自分好みのスパークリングワインを選ぼう!
スパークリングワインを自分で選ぶとき、何を基準にしますか?
値段?味わい?生産国?選び方って難しいですよね。
いざ自分で買うと、
- なぜか失敗することが多い
- 好みじゃなかった
そんな方も多いと思います。
スパークリングワインも選び方を間違えると、おいしくないな…というものに当たってしまうこともあるんです。
この記事ではスパークリングワインの、
- 味わい
- 泡立ち
- 色合い
- 値段
- おいしい飲み方
などスパークリングワインの選び方とおいしい飲み方を、ソムリエールYURIが詳しくご紹介していきます。
選び方&飲む方法を学んで、自分好みのスパークリングワインを探してみましょう。
赤ワインの選び方も知りたい方は、↓こちらの記事もご覧くださいね。
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★ も く じ ★
スパークリングワインの失敗しない選び方【味わい】
スパークリングワインには、各国ごとに味わいの表記をラベルに記載する義務があります。
したがって、開ける前に味わいが甘口なのか辛口なのか分かるということです。
表示は、残糖量によってかわります。
糖分が多いほど、甘くなるということ!
以下の表で、残糖量を見てみましょう。
すべて1L当たり | フランス | イタリア | スペイン |
①0〜3g 極辛口 | Brut Nature、Dosage Zeroなど | Brut Nature | Brut Nature |
②0〜6g 極辛口 | Extra Brut | Extra Brut | Extra Brut |
③12g未満 辛口 | Brut | Burt | Brut |
④12〜17g未満 中辛口 | Extra Sec | Extra Secco | Extra Seco |
⑤17〜32g未満 やや辛口 | Sec | Secco | Seco |
⑥32〜50g未満 やや甘口 | Demi-Sec | Semi-Secco | Semi-Seco |
⑦50g以上 甘口 | Doux | Dolce | Dulce |
イメージとしては、①②は極辛口タイプ、③辛口タイプ、④中辛口タイプ、⑤やや辛口タイプ、⑥やや甘口タイプ、⑦甘口タイプと思っていると良いと思います。
しかし、味わいの感じ方は、飲む方それぞれ違います。
辛口と表記されていても、甘いなと感じる場合もありますので、一般的な味わいのイメージと思ってくださいね。
スタンダードタイプは、「ブリュット」
味わいは、辛口、甘口と色々種類があります。
しかし、レストランでグラスで置いてあるものは基本的に「ブリュット」(辛口)のスパークリングワインの場合が多いです。
そして、料理に合わせやすいのも「ブリュット」です。
どんなスパークリングワインを買っていいか迷ってときは、まず味わいはブリュットを選んでみましょう。
スッキリしていますが、フルーティーな味わいのものが多いので飲みやすいですよ。
\シャンパン好きにおすすめ!/
上記のシャンパーニュについて、詳しく知りたい方は↓こちらをご覧ください。
【ルイナール】の評価が良いのは、なぜなのか?ソムリエが徹底検証
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ブドウの味わいをしっかり感じたい方は、「ブリュット・ナチュール」
ブリュット・ナチュールとは、フランス語の読み方です。
スパークリングワインは、補糖が認められています。
〇〇 Nature(表示は国によって違います)とラベルに記載されている場合は、補糖が0〜3g/l未満と少ないのでブドウ本来の甘味や風味をじっくり味わうことができます。
味わいは、ドライなものが多いですが、ブドウ自体の甘味があるので、フルーティーさも楽しめます。
造り手の個性や目指している味わいが、しっかり感じられるので特にシャンパーニュ好きは、ブリュット・ナチュールにハマってしまう方も多いですよ。
\ブドウの味わいを楽しめる/
私の大好きな、ルイ・ロデレールが手がけるブリュット・ナチュール
甘味があり、飲みやすいタイプが飲みたい方は「ドゥー」「ドルチェ」など
甘味があって飲みやすいのが、ドゥー(フランス)やドルチェ(イタリア)などの味わいです。
特に、
- お酒が苦手
- スイーツ好き
- デザート一緒に飲みたい
- 食前・食後に飲みたい
などの方におすすめですよ。
甘いだけでなく、アルコール度数が低いものもあるので、とても飲みやすいです。
イチゴやりんごなどのフルーツを入れて、おしゃれに飲んでもおいしいですよ。
しかし、甘くて飲みやすいので飲み過ぎには注意しましょう!
