ウォッシュチーズをおいしく食べよう!
ウォッシュチーズと聞いて、洗ってるの?と疑問に思う方も多いと思います。
ウォッシュといっても、洗濯をするみたいにジャブジャブ洗うわけじゃないんです。
しかし、ちょっと普通のチーズとは風味が違います。
でも、とってもおいしいんです!
といわれても、
- どんなチーズかわからないと買う勇気ない
- クセある系なのかな…
- ワインには合うのかな?
- どれを買えばいいか分からない
など、ウォッシュチーズを食べてみようと思っても、特徴や味わいなどが分からないと購入するまでに行かないです。
私も最初ウォッシュチーズを買うときは、迷いました。
この記事では、
- ウォッシュチーズとは?
- 作り方
- 味わいや食べ方
- 保存方法
- おすすめのウォッシュチーズ
- 相性のいいワイン
などを、ソムリエでもありチーズプロフェッショナル(チーズの資格)を持つYURIが詳しくご紹介していきます。
独特なクセがありますが、それがまたハマるポイント!
ぜひワインと合わせて、ウォッシュチーズを食べてみましょう。
★ も く じ ★
ウォッシュチーズとは?洗うチーズなの?
ウォッシュチーズとは、白カビタイプのチーズやプロセスチーズなどと違い、独特な風味を楽しめるナチュラルチーズです。
チーズ大国であるフランス以外でも、イタリア、日本などさまざな国で造られています。
以下では、ウォッシュタイプのチーズの作り方や、世界各国の有名なウォッシュチーズをご紹介していきますよ。
ウォッシュチーズの作り方
ウォッシュチーズは、オレンジ色の表皮が特徴的で、熟成による複雑な香りと、ミルキーな味わいが楽しめるチーズです。
この独特な風味は、名前の由来にもなっている「ウォッシュ」から作り出されています。
ジャブジャブと洗濯をするように洗うのではなく、拭き上げるという表現のほうが合っています。
熟成している段階で、食塩水やブランデー、ワインなどのお酒で、表面を丁寧に拭き上げることで、ウォッシュチーズ独特な風味が作り出されるのです。
拭き上げるものによって、風味も変わり味わいに変化が出ますよ。
一般的なのは、食塩水ですね。
また、拭き上げや熟成期間が多く長くなることによって、クセが強くなりますよ。
このように、ウォッシュチーズは、ウォッシュ液や熟成期間の違いなどから、ひと味もふた味も違う楽しさを味わえます。
種類色々 世界各国のウォッシュチーズ
ウォッシュチーズは、世界各国で作られています。
とくに有名な産地は、フランスやイタリアですが、種類も様々です。
フランスで有名なウォッシュチーズは、
- エポワス
- マンステール
- ラングル
- モン・ドール
- ポン・レヴェック
- リヴァロ
- マロワール
- ピエ・ダングロワ
- ショーム
などが、日本でも買うことが出来ますよ。
フランスは、さまざまな地方でウォッシュチーズを作っていますが、主に北部での生産が多いです。
イタリアのウォッシチーズで代表的なのは、タレッジョ。
ミルキーで、もっちりむっちりした食感が、とてもおいしいですよ。
他の国でも、生産していますが日本で出会うことが少しむずかしいです。
また、国産のウォッシュチーズもおいしいものが増えてきています。
フランス産のものと変わらないおいしさのものが、たくさんありますよ。
日本のナチュラルチーズが気になる方は、↓こちらの記事もご覧くださいね。
\初心者さんにもおすすめ!/
ウォッシュチーズの味わいと食べ方
ウォッシュチーズには、大きく2つのタイプに分かれます。
- トロトロ系
- ムッチリ弾力あり系
どちらもウォッシュチーズ独特な風味なのですが、食感が変わってきますよ。
①のトロトロ系は、熟成が進むとスプーンですくって食べないと食べられないくらいトロトロになります。
バケットやクラッカーに付けて食べるとおいしいですよ。
②のムッチリ弾力あり系は、熟成が進むと柔らかくはなりますが、①のようなトロトロな口当たりにはなりません。
食べごたえもあり、おいしいですよ。
食べ方のポイントは、
です。
この食べ方は、どちらのタイプのウォッシュチーズも同じですよ。
また、ウォッシュ液やウォッシュの回数によって味わいも変わってくるんです。
ブランデーでウォッシュしているチーズは、香ばしい風味も楽しめ、ウォッシュの回数が少ないほどミルキーでマイルドな味わいになります。
ウォッシュ液がワインやブランデーだった場合は、その風味がチーズについているというイメージを持つといいです。
食べてみたいイメージや、合わせる料理やお酒を考えて選んでみるといいですね。
ウォッシュチーズ初心者さんは、ウォッシュ回数が少ないものや、ミルキーでマイルドなものを探してみましょう。
表皮ごと食べて、苦手だったなという方は、表皮を取り除いて中身だけ食べてみてください!
