口ワイン?!と思われる方もいらっしゃるでしょうが、とても相性がいいんです。
おつまみのところで、甘口ワインは塩っぱいものと合わせるとおいしくなる!とお話しました。
チーズの中でも、塩分濃度の高いブルーチーズは、甘口ワインと相性抜群なんですよ。
ブルーチーズのピザにはちみつがかかっている事があると思うのですが、そんなイメージ。
また、ピリッとした青カビの風味も甘口ワインと合わせることでマイルドになり、おいしく食べられます。
騙されたと思って、やってみてくださいね。
ブルーチーズについて詳しく知りたい方は、↓こちらの記事もご覧ください。
個性派ぞろい!ブルーチーズのおすすめはコレ!ランキング形式でご紹介
甘口ワインはデザートだけじゃなく食事中にも合う!

甘口ワインの印象は、変わりましたか?または、飲みたくなりましたか?
甘口ワインと一言でまとめても、
- 栽培や醸造方法の違い
- ブドウ品種
などで、味わいは大きく変わってきます。
また、さっぱりの甘口が好きな方、濃厚でトロッとした極甘口が好きな方、甘さの度合いも好みもそれぞれ違いますよね。
造り方やブドウ品種などで、爽やかにも濃厚にも変化することを覚えておくと、ワインを選ぶとき少しだけ楽になりますよ。
また、自分がどんな甘口が好きなのかを覚えておくのも、購入時の失敗をなくすポイントです。
甘口ワインが苦手な方は、食事と合わせてみるとおいしい!と新しい発見に出会えることも。
いろいろなシチュエーションや料理と合わせて、甘口ワインをもっとおいしく飲んでみましょう。
以下では、ワイン✕チーズの組み合わせを失敗しない方法を、ご紹介してます。
↓ぜひ参考にしてみてくださいね。
【チーズとワイン】相性抜群の組み合わせをソムリエ&チーズのプロが徹底解説