\安定のおいしさ!/
甘口タイプなら↓こちらがおすすめスパークリングワイン
スパークリングワインの失敗しない選び方【泡立ち】
スパークリングワインを色々飲んでいくと、泡立ちの違いに気が付く方もいると思います。
例えば、
- 泡が細かい
- クリーミー
- 飲みごたえの泡立ち
- 泡が大きい
- 泡がすぐ消える
など、泡立ちだけでも良いところと悪いところがあるんです。
実は、この差は製法が大きく関わってきます。
造り方が分かると、泡立ちもイメージできますよ。
そうすると、自分好みの泡立ちのスパークリングワインに出会えるはずです。
きめ細かい泡立ちを楽しみたい方は、シャンパーニュ
シャンパーニュは、フランス・シャンパーニュ地方で造られる特別なスパークリングワインです。
「トラディショナル方式」という製造方法を使用します。
普通のワイン(スティル・ワイン)を瓶に詰め、酵母と糖分を入れ密封し、二次発酵させます。
それにより、発泡性のワインが出来上がるのです。
シャンパーニュは、栽培や醸造規定が厳しく、ブドウの質も上級なものがほとんど。
一本一本に手がかかっていることもあり、キメの細かい、クリーミーな泡立ちのものできます。
ほかのスパークリングワインと違って、値段がやや高めではありますが、細かな泡立ちを楽しみたい方にはおすすめです。
\感動のクリーミーな泡立ち/
泡のクリーミーさ、きめ細かさを堪能したいなら、↓クリスタルを飲んでみて!
飲みごたえのある泡立ちは、「プロセッコ」
スパークリングワインの中でも、イタリアのスパークリングワインは有名。
おすすめなのは、「プロセッコ」です。
製造方法は、「シャルマ方式」を使用します。
造り方は、大きなタンクに普通のワイン(スティル・ワイン)を入れ、密閉します。
そこに、酵母と糖分を加えて二次発酵させます。
シャルマ方式の特徴は、
- 短時間でできる
- ブドウの風味が残りやすい
- コストがかからず安く仕上がる
などがあげられます。
最近では、細かな泡立ちのもの増えてきましたが、比較的泡は大きく飲みごたえのあるものが多いです。
味わいは、大きなタンクで一気に造るため、酵母の風味(香ばしさやパンのような風味)より、フルーティーでブドウ果汁の甘さも楽しめるスパークリングワインが出来上がります。
Brutでも適度なフルーティーさがあって、飲みやすくておすすめですよ!
\ゴールドで見た目も素敵/
味わいも抜群のおすすめプロセッコは、こちら↓
コスパよくバランスがいい泡立ちは、「カヴァ」
カヴァは、スペインのスパークリングワインです。
こちらも、シャンパーニュやプロセッコと同様に、生産地や製造方法に規定があります。
製造方法は、シャンパーニュと同じ「トラディショナル方式」です。
安いものでも、泡立ちはしっかりあり、繊細なものが多くあります。
しかし、味わいはシャンパーニュと違います。
大きな違いは、使用しているブドウ品種が違うことです。
カヴァは、以下の9種類のブドウ品種が認められています。
白ブドウ | 黒ブドウ |
チャレッロ | ガルナッチャ |
マカベオ | モナストレル |
パレリャーダ | トレパ |
スビラ・パレン | ピノ・ノワール |
シャルドネ |
シャルドネとピノ・ノワールも使用される場合がありますが、スペインの土着品種が多く使われることが多いので味わいはシャンパーニュとは変わります。
しかし、泡立ちはきれいなものが多く、値段も1,000円以下のものもあるのでおいしく楽しめますよ。
\クセなく飲みやすいカヴァ/
↓これは、シャルドネも入っているよ。
スパークリングワインの失敗しない選び方【色合い】
スパークリングワインには、白とロゼがあります。
どんな味わいや香りの特徴があるのか学んで、自分好みを選んでみましょう。
白は、シンプルで飲みやすい!
