白ワインのおつまみは、こだわらなくてもポイントを押さえれば簡単に合わせられる!
白ワインを買ったが…どんなおつまみを合わせて良いか分からない。
そんなあなたへ、朗報です!
気軽に買えるおつまみから、ちゃんとした料理まで。
ソムリエが「これは合う!」という、白ワインのおつまみをご紹介します。
この記事では
- 白ワインとおつまみを合わせるポイント
- 白ワインに合うおつまみランキング
- チーズ、お菓子、料理、デザートで合わせる
- おつまみを合わせやすい白ワイン
などを、ソムリエでありチーズのプロ・チーズプロフェッショナルの資格を持つYURIがご紹介します。
簡単に合わせられるおつまみから、本格料理まで幅広くお伝えしますよ!
試してみたくなるものが、必ず見つかるはず。
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★ も く じ ★
白ワインとおつまみを合わせる方法
ただ単に白ワインと言っても、ブドウ品種、生産国、造り手のこだわりなどで味わいは変わります。
まずは、おつまみをどのようにワインに合わせるかの基本を学んでみましょう。
辛口か甘口か
例えば、甘口のデザートワインにはケーキやお菓子、アイスクリームなどが合います。しかし、辛口ワインにアイスクリームを合わせても「美味しい!最高のマリアージュだ!」といえるものは少ないでしょう。
このように、ワインの甘さや辛さを確認してから、おつまみを考えるとチョイスしやすいですよ。
スッキリか濃厚か
例えば、スッキリ系の白ワインにハーブたっぷりの魚介のマリネを合わせたら抜群に合います。
しかし、樽の効いた濃厚コッテリ系白ワインに合わせると、樽の風味とハーブの爽やか香りがぶつかり、どちらの美味しさも半減してしまいます。
ワインと料理・おつまみの雰囲気を合わせると良いでしょう。
ブドウ品種の特徴を見極める
しかし、全てのブドウ品種の特徴を覚えることなんて、プロや相当なワインマニアしかいません。
なので、好きだなと思ったブドウ品種だけ特徴を覚えておくといいでしょう!
出来れば生産地も覚えておくといいですよ。
例えば、
- アメリカのシャルドネが好き→濃厚で辛口だけどフルーティーな甘みある
- フランスのソーヴィニヨン・ブランが好き→爽やかでスッキリな辛口
- フランス南仏のシャルドネが好き→クセがなく、フルーティーで飲みやすい辛口
- イタリアのヴェルメンティーノが好き→甘みの中に爽やかさを感じる辛口
- ドイツのリースリングが好き→爽やかだけど、ほんのり甘口
- フランス・ボルドー産の貴腐ワイン(セミヨン)が好き→濃厚でトロリとした極甘口
など、好きなブドウ品種の特徴を知っておくと、合わせやすいおつまみがイメージしやすいです。
ヴェルメンティーノというブドウ品種を飲んでみたい方は、⇩こちらの記事もおすすめです。
ブドウ品種【ヴェルメンティーノ】の特徴を知ろう!おすすめワイン3選
白ワインに合うおつまみ【タイプ別ランキング】
では、白ワインに合わせて美味しいおつまみをご紹介していきます。
それぞれの項目で一番おすすめのおつまみを、下の表にしています。
気になる項目から、読んでもいいですよ!
チーズ編 | 熟成違いで合わせて「コンテ」 |
お菓子編 | パリパリが最高「堅あげポテト」 |
手軽なおつまみ編 | バターたっぷり「クロワッサン」 |
本格派おつまみ編 | お刺身買って「即席カルパッチョ」 |
デザート編 | ワインの風味と同じ「フルーツ」 |
白ワインに合うチーズ編
白ワインとチーズは、相性がいいものが多いです。
逆に合いにくいチーズは、
- ウォッシュチーズ
- ブルーチーズ
※しかし、例外アリ!!
です。
基本的に味わいが強すぎるチーズは、白ワインの美味しさを半減させてしまうことがあります。
気を付けましょう!
