フルム・ダンベールは、食べ方を極めるともっと美味しくなる!
マイルド系な青カビチーズの代表格である、フルム・ダンベール。
食べやすく、なめらかな口当たり、そして程よいピリッとした青カビの風味が絶品です。
とはいっても、
- 青カビタイプ、ブルーチーズってどれも味わい一緒でしょ
- 塩味が強くて苦手
- どんなワインに合うかわからない
- 買うけど、いつも食べきれない
など、青カビチーズは好きだけど、買うのを迷ってしまうことも多いはず。
この記事では、
- フルム・ダンベールの特徴
- おすすめの食べ方
- 相性のいい食材
- 相性のいいワインとお酒
などを、ブルーチーズ大好きなチーズプロフェッショナル(チーズの資格)を持つYURIが詳しくご紹介していきます。
試してみたくなる、食べ方が満載だよ!
フルム・ダンベール以外のブルーチーズも知りたい方は、↓こちらの記事もご覧ください。
個性派ぞろい!ブルーチーズのおすすめはコレ!ランキング形式でご紹介
★ も く じ ★
フルム・ダンベールの特徴
上記の画像が、フルム・ダンベールです。
直径12.5〜14cm、高さ17〜21cmの円柱形(円筒形)の縦に長いブルーチーズ。
CDの直径が約12cm、ジャンプなどのマンガ雑誌の縦の長さが約17.5cmくらいなので、CDをマンガ雑誌の高さまで積上げたらフルム・ダンベールです。
ホールだと、そのくらいの大きさだとイメージするとわかりやすいですよ。
牛乳製で造られる、マイルドで食べやすいおいしい青カビチーズですよ。
産地は、フランス・オーベルニュ地方
フランスは、チーズ大国。
いろいろな地方で、乳種やタイプ、さまざまなナチュラルチーズが造られています。
フルム・ダンベールは、フランスの中央南部にあるオーベルニュ地方で生産されています。
ワインの産地としては、あまり知られていませんが、ワインも造っているんですよ。
↓同じ産地のワインとチーズを、合わせて食べるのも面白いですよ。
全体にきれいな広がる青カビが特徴
ブルーチーズといえば、青カビが特徴的なチーズです。
フルム・ダンベールは、青カビがきれいに全体に広がっていることが特徴的。
ブルーチーズによっては、
- カットした部分に青カビが少ししか入っていなかった。
- 大きい青カビがドンと入ってて味わいが強すぎた。
など、均一に青カビが広がっていないタイプのものもあります。
その点、フルム・ダンベールは青カビとそうでない部分がバランスよく入っているので食べやすいチーズといえますよ。
ホームパーティやワイン会などで、みなさんに振る舞う場合はフルム・ダンベールのように青カビが均一に入っているブルーチーズがおすすめです。
\フルム・ダンベールを食べよう!/
フルム・ダンベールの食べ方
フルム・ダンベールを、よりおいしく食べられる方法をご紹介していきます。
よく質問に出る
- 皮は食べていいのか
- カット方法
- そのまま以外でおすすめの食べ方
などをチーズプロフェッショナル(チーズ資格)であるYURIが、詳しくご説明していきますね。
皮は食べられるの?
ナチュラルチーズの表皮って、食べるか食べないか悩まれることもありますよね。
フルム・ダンベールの表皮は薄く、柔らかいものが多いです。
個人の判断にはなりますが、表皮を食べてはいけないということはありません。
しかし、表皮は熟成過程で汚れがつくこともあり、出荷時に取り除いていたしても完璧に取れるわけではありません。
もし汚れが気になる方は、食べない方が安心かもしれませんね。
カット方法
フルム・ダンベール以外でも、ブルーチーズはポロポロ崩れやすいものが多いです。
そのため、普通のナイフや包丁でカットすると崩れてしまう場合がほとんど。
おすすめのナイフは、「ハンドリナー」です。
ハンドリナーは、柔らかいチーズや崩れやすいチーズをカットしやすいですよ。
ハンドリナーの刃はワイヤーになっていて、持ち手をチーズに垂直にスーッと入れるだけで、カットできます。
力が均等にかかるので、崩れにくいです。
あとは、食べたいサイズにサイコロ型、短冊形などに切り分けてみてくださいね。
フルム・ダンベール以外にも、
- ブルーチーズ全般
- シェーブルチーズ(山羊乳製チーズ全般)
- フレッシュチーズ(クリーミーチーズ、フェタ、ブリア・サヴァランなど)
なども、ハンドリナーでカットするのにおすすめですよ。
おすすめの食べ方
フルム・ダンベールは、そのまま食べてもおいしいですが、加熱するのもおすすめです。
料理には、
- パスタ
- ピザ
- ステーキのソース
- ナンの具
などが、おすすめです。
最近では、パスタやピザはレストランでもメニューに並んでいることもありますよね。
そのまま食べて残ってしまったものを、ソースに入れたり具に混ぜたりすると青カビのピリッと感を楽しめておいしいですよ。
デザートとして、
- ブルーチーズケーキ
- クッキー
- 手作りアイス
などもおすすめですよ。
特に、ブルーチーズのケーキとクッキーは簡単に造れます!