旨味とミルキーさとコクが、口いっぱいに広がりおいしいですよ。
ウォッシュチーズの保存方法
ウォッシュチーズの保存方法のポイントは、
- 型崩れしないようにする
- 香りを吸収せず、付けないようにする
に2点がポイントです。
ウォッシュチーズは、柔らかくソフトタイプのチーズです。
したがって、型崩れしやすいです。
また、中身が流れ出てしまうこともあります。
そこで、カットした面にアルミ箔でストッパーをして、中身が流れ出てこないようにしましょう。
チーズにとっては、乾燥も天敵なので、アルミ箔ごとラップでくるんで保存することをおすすめします。
ウォッシュチーズは、香りも強く、冷蔵庫の香りを吸収する場合があります。
したがって、ラップをした後に、ジップロックなどの保存バックや、保存ケースに入れてから冷蔵庫で保存しましょう。
上記の2点をして、保存するれば最後までおいしく風味を保って味わえますよ。
チーズのプロがおすすめする「ウォッシュチーズ」
ウォッシュチーズは、種類が多く選ぶのがむずかしいです。
初心者さんはとくに、どれを買えばいいかわからなくて、ウォッシュチーズにチャレンジすることを諦めてしまう方もいるのではないでしょうか。
ちなみに、上の画像は「モン・ドール」という期間限定製造販売のフランス産のウォッシュチーズですよ。
ウォッシュチーズ好きなYURIがおすすめなのは、
です。
タレッジョはもっちり系の食感ですが、ミルク感がしっかりあるので食べやすいタイプです。
エポワスは、ブランデーでウォッシュしているので、香ばしい風味が特徴的、そしてトロトロ食感で、おいしすぎて手が止まらなくなります。
以下の記事では、ウォッシュチーズを初心者さんおすすめバージョンと、上級者おすすめバージョンでベストをご紹介しています。
気になる方は、ご覧ください。上のおすすめチーズも紹介していますよ。
チーズプロフェッショナル推薦!ナチュラルチーズの中でもウォッシュチーズおすすめトップ3
ウォッシュチーズと相性がいいワイン
ウォッシュチーズは、個性が強いチーズが多いので、合わせるのがむずかしいです。
ワインとの合わせるポイントは、
- 同じ産地・地方のワインを合わせる
- 風味が似たものをわせる
- 熟成度合いで合わせる
です。
同じ産地のワインとチーズは、育った環境が一緒なので合わせやすいです。
また、チーズは赤ワインを合わせなきゃと思っている方も多いですが、以外に白ワインのほうが合うときもあるので、白ワインにも合わせてみてくださいね。
風味が似たものを合わせるというのは、風味のしっかりしたチーズに個性的なワインを合わせる、香ばしさのあるチーズに樽の効いたワインを合わせるなどのようなイメージです。
風味が似ていると、チーズもワインも合わせやすいですよ。
熟成度合いも同様です。
熟成の若いチーズと、ヴィンテージもののワインを合わせても、合わないことはないですが、絶妙なマリアージュはむずかしいでしょう。
同じ程度の熟成で合わせてみましょう。
上記のような、3つのポイントを抑えるだけで、今までより少しだけワインとチーズのマリアージュが上手になりますよ。
ぜひ、試してみてください。
もっと詳しくチーズとワインのマリアージュについて知りたい方は、↓こちらの記事もご覧下さい。
【チーズとワイン】相性抜群の組み合わせをソムリエ&チーズのプロが徹底解説
いろんなウォッシュチーズにチャレンジしてみよう!
ウォッシュチーズについて学ぶと、いろいろ食べ比べてみたくなりませんか。
ひと言でウォッシュチーズといっても、産地やウォッシュ液の違いで、味わいや香りがガラッと変わります。
こっちは好きだけど、こっちは苦手、なんて好みも分かれてくるんです。
ぜひ、いろいろなウォッシュチーズを食べてみてくださいね。
昔食べて苦手だったという方も、ワインや食材と合わせて食べるとおいしく食べられた!そんなこともあります。
チャレンジしてみてください。
そして、自分好みのウォッシュチーズを見つけてみてくださいね。
チーズ好きの方の悩み事で多い、チーズって太るの?について、YURIが詳しく説明しています。
気になる方は、↓こちらの記事もご覧下さい。
ダイエット中でもOK!おいしい低カロリーチーズをプロがおすすめ