しかし例外として、貴腐ワインやデザートワインには、ブルーチーズが合います。ワインの甘味と青カビの塩味とクセが最高のマリアージュ。
ウォッシュチーズとは、表皮を塩水やお酒で洗って仕上げているのですが、白ワインで洗っていることがあります。例えば、アフィデリス(シャブリで洗い仕上げる)やフロマージュ・オン・マール・ド・ゲヴュルツトラミネール(ゲヴュルツトラミネールのマールで洗い仕上げる)ものなどは、白ワインとの相性抜群です。
上記のように、全く合わないわけではありません。
ではここで、だれでも白ワインと合わせやすいチーズをご紹介します。どんな白ワインにも合わせやすいですよ。
ゲヴュルツトラミネールのマールで洗ったチーズが気になる方は、⇩こちらも読んでみてね。
【フロマージュ・オン・マール・ド・ゲヴェルツトラミネール】激レアウォッシュチーズ!を食した
1位 熟成違いで合わせて『コンテ』
どんなワインにも合う、万能チーズ!
コンテは、熟成度合いで味わいの濃厚さが変わります。
さわやか系なら、熟成若めのものを。濃厚系なら、熟成が長い12ヶ月以上のものが合いますよ。
白ワインに合わせるチーズに迷ったら、まずはコンテを選んでみましょう。
コンテチーズを詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
2位 間違いなく合う『パルミジャーノ・レッジャーノ』
クセなし、定番の美味しさ!誰もが大好き!それが、パルミジャーノ・レッジャーノです。
スライスしても、削っても、かち割りしても、味わいが変化して美味しいチーズ。
甘口から辛口まで、スッキリから濃厚まで、どんな白ワインにも相性抜群です。
もともと水分が少ないので、日持ちも長いので、冷蔵庫に常備しておくと便利なチーズですよ。
パルミジャーノ・レッジャーノについて詳しく知りたい方は、⇩こちらの記事もおすすめです。
3位 トロっとした白カビ『シャウルス』
ミルキーさと濃厚さが絶妙な白カビチーズ。
やっぱり白カビチーズを合わせたいですよね。
しかし、カマンベール・ド・ノルマンディーだと少し個性が強すぎる場合があります。
シャウルスは、まろやかなミルクの味わいとやや強めの塩味、そして熟成すると中身がとろけだすほどの柔らかさになることが特徴。
熟成が若くい方が、あっさりとしているので色々な白ワインに合わせやすいです。
熟成が進んだトロトロのシャウルスなら、熟成感のあるフランス・ブルゴーニュ地方の白ワインやシャンパンなどを合わせるとさらに美味しく食べられ飲めます。
白カビチーズなら、ぜひシャウルスを白ワインと合わせて欲しいです。
シャウルスについて詳しく知りたい方は、⇩こちらの記事もご覧くださいね。
シャウルスはどんなチーズ?トロトロ感がたまらない、白カビ好き必見!
白ワインに合うお菓子編
お菓子は、結構なんでも合います!
しかも、定番のお菓子が。
お菓子と合わせるポイントは
です。
味が濃いお菓子は美味しいですが、ワインと飲むのはもったいない。
なので、ここではワインの味をしっかり感じられるお菓子との合わせ技をご紹介しますね。
1位 パリパリが最高ポテチ『堅あげポテト』
調度いい塩味と硬さが白ワインに合う!
芋の味がしっかりしていて、パリパリした食感と塩味が最高のおつまみになります。
高カロリーですが、堅あげポテトにクリームチーズやカマンベールなどを乗っけて食べると…激ウマです!
どんな白ワインにも合う、バランス抜群のポテチです。
2位 だって海老だし!『かっぱえびせん』
かっぱえびせんは、もはやエビです。
魚介に白ワインって合いますよね!そのイメージです。
一度は食べたことある海老の風味と、白ワインがベストマッチします。
特に、南仏や地中海に面しているイタリア白ワインなどに合わせるのがおすすめですよ!
お菓子食べて、カルシウムも取れて最高です。
\甘エビのかっぱえびせんもおすすめ!/
3位 甘塩っぽさが合う『キャラメルポップコーン』
塩キャラメルの甘さが絶妙なポップコーン。
普通のポップコーンよりは、塩キャラメルでコーティングされている方が合わせやすいと思います。
特に、塩キャラメルとワインの樽の香ばしさが取っても合います。
濃厚系の白ワインに、ぜひ合わせてみてください!
白ワインに合う手軽なおつまみ編
おつまみと言っても、台所に立って料理するのはめんどくさい…。
でも、お菓子やチーズだけじゃ、物足りない!
そんな方には、買ってくるだけ。ちょっと味付けるだけ。そんな簡単おつまみがおすすめです。
1位 バターたっぷり『クロワッサン』
パン屋さんの定番商品!
