チーズを最後までおいしく食べるには、保存方法が重要ポイント!
チーズは、一つのサイズが大きいものも多いので、一回で食べきれなかったということあるのではないでしょうか?
また、
- 余ってしまったけど、どうやって保存すればいいんだろう?
- いつまで食べられるの?
など、保存方法やいつまで食べられるのか不安になることもあると思います。
そして、保存方法を失敗してしまうと、おいしく食べられる期間が短くなってしまうんです。
この記事では、
- ナチュラルチーズの保存方法のポイント
- タイプ別チーズの保存方法
- チーズは冷凍保存できるの?
- ピザ用チーズのおすすめ保存方法
などを、チーズの資格チーズプロフェッショナル&ソムリエを持つYURIが詳しくご紹介していきますよ。
★ も く じ ★
ナチュラルチーズの保存方法のポイントは?
チーズの保存方法をしっかりすると、おいしさが持続し、いい熟成をしてさらにおいしくなることもあります。
簡単なポイントを抑えるだけで、一日で食べきらなくても、数日間おいしく食べられるんですよ。
ポイントは、
- ニオイ移りをさせない、しない
- 乾燥させない
- 型崩れしないようにする
などがポイントです。
以下で詳しくご紹介していきますね。
また、ナチュラルチーズは消費期限ではなく「賞味期限」で表示がされています。
したがって、記載されている日付が過ぎても未開封の場合はお腹を壊したり、食べられなくなったりとはいうことではないんですよ。
未開封の場合、風味とおいしさの目安の期限なので、日付を過ぎても食べられなくなることはない。
ニオイ移りをさせない・しない
ナチュラルチーズは、ワインと同様に日々熟成していきます。
味わいの変化が楽しめるだけではなく、チーズ自体が呼吸をしているのです。
冷蔵庫で保存しているとき、チーズの近くに、香りの強いものがあるとチーズが香りを吸収してしまうことがあります。
したがって、チーズを保存するときは、ラップやクッキングペーパーなどで包んだ後、さらにジップロックやタッパーなどに入れましょう。
また、香りが強いチーズは、ほかの食品に香りが移ってしまうこともありますので、さらに注意して保管するのをおすすめします。
乾燥・水分
チーズは、水分を含んでいる食品です。
水分が飛んでしまうと、せっかくの風味豊かなチーズもおいしさが半減してしまいます。
また、水分の多いフレッシュタイプのチーズや、水分が少なめなハードタイプなど、種類によっても水分の比率が違うので、それぞれのタイプによって保存方法も変わってきますよ。
どのチーズも、水分を保てるように、上手に保存しましょう。
形崩れ
ソフトタイプのチーズは、中身が出てきてしまったり、型崩れしてしてしまったりすることがあります。
チーズが型崩れをすると、おいしく熟成ができなくなってしまうんですよ。
また水分が多いチーズの方が、型崩れはしやすいです。
たとえば、ストッパーで中身が出てこないようにしたり、柔らかなチーズはアルミ箔で形崩れを阻止したり、いろいろな方法できれいな形のままで保存できる方法があります。
タイプ別の保存方法で、詳しくご紹介していきますね。
ナチュラルチーズは、冷凍保存はできるの?
ナチュラルチーズは冷凍保存できるのかというと、答えはできます!