スパークリングワインの白タイプは、
- クセが強くない
- 飲みやすい
- 辛口ならスッキリした飲み口
- 料理に合わせやすい
などが特徴としてあげられます。
5,000円以下のスパークリングワインは、シンプルでクセのない味わいが多く飲みやすいです。
また、ホームパーティーや忘年会などの集まりごとの席なら、白のスパークリングワインが一本あってもいいよ。
ロゼは、ベリー系の華やかさも楽しめる!
スパークリングワインのロゼタイプは、
- ベリー系の華やかさがある
- 色がうつくしい
- 香りが華やか
- 白よりコクを感じやすい
などが、特徴としてあげられます。
お祝いごとに使われることも多いスパークリングワインですよね。
ロゼスパークリングワインの特徴は、1,000〜2,000円台のものでも、香りの華やかさや味わいのコクなどが白よりも豊かに感じられること!
お肉料理や煮込み料理などにも、相性抜群。
生ハムとロゼスパークリングワインは、とってもおいしいマリアージュです。
\賞も取ってるよ!/
ベリー系の風味と、きれいな泡立ちが最高のおすすめカヴァ↓
スパークリングワインの失敗しない選び方【値段】
スパークリングワインは、値段によっても大きく味わいが変わってきます。
安いからマズイ。高いからおいしい。
というわけでもありません。
自分好みの味わいを選べるように、値段も考えながら探してみましょう。
1,000円以下
1,000円以下は、飲みごたえを楽しめるスパークリングワインが多い印象です。
- クセが強くない
- 飲みやすい
- ゴクゴク飲める
- 飲みごたえのある泡立ち
- フルーツ入れたい
など、上記のようなスパークリングワインを選びたい方に、おすすめですよ。
\コスパ抜群!/
1,000円以下の安定的においしいスパークリングワイン↓こちら
1,000〜3,000円以下
自宅で飲む場合は、1,000〜3,000円以下のスパークリングワインを選ぶことが多いと思います。
プロセッコやカヴァは、この価格帯のものが多いですよ。
この値段は、
- 香りやブドウの風味を楽しめる
- コクや余韻も出てくる
- ゴクゴクも飲める
- ワインの個性が出てくる
など、が楽しめます。
ゴクゴク飲みたいけど、深みのあるスパークリングワインが飲みたい方におすすめの価格帯ですよ。
\料理に合わせやすい!/
何度もリピート中の、コスパ抜群のスパークリングワイン↓
3,000〜5,000円前後
お土産やちょっと贅沢したいときは、3,000〜5,000円前後のものを選びますよね。
イタリアのフランチャコルタや、安めのシャンパーニュなども買える値段になります。
したがって、泡立ちや味わいのコクや余韻の長さもしっかりしてきます。
料理も気軽なものではなく、ちょっとこだわったものを選ぶといいですよ。
\お土産におすすめ!/
箱も可愛く味わいも抜群!フランチャコルタ↓
6,000〜15,000円前後
造りが特殊なスパークリングワインやシャンパーニュは、 6,000円くらいからになります。
6,000円以上くらいの値段になると、
- 泡立ちのきめ細かさ
- 泡立ちの持続性の長さ
- 香りの華やかさ
- 色合いのうつくしさ
- 味わいの奥深さ
などが、際立って変わってきます。
特に、コクや風味、泡のなめらかさが楽しみたい方は、奮発して選んでみましょう。
\映画007にも登場する!/
黒ブドウが多めなので、コクがしっかり楽しめるシャンパーニュ↓
15,000円以上の高級スパークリング
15,000円以上のスパークリングワインは、
- 香りが開かない
- おいしくなるまで時間がかかる
など、開けるタイミングや飲み方も難しくなる場合があります。
元々シャンパーニュは、数年経ってからリリースされます。
それでもおいしくなるまでには、もっとセラーで熟成が必要なものもあります。
飲む場合は、開けてすぐ飲むのではなく、じっくり時間をかけて飲みましょう。
開けるタイミングがわからない場合は、レストランへ持ち込むのもおすすめですよ。
\おいしすぎます!/
家で飲んで感動した、忘れられない高級シャンパーニュ↓
スパークリングワインをおいしく飲む方法