焼き立てのクロワッサンと白ワインは、最高の贅沢マリアージュ。
そして、バターがたっぷりなので濃厚系の白ワインには間違いなく合います。
少しトースターで温めてから、冷えた白ワインに合わせたらニヤニヤが止まりません。
バゲットも良いけど、白ワインを飲む時はクロワッサンもおすすめです!
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2位 コンビニでも買える『生ハム』
やっぱり、生ハムは間違いない!
最近は、コンビニでも買えるようになった生ハム。
しかも、切ってあるからお皿も包丁もいらない!
ズボラさんには、最高のおつまみ。
生ハムの旨味と塩味が白ワインと合わさることで、相乗効果でさらに美味しくなります!
生ハムの脂が、白ワインに溶けだして、酸味をまろやかにしてくれますよ。
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3位 缶詰と言えば『オイルサーディン』
ちょっとおしゃれに、オイルサーディンの缶詰!
缶詰と言えば、鯖缶やツナ缶などが有名ですが。オイルサーディンも相性抜群です。
私のおすすめ即席おつまみレシピ
- オイルサーディンの油を切り、お皿に入れ、ほぐす
- 粒マスタードを好きなだけ入れる(大さじ1/2~1)
- 白ワインビネガーを少し入れる(小さじ1~2)
- お好みで、ちょっと醤油を垂らす
- 混ぜる。完成!
ちょー適当おつまみ!
クラッカーにのせて食べたら、めちゃくちゃ美味しいですよ。
特に、スッキリ系の白ワインに合いますよ。
ぜひ、お試しあれ。
\ちょっと高級だけど、これ好き!/
白ワインに合う本格派おつまみ編
ホームパーティーでも引けを取らない、簡単だけど本格派おつまみご紹介します。
台所で時間をかけなくても、白ワインなら簡単な料理でバッチリ合いますよ。
1位 お刺身買って『即席カルパッチョ』
やっぱり、白ワインにはお魚を合わせたい!
美味しそうなお刺身を買ってきて、作りましょう。
お刺身は、
- タイ
- スズキ
- カンパチ
- ホタテ
- タコ
などが、おすすめです。
赤身や青魚のお刺身を白ワインに合わせると、生臭くなってしまうのでおすすめしません。
ちなみに、グレープフルーツやオレンジ、レモンなどの柑橘系果物を混ぜるともっと合いますよ!
カイワレ、ディル、バジル、きゅうりなどの緑色の爽やか系野菜やハーブを入れて作るのとオシャレ度アップして、さらに美味しくなりますよ。
2位 トマトとモッツアレッラで『カプレーゼ』
見た目も可愛いし、白ワインとの相性抜群!
モッツアレッラチーズとトマト、フレッシュバジルの味わいのコントラストが、白ワインによく合います。
チーズの濃厚さとトマトの酸味、バジルの爽やかさが、辛口の白ワインをより美味しくしてくれます。
切って、お皿にのせて、オリーブオイルと塩コショウするだけで、本格おつまみ出来上がり!
ホームパーティーのサラダは、これで決まりですね。
\モッツアレッラの進化系!中身が溢れ出る美味しいやつ/
3位 牡蠣を買って『バターソテー』『アヒージョ』『酒蒸し』
牡蠣のミネラル感と白ワインは、美味しさの相乗効果大!
牡蠣料理は、白ワインによく合います。
例えば
- 牡蠣のバターソテー
- 牡蠣のクリーム煮
- 牡蠣の酒蒸し
- 牡蠣のアヒージョ
- 牡蠣のチーズ焼き
など、ミネラル分があって濃厚な牡蠣は、白ワインによく合います。
シャブリに生牡蠣というのは、よく聞きますが。
樽の効いた白ワインには、バターソテーやアヒージョなどの方が合います。
酸味の効いたスッキリ系の白ワインなら、酒蒸しや生牡蠣でもいいでしょう。
白ワインのイメージに合わせて、料理を変えてみてくださいね。
白ワインに合うデザート編
ワインを飲みながら、おつまみを食べていたけど。ほとんど、おつまみがなくなってしまった。
でも、白ワインが残っている!
そんな時は、デザートと合わせてみましょう。
もちろん最初から、おつまみとして出していてもいいですよ。
甘味と白ワインのマリアージュを楽しみましょう。
1位 ワインの風味と同じ『フルーツ』
ワインのイメージに合う果物を合わせよう!
