シャトー・マルゴーのセカンドワインと言えば
【PAVILLON ROUGE DU CH.MARGAUX】です。
一生に一度は飲んでみたい…そんな高級ワインの一本でもあります。
しかし一方で
- 高過ぎて手が届かない…
- いつ飲めばいいか分からない
- 買ってもセラーの肥やし
- 気軽に飲めない
- 値段の割に美味しくない…
など。
パヴィヨン・ルージュに対して、否定的な印象も多いです。
しかし、そんな評価もありながらもファンが多い事でも有名なセカンドワインの一つです。
今回は、シャトー・マルゴーのセカンドワイン【通称:パヴィヨン・ルージュ】をご紹介します。
パヴィヨン・ルージュとのマリアージュも色々してみました。
合わせてみた意外な食べ物…棒サバ寿司には合ったのでしょうか?
ぜひ、ご覧ください。
\憧れのセカンドワイン パヴィヨン・ルージュ/
★ も く じ ★
シャトー・マルゴーのセカンドワイン【パヴィヨン・ルージュ】とは?
↑コチラの写真は、シャトーマルゴーの入り口すぐにあるお城です。
綺麗ですよね。
こんな洗礼された場所で造られるワインは、さぞかし美味しいはず。
いや、美味しいです。
まずは、シャトー・マルゴーのセカンドワイン【パヴィヨン・ルージュ】について知りましょう。
正式名称【パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー】
正式名称は、
PAVILLON ROUGE DU CH.MARGAUX
です。
【パヴィヨン・ルージュ】と略称で呼ばれる事が多いです。
パヴィヨン・ルージュは、フランス・ボルドー地方マルゴー村にある『シャトー・マルゴー』という所で造られています。
シャトー・マルゴーは、メドック格付け1級に君臨するシャトー・マルゴーを造っているワイナリーです。
詳しい説明は、購入したエノテカのサイトから引用・編集させていただきます。
パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーは、メルロの比率が若干高く、肉付きが良く柔らかなスタイルが特徴。 香り高く、きめ細かい滑らかなタンニンは、しっかりとシャトー・マルゴーのエッセンスを感じることができます。
シャトー・マルゴーが平均樹齢35年~40年のブドウから造られるのに対して、パヴィヨン・ルージュが造られるのは樹齢15年前後の若樹です。シャトー・マルゴー同様、ブドウは手摘みで収穫され、オーク樽にて熟成されます。若樹から造られているパヴィヨン・ルージュは、樽の影響を受けやすいため、シャトー・マルゴーが新樽率100%であるのに対して、新樽率50%に抑えれており、シャトー・マルゴーよりも熟成期間は3、4ヵ月短く造られています。
エノテカオンラインより引用
まとめると
- シャトーマルゴーよりは、メルロの比率が高め
- 樹齢15年前後の若樹から造られる
- 丁寧な製法
- 新樽は50%に控えられている
- 樽熟成期間は、シャトー・マルゴーより短め
シャトー・マルゴーのニュアンスを残しつつも、パヴィヨン・ルージュらしさをしっかり出す事に努めたワインです。
セカンドワインとは、【早く飲める格付けワイン】という意味合いもあります。
例えば、シャトー・マルゴーだと最低10年~20年くらいは熟成しないと美味しくならないです。
しかし、パヴィヨン・ルージュは比較的早くから飲み頃を迎えます。
もちろん、シャトー・マルゴーをデキャンタージュをして早く飲むのも一つの方法ですが少しもったいない気もします。
熟成出来るワインなら、時を感じる熟成をしたいですよね。
シャトー・マルゴーはどんなワイン?
シャトー・マルゴーは、メドック格付けのトップに君臨する五大シャトーの一つです。
- シャトー・ラフィット・ロスチャイルド
- シャトー・ラトゥール
- シャトー・マルゴー
- シャトー・オー・ブリオン
- シャトー・ムートン・ロスチャイルド
以上5つのワイナリーのワインの事を言い、全てメドック格付け一級のワインです。
では、シャトー・マルゴーについてもエノテカのサイトから引用・編集させていただきます。
1855年の格付け当時から5大シャトーの先頭を争う高貴なワイン、シャトー・マルゴー。パリ万博の際に行われた格付けでは、最高級の格付け第1級を獲得。さらに、その際に行われた20点満点のテイスティングでは唯一満点評価を受け、名実ともにボルドーワインの頂点へ登り詰めました。
若いうちはタンニンに堅くガードされており、飲み頃を迎えるまでに時間を要しますが、長期熟成を経て現れるうっとりとするような滑らかな舌触り、そして豊かな味わいは多くのワインラヴァーの心を掴んで離しません。ワイン愛好家を虜にする、そんなシャトー・マルゴーは、2006年からマルゴー特有のエレガンスを最大限に引き出す為、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率を高めており、造られるワインも新樽率100%というこだわり。また収穫においても選果をさらに厳しくし、ファースト・ラベルに使われるブドウは全体の僅か35%前後です。最高のテロワールで育ち、極めて厳しい選果をクリアした珠玉のブドウだけをグラン・ヴァンに使用しています。
エノテカオンラインより引用
シャトー・マルゴーは、五大シャトーの中で特に女性的と言われます。
土地の味わい(テロワール)も関係していますが、とてもエレガントで綺麗なワインです。
熟成したシャトー・マルゴーは、上質でタンニンがワインに溶け込み滑らかな口当たりになります。
しかし、熟成が若いうちに開けてしまうとタンニンが強く香りも爆発的には広がらないので、開けるタイミングが難しいワインでもあります。
また、有名な小説でシャトー・マルゴーを飲むシーンが描かれた事もあり日本人にとっては馴染みのある五大シャトーの一本かもしれません。