しかし、一度冷凍してしまうと、風味が落ちてしまうので、加熱調理で使うチーズとして使用することをおすすめしますよ。
時々お店で冷凍されたフレッシュタイプのチーズが、販売されていることがあります。
そのように、お店で冷凍しているものは加熱せず生で食べられるものもありますよ。
また、ハードタイプのチーズ(パルミジャーノ・レッジャーノやグラナ・パダーノなど)を冷凍しておき、パスタの仕上げにすりおろして使うのもおすすめです。
【タイプ別】チーズの保存方法
ナチュラルチーズは、タイプによって保存方法や食べられる期間などが変わってきます。
以下では、
- 保存方法
- 食べられる期間の目安
- こんなときは、処分しよう
などを、チーズのタイプ別にご紹介していきます。
上手に保存して、おいしく最後まで食べきりましょう。
チーズを上手にカットできると、保存も上手にできますよ。
チーズナイフ一本あると便利です↓気になる方は、こちらの記事もご覧下さい。
チーズナイフを使って、もっとチーズをおいしく食べよう!プロがおすすめご紹介
フレッシュタイプのチーズ
フレッシュタイプのチーズとは、
- モッツアレラ
- マスカルポーネ
- クリームチーズ
- リコッタチーズ
などが有名です。
フレッシュタイプのチーズは、水分が多く、日持ちが長くありません。
したがって、開封後はなるべく早く食べてしまいましょう。
容器に入っているものや包み紙に包まれているものは、そのままの状態で保存しましょう。
容器に入っているものは、表面をラップでおおうと乾燥が防げます。
包み紙に包まれているものは、不安であればさらにラップで包んでもいいですよ。
また、開封するたびに、ラップを交換した方が、いい状態で保存できますよ。
モッツァレラは、なるべく開封した日に食べることをおすすめします。
冷蔵保存する場合は、中に入っている水と一緒にタッパーなどに入れ冷蔵庫に入れましょう。
捨ててしまった場合は、塩水につけておくといいですよ。
また、クリームチーズやモッツアレラチーズは冷凍するのもおすすめです。
サイコロサイズや1cmほどの厚さでカットし、小分けにしてラップしておきましょう。
このようにしておくと、料理に使う時に便利ですよ。
- 基本的に早く食べる(熟成でおいしくならない)
- 容器に入っているものは、表面をラップでおおう
- モッツアレラチーズは、塩水につけてタッパー保存
- 冷凍保存は、小分けにしてラップ
白カビタイプのチーズ
白カビタイプのチーズとは、
- カマンベール
- ブリー
- シャウルス
- カプリス・デ・デュー
などが有名です。
白カビタイプのチーズは、表皮が白カビに包まれているもの。
特徴は、表皮が分厚く、中身がとろりムッチリした食感ということです。
表皮をカットすると、中身がとろとろと流れ出てきてしまうことがあるんですよ。
せっかくのチーズも、型崩れしてしまったらおいしさ半減です。
そこで、中身が流れ出ないようにストッパーを使い保存しましょう。
アルミ箔を折り畳み、チーズのカットした面すべておおうように当てます。
そして乾燥を防ぐために、そのアルミ箔ごとラップで包みましょう。
もし、包み紙がついていた場合は、再利用するのもいいですよ(紙の場合)。
その後、ジップロックなどの保存袋に入れ、空気を抜いて冷蔵庫で保存しましょう。
また、開封するたびに、ラップやアルミ箔を交換した方が、いい状態で保存できますよ。
白カビタイプのチーズは、熟成変化が楽しめるので、黒っぽいカビやふわふわしたカビなどが出てなければ食べられますよ。
日が経つと、白カビが茶色や褐色に変化しますが、それはいい熟成を出来ているということなので食べても大丈夫です。
- アルミ箔でストッパーを作り、中身の流れ出しを防止する
- 乾燥を防ぐため、ラップし、ジップロック
- 冷蔵庫で保存○冷凍✕
- 黒いカビやふわふわのカビが出たら取り除くまたは、食べない
もっと白カビタイプのチーズを知りたい方は、↓こちらの記事もご覧下さい。
【カマンベールだけじゃない】白カビチーズ7種類を徹底比較!初心者にもおすすめチーズまとめました!