自分好みのスパークリングワインを購入しても、飲み方を間違えたらおいしくなくなってしまいます。
ここでは、
- おいしく飲める温度
- グラス
- 食材&おつまみ
をご紹介していきますね。
上記の3つを押さえれば、おいしくスパークリングが飲めますよ。
おいしく飲める温度
スパークリングがおいしく飲める温度は、一般的に8度以下と言われています。
冷やすことで、スッキリとした味わいを楽しめます。
しかし、
- コクのあるタイプ
- フルーティーな味わいを楽しみたい方
- 香りや風味を楽しみたい
場合は、温度を少し上げて飲むのがおすすめです。
とはいっても、開けるときは冷やしていないと泡が吹き出してしまう場合があります。
スパークリングワインを開けてから、氷の入ったワインクーラーなどに入れずに、常温のまま置いておきましょう。
そうすると、香りも開き、より楽しく飲めますよ。
ちょっとぬるくなったら、ワインクーラーや冷蔵庫に少し入れてくださいね。
温度が高すぎると、苦味や渋味が出てきてしまう場合もあるので注意しましょう。
\画期的で素晴らしい!/
↓温度設定が自動でできるワインクーラー
おいしく飲めるグラス
スパークリングワインを飲むためのグラスは、縦に長いフルートグラスが一般的です。
- 泡をきれいに見せるため
- 泡立ちを持続させるため
- 香りと味わいをグラスに閉じ込めるため
など、フルートグラスを使う理由は色々あります。
また、味わいによってグラスを変えるとさらに美味しく飲めますよ。
- スッキリした味わいの場合は、まっすぐなタイプのグラス
- コクのある味わいの場合は、口がすぼまっているグラス
- 高級なシャンパーニュの場合は、小ぶりな白ワイングラス
などと、味わいによってグラスを買えてみてください。
香りのたち方や、味わいの感じ方が全く変わってきますよ。
スパークリングワインと合わせる食材
スパークリングワインは、相性のいい食材やおつまみがたくさんあります。
基本的に、何でも合わせやすい印象がありますよ。
特に、
- 季節のフルーツ(いちご、りんご、メロン、柿、さくらんぼなど)
- フレッシュチーズ
- やさしい白カビチーズとハチミツ
- クルミ
- ピスタチオ
- ドライフルーツ(干しぶどう、イチジク、ラズベリー)
- 生ハム
- 岩塩
などがおすすめです。
岩塩をちょっとなめて、スパークリングワインを飲むと甘味が増しておいしくなる場合も!
チャレンジしてみてくださいね。
同じ産地の特産物との相性もいいので、スペインのイベリコ豚の生ハムとカヴァは最高のマリアージュです。
\いくらでも食べちゃう!/
↓家にあったら、最高のおつまみ
フレッシュチーズは、モッツァレッラやクリームチーズ、ブッラータなどがおすすめ。
中からクリームが出てくるブッラータは、フルーツや生ハムと一緒に食べると絶品ですよ。
詳しく知りたい方は、↓こちらの記事もご覧くださいね。
スパークリングワインは選び方のポイントを押さえれば、おいしいものに出会える!
ワインもですが、スパークリングワインも種類が多くて、何を選べばいいか悩んでしまうことがあります。
現在では、ヨーロッパ以外でも世界各国でスパークリングワインを生産しています。
例えば、チリやオーストラリア、アメリカ、南アフリカ、もちろん日本でも。
まず自分の好みを知るために、色々なスパークリングワインを試してみると【国・ブドウ品種・価格】などから好みがわかってくると思います。
1,000円以下のものも増えてきていますし、2,000〜3,000円台の価格帯のものも種類が豊富になってきています。
まずは、
- 味わい
- 泡立ち
- 色合い
- 値段
- 飲み方&おつまみ
をよく見極めて選び、おいしく飲んでみましょう。
キャンプやBBQなど、野外でのイベントでスパークリングワインを持っていくことありますよね。
そんなとき、どんなものを選べばいいか、おすすめスパークリングワインなどをご紹介してます。
気になる方は、↓こちらの記事もご覧ください。
野外イベント・BBQやキャンプに!失敗しない外飲みシャンパン&スパークリングワインってどんなもの?