シャトー・マルゴーのセカンドワイン【パヴィヨン・ルージュ】とおつまみ
今回は、【2007年パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー】を飲みました。
約13年熟成のものでした。
どんな味わいだったか、マリアージュさせたチーズと意外な食べ物はどうだったかご覧ください。
2007年パヴィヨン・ルージュの味わいと感想
- 色合いは、まだまだイキイキとした濃いめのガーネット
- 開けたての香りは、なめし皮、カシス、ブラックベリー、胡椒、など
- 時間が経つと、果実感が出てブラックチェリー、熟したイチジクなども感じた
- 口当たりは、とにかく滑らかでスムース、スーッとのどを通っていく感じ
- 時間が経てば経つほど、果実味感とボリューム感が出て、タンニンがまろやかになる所を感じられた
13年熟成でも、まだまだイキイキしていた事にビックリしました。
セカンドワインにも関わらず、ここまでのクオリティーを維持しながら熟成が出来るとはさすがシャトー・マルゴーだなと感じました。
面白かったのは、熟成感はほぼなく時にフレッシュ感すら感じられた所です。
私は、あまり古酒が好きではないので(ワインは、果実味感を楽しみたい人)今くらいが調度ベストな開けるタイミングだったな!と思っています。
タンニンはまろやかになり、果実味感もしっかり感じられ、1時間弱で変化も感じる事が出来ました。
セカンドワインだからって侮ってはいけませんでした。
例えるなら、
【まだまだイケイケ・フレッシュさもある20代後半の女子!】って感じでした。
あと、5年熟成させたら大人の女性になっていたかもしれませんね。
ワインって面白いです。
棒サバ寿司に合わせてみた!
さて、なぜ【棒サバ寿司】にパヴィヨン・ルージュを合わせたかと言うと…
夜ご飯の残りモノだったからです。
じゃなきゃ、わざわざ合わせませんね。
だって、絶対ワインが生臭くなるし合わないと思うから。
しかし、棒サバ寿司にパヴィヨン・ルージュを合わせた所、
『え?!美味しいじゃん!!』
とつぶやくほど美味しかったです。
どう美味しかったかと言うと
- ワインのまろやかなタンニンと酢で〆たサバが甘みを増して美味しくなる
- 力強いワインが、上に乗っている昆布のお陰で優しくなる
- 生臭くなる事はなく、酢で〆たサバと酢飯が相性抜群!
酢で魚を〆るって凄いなと感激しました。
あとは、酢飯の甘酸っぱい感じもワインに合ったポイントだと感じました。
ボルドーワインにここまで合うとは、正直思ってもいなかったので面白い結果でした。
高いワインだから、良いワインだから、なんでも合う訳ではないと思います。
熟成したパヴィヨン・ルージュのカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロの比率なども、棒サバ寿司に相性が良かったのだと思います。
偶然のマリアージュ・偶然の出会いに感動して、今度またボルドーワインに棒サバ寿司を合わせてみようと思います!
ゴルゴンゾーラチーズとの相性は、微妙…
濃いワインなら、ブルーチーズも合いそう!
という事で、ブルーチーズ好きの友人が【ゴルゴンゾーラ】を選びました。
スーパーで偶然にも、ドルチェとピカンテどちらも売っていたので食べ比べ・飲み合わせしてみる事にしました。
しかし残念な事に…
マリアージュは失敗に終わりました。
合わなくはありません、でも、美味しくなるか?と聞かれるとそれはNOです。
ブルーチーズの味わいがエレガントなワイン【パヴィヨン・ルージュ】を打ち消してしまいました。
マリアージュは、相乗効果を楽しむものなので失敗です。
やはり、ブルーチーズにワインを合わせるのは本当に難しいです。
オレンジピールのチョコと相性抜群
まろやかになったタンニン(渋味)とチョコレートとオレンジピールの苦みにベストマッチ!
チーズが合わなかった分、チョコレートではとても良いマリアージュが出来ました。
今回のチョコレートは、厳密に言うとオレンジピール(皮)だけではなくオレンジも少し付いているチョコレートでした。
オレンジも付いているオレンジピールだからなのか、爽やかなオレンジの味わいと皮の苦み、そしてチョコレートのほろ苦さがワインをより一層豊かにしてくれました。
やはり、ボルドーワインにはチョコレートが合います。
マルゴーのセカンドワインを美味しく飲むには、コツとマリアージュ
五大シャトーの一つであるシャトー・マルゴーのセカンドワイン【パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー】は、高いけどそれ相応の価値のある美味しいワインである!
と実感させられました。
「高いワインだから、美味しいはず」「高いだけで、美味しくない」と思う方も多いと思いますが、『高いワインは、美味く飲むコツが必要』なのです。
高いワインを美味しく飲むコツは
- 熟成させる
- 早飲みするなら、デキャンタする
この2つは特に重要です。
また、より美味しく飲むにはマリアージュも大切です。
安全パイな料理を合わせるのも一つの方法ですが、時には冒険してみましょう。
失敗する事もあるとは思いますが、まずはチャレンジする事が大切です。
今回偶然にも、【棒サバ寿司とパヴィヨン・ルージュ】が良いマリアージュをした事もチャレンジしたからこそ出会えたものだと思います。
高いワインだから、コレを合わせなきゃ!こだわった料理作らなきゃ!だけではなくマリアージュを楽しみましょう。
逆に合うと思ったものが、合わなかったという事もあります。
飲むコツとマリアージュを楽しみながら、ワインを美味しく飲みましょう。
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