白ワインの要素が多い柑橘系のフルーツをカットするだけで、おつまみになります。
例えば、
- オレンジ
- レモン
- みかん
- ライム
- マスカット
- 青りんご
- グレープフルーツ
などは、ワインの風味にもよく出てきます。
上記のフルーツを添えるだけで、白ワインもさらに美味しくなりますよ。
2位 酸味をまろやかに『ドライフルーツ』
ワイン好きは常備すべきおつまみ。
ドライフルーツは、白ワインの酸味をまろやかにしてくれます。
さっぱり系、爽やか系の白ワインには、ドライフルーツと一緒に食べて飲むと甘味がプラスされてさらに美味しくなる事があります。
おすすめドライフルーツは、
- イチジク
- クランベリー
- マンゴー
- オレンジピール(甘味と苦味が最高)
などは、どんな白ワインにも合わせやすいですよ。
そして、ドライフルーツはカラフルなのでお皿に盛るだけで見た目も華やかになります。
チーズの盛り合わせに、添えたりするだけでオシャレ度アップしますよ!
3位 甘口ワインを贅沢にかけて『アイスクリーム』
一度やったら、やめられない美味しさ!
贅沢の極みですが…バニラアイスにデザートワインをかけて食べてみてください。
もう、美味しすぎてやみつきになります。
甘口ワインは、ハチミツのようなニュアンスがあることが多いので、大人のハチミツってイメージでかけてみましょう。
そして、貴腐ワインやデザートワインは、飲みきれないこともあると思います。
そんな時は、ぜひチャレンジを!
『大人のアイスクリーム』試す価値アリです。
\ハーゲンダッツに貴腐ワインは、贅沢の極み!/
おつまみに合わせやすい白ワイン3選【味わい別】
白ワインに合うおつまみが分かった所で、なんでも合わせやすい白ワインも知りたいですよね。
ここで白ワインの定番の味わい、
- スッキリ系
- 濃厚系
- フルーティー系
の3種類のタイプ別でご紹介します。
万人受けしやすい、3種類なのでホームパーティーやお客様を呼ぶ時におすすめ白ワインですよ。
【スッキリ系】シャブリ/ウィリアム・フェーブル
- チーズ「コンテ」「シャウルス」
- お菓子「かっぱえびせん」
- 料理「魚のカルパッチョ」「生牡蠣」
- デザート「グレープフルーツ」
シャルドネ100%の爽やかな白ワインの定番!
フランス・ブルゴーニュ地方のスッキリ系白ワイン。
クセも強くないので、どんなおつまみにも合いやすいです。
シャブリは、ミネラル感が強いので生牡蠣との相性は抜群。かっぱえびせんの海老の旨味と塩味もやってもらいたいマリアージュです。
【濃厚系】ヴィントナーズ・リザーヴ・シャルドネ /ケンダル・ジャクソン
- チーズ「パルミジャーノ・レッジャーノ」
- お菓子「キャラメルポップコーン」
- 料理「クロワッサン」「牡蠣のバターソテー」
- デザート「バニラアイスクリーム」
アメリカン産で樽がしっかり効いた濃厚な白ワイン。
樽の香ばしさとハチミツのよなニュアンスが、キャラメルポップコーンにバッチリ合います!
そして、バニラアイスクリームの甘さにもスッと溶け合う美味しさです。
ぜひ、試してみてください。
【フルーティー系】バルテン・リースリング・トロッケン/トーマス・バルテン
- チーズ「シャウルス」
- お菓子「堅あげポテト」
- 料理「生ハム」「カプレーゼ」
- デザート「ドライフルーツ」
フルーティーな酸味とほんのり香る甘い香りが絶品!
ドイツ産のリースリングですが、辛口タイプです。
リースリングの酸味にドライフルーツを合わせることで、ワインが優しい味わいになり美味しいハーモニーを感じられます。
生ハムの脂の甘味や、シャウルスの濃厚なミルクの味わいにも、ぜひ合わせてみてください。
白ワインに合うおつまみを準備しておいしく飲もう!
白ワインは、比較的にどんなおつまみにも合わせやすいです。
しかし、白ワインの味わいを殺してしまう強い味わいのものは、おすすめしません。
おつまみは、あくまでもワインが美味しく飲めるためのものです。
白ワインを美味しく飲めることを考えて、おつまみを選んでみましょう!
時には、冒険すると「意外な組み合わせが最高のマリアージュを生む」なんてこともあるので、色々な食材や料理を合わせてみましょう。
ワインやチーズのことをもっと知ってみたい方は、⇩こちらの記事もおすすめです。