青カビタイプのチーズ
青カビタイプのチーズとは、
- ゴルゴンゾーラ
- ロックフォール
- スティルトン
- フルム・ダンベール
などが有名です。
ブルーチーズは、水分が多く型崩れしやすいチーズです。
残ってしまったブルーチーズは、まず表面に浮いている水分をキッチンペーパーで抑えるように拭き取ります。
そして、新しいペーパーで一度くるみ、その後ラップ→アルミ箔の順で包みます。
ブルーチーズ自体香りが強いので、ジップロックなどの保存袋に入れ冷蔵庫で保存しましょう。
また、開封するたびに、ペーパーやラップ、アルミ箔を交換した方が、いい状態で保存できますよ。
水分が多いので、長期間密閉すると蒸れたり、不快な匂いがついてしまうことがあります。
また、それが悪いカビ(ふわふわした白いカビ)の原因にもなるので気をつけましょう。
塩分が高いので、比較的長く食べられます。
- ペーパーで水分を拭き取り、ペーパーごとラップ→アルミ箔で包む
- 最後にジップロックに入れ、冷蔵庫へ
- ふわふわした白カビは、食べちゃダメ
- 冷蔵庫で保存○冷凍✕
ブルーチーズの種類を知りたい方は、↓こちらの記事もご覧下さい。
個性派ぞろい!ブルーチーズのおすすめはコレ!ランキング形式でご紹介
シェーブルタイプのチーズ
シェーブルタイプのチーズとは、
山羊乳から造られたチーズのことです。
- サント・モール・ド・トゥーレンヌ
- ヴァランセ
- セル・シュール・シェール
などが有名ですよ。
シェーブルチーズも水分が多いのもが多数なので、ペーパーで水分を拭き取り、新しいペーパーで包んでから、ラップ→アルミ箔で包むのがおすすめです。
独特な香りがあり、冷蔵庫の香りも吸収しやすいので、ジップロックなどの保存袋に必ず入れましょう。
また、開封するたびに、ペーパーやラップ、アルミ箔を交換した方が、いい状態で保存できますよ。
シェーブルチーズは、上手に水分が抜け熟成するととても風味豊かなチーズになります。
熟成が若いときは、さっぱり爽やかですが、熟成が進むに連れコクと旨味が凝縮して美味しくなりますよ。
シェーブルチーズには、いろいろな食べられるカビが付着しているので、見極めが難しいですが、開封して1週間以上経っているもので、怪しいカビがある場合は取り除いて、食べられる部分だけ食べましょう。
- ペーパーで水分を拭き取り、ペーパーごとラップ→アルミ箔で包む
- 最後にジップロックに入れ、冷蔵庫へ
- 冷蔵庫で保存○冷凍✕
いろいろなシェーブルチーズを食べてみたい方は、↓こちらの記事もご覧下さい。
山羊乳製シェーヴルチーズは、どんな味わい?おすすめ3種類ご紹介
ウォッシュタイプのチーズ
ウォッシュタイプのチーズとは、
表皮を塩水やお酒などで洗いながら熟成させているチーズのこと
- エポワス
- ラングル
- マンステール
- モン・ドール
- タレッジョ
などが有名です。
ウォッシュタイプのチーズは、中身がトロトロで流れ出てくるタイプや、容器に入っているタイプなど、さまざまあります。
基本的には中身が流れ出る柔らかいタイプなので、カットした面をアルミ箔でおおい、アルミ箔ごとラップしましょう。
包み紙がある場合は、アルミ箔でおおった後、包み紙を再利用するといい熟成が出来ます。
形が崩れやすいものは、アルミ箔で包んでもいいですよ。
ウォッシュタイプのチーズは、香りが強いので他の食材に匂いが移らないように、ジップロックなどの保存袋に入れ、冷蔵庫へ入れましょう。
また、開封するたびに、ラップ、アルミ箔を交換した方が、いい状態で保存できますよ。
モン・ドールなどの、箱ごと熟成されているウォッシュタイプのチーズは、チーズを直接包むことが出来ません。
したがって、表面にラップを掛け、乾燥を防ぐといいですよ。
開封後、長時間たってしまい、ふわふわした白カビが見えた場合は、触れている面を取り除くか、不安な場合は食べるのをやめましょう。
- アルミ箔でストッパーを作り、中身の流れ出しを防止する
- 乾燥を防ぐため、ラップし、ジップロック
- 冷蔵庫で保存○冷凍✕
- 白いふわふわのカビが出たら取り除くまたは食べない
ウォッシュチーズが食べたくなった方は、↓こちらの記事もご覧下さい。
チーズプロフェッショナル推薦!ナチュラルチーズの中でもウォッシュチーズおすすめトップ3
セミハード・ハードタイプのチーズ
セミハード・ハードタイプのチーズとは、
水分量が少なく、硬めのチーズのこと
- パルミジャーノ・レッジャーノ
- コンテ
- アボンダンス
- グラナ・パダーノ
などが、有名です。
水分が少ないので、保存もしやすいですよ。
残ったチーズは、直接ジップロックまたは、クッキングシートに包みましょう。
その後、冷蔵庫の匂いを吸収しないように、ジップロックなど保存袋に入れ、冷蔵庫へ入れてください。
また、開封するたびに、ラップやクッキングシートを交換した方が、いい状態で保存できますよ。
水分が少ないため、雑菌が付かない限りカビなども生える可能性が低いです。
しかし、白いふわふわした白カビや黒い点々のようなカビが見えた場合は、気をつけてください。
- ラップやクッキングシートで包み、ジップロックなどで保存
- 冷蔵庫へ保存
- 冷凍は出来ますが、加熱調理するときに使うのがおすすめ
- ふわふわの白いカビ、黒い点々のようなカビには注意
プロセスチーズ
プロセスチーズとは、
日が経っても味わいの変化がなく、安定した味わいを楽しめるチーズ
- 6Pチーズ
- キャンディーズ
- スライスチーズ
などが有名です。
プロセスチーズは、熟成変化せず、日持ちもするので、冷蔵庫に常時入ってるとうれしいおつまみになります。
個包装されているものも多いので、使い勝手がいいですよね。
個包装されているものも、そのまま保存してください。それ以外は、ラップでくるみましょう。
- 個包装されているものもは、そのまま冷蔵庫へ
- それ以外は、ラップでくるみましょう
プロセスチーズとナチュラルチーズの違いを知りたい方が、↓こちらの記事もご覧下さい
ナチュラルチーズとプロセスチーズは、何が違うの?チーズプロおすすめ厳選10選もご紹介
ピザ用チーズの保存方法のおすすめ
ピザ用チーズって一袋の内容量が多いです。
そして、冷蔵庫に入れているとすぐカビが生えてしまいます。
そんなときは、冷凍しちゃいましょう!
ピザ用チーズ(シュレッドチーズ)は、そのまま食べるより加熱調理する場合が多いのではないでしょうか。
たとえば、ピザ、グラタン、ドリアなど。
簡単にパラパラの冷凍ピザ用チーズができるので、試してみてください。
- ジップロックなどの密閉袋に、袋の中身を全部入れる
- 空気を抜く
- なるべく平らにしチーズ同士がくっつかないようにする
- 冷凍庫に平らにして入れる
- 一時間後くらいに、チーズ同士くっつかないようにバラバラにする
上記のような感じで簡単に完成できます。
使用するときは、スプーンで袋からピザ用チーズを使う分だけ使用し、空気を抜いてまた冷凍庫へしまっておきましょう。
ピザ用チーズが常備できると、料理の幅も広がるので便利でおすすめですよ。
チーズの保存方法は、以外に簡単!最後までおいしく食べよう
ナチュラルチーズは、保存方法がむずかしそうで購入するのに迷う。
そんな声を聞いたことがあります。
しかし、
- ニオイ移り
- 乾燥
- 型崩れ
を注意すれば、家にあるラップやアルミ箔、クッキングシート、ジップロックなどで、簡単に保存できるんです。
それぞれのタイプによって、保存方法が少しだけ変わりますが、基本は一緒。
おいしく最後まで食べられるように、保存方法もしっかりこだわってみましょう。
ワインとチーズは、最高のマリアージュ!
チーズとワインを合わせてみたい方は、↓こちらの記事もご覧下さい。
【チーズとワイン】相性抜群の組み合わせをソムリエ&チーズのプロが徹底解説