チーズケーキやクッキーの元に少し混ぜるだけで大丈夫。
フルム・ダンベールに合う食材
フルム・ダンベールをそのままで食べるときは、ぜひ副食材を添えてみてください。
さらにフルム・ダンベールの良さとおいしさが引き立ちますよ。
チーズの副食材を詳しく知りたい方は、↓こちらの記事もおすすめです。
はちみつ
ブルーチーズ×はちみつは、最高のマリアージュ。
もちろん、フルム・ダンベールもバッチリ合います。
ほかのナチュラルチーズより塩味の強いブルーチーズを、はちみつの甘味とコクがさらにおいしくしてくれますよ。
甘塩っぱい風味が、何度も口に運びたくなる味わいですよ。
↓マヌカハニーとフルム・ダンベールで最高のマリアージュ!
ドライフルーツ入りのパン
ドライフルーツ入りのパンは、食感と甘味と香ばしさが素晴らしいです。
フルム・ダンベールは、柔らかくなめらかなブルーチーズ。
特にドライフルーツ入のパンは、硬めのものがおすすめです!
パンの旨味と、フルム・ダンベールのクリーミーで青カビのピリっと感が赤ワインによく合いますよ。
↓ドライフルーツを買ってパン焼き機で、自宅で造るのもおすすめ!
クルミ
くるみの香ばしさと、旨味、甘味が、フルム・ダンベールの味わいをよりマイルドにしてくれます。
ほかのナッツでもいいのですが、クルミの甘味がフルム・ダンベールによく合うんです!
ブルーチーズ全般にクルミは合うので、おつまみとして常備しておくといいですよ。
大きい袋より、↓こちらは小分けだから食べやすいよ。
フルム・ダンベールに合うワインとお酒
チーズとワインは、切っても切れない最愛の仲間です。
そんなワインとフルム・ダンベールのおいしいマリアージュをご紹介していきますね。
また、ブルーチーズと相性がいいワイン以外のお酒もあるんです。
是非、試してみてくださいね。
ほかのチーズとワインの合わせ方も知りたい方は、↓こちらの記事もご覧ください。
【チーズとワイン】相性抜群の組み合わせをソムリエ&チーズのプロが徹底解説
貴腐ワイン
極甘口の濃厚な味わいの貴腐ワイン。
ハチミツやドライアンズなど、甘味とコクと酸味のバランスがとてもいいとろりとした白ワインです。
フルム・ダンベールには、ハチミツが合うとおすすめ食材でもご紹介しましたが、ハチミツのような濃厚な甘味ととろみを持つ貴腐ワインも相性抜群なんですよ。
ワインの甘味とチーズの塩味が、ベストマッチ!
この組み合わせは、ワインもチーズも止まらなくなってしまいます。
貴腐ワインのことをもっと詳しく知りたい方は、↓こちらの記事もご覧ください。
↓おすすめの貴腐ワイン!
プティ・ギローは、やさしい甘さが絶品なオーガニックの貴腐ワイン!
赤ワイン
フルム・ダンベールのミルキーで旨味の詰まった塩味が、赤ワインの果実味とよく合います。
例えば、
- タンニンの強めで濃厚なボルドーワイン
- 果実味豊かなチリワイン
- 樽の濃厚さと果実味があるカルフォルニアワイン
などがおすすめです。
ボルドーワインは、やさしい果実味を感じますが、フルム・ダンベールと一緒に食べることで果実味がより楽しめます。
また、果実味がもともと多いチリやカルフォルニアの赤ワインは、さらに華やかな果実味を感じられますよ。
酸味やスパイシー感がしっかりある赤ワインには、チーズの味わいが強すぎてしまうことがあります。
赤ワインとフルム・ダンベール(ブルーチーズ)を合わせる場合は、注意してワインを選んでみましょう。
赤ワインを選ぶとき失敗しがちな方は、↓こちらの記事もおすすめですよ。
日本酒
ワイン以外のお酒だと、日本酒がよく合います。
日本酒のお米の甘味とスッキリとした口当たりが、フルム・ダンベールのピリッとした青カビによく合うんです。
シンプルなクラッカーやバゲットにフルム・ダンベールを少し乗っけて、日本酒を飲むと口の中で溶け合いとてもおいしいマリアージュを奏でます。
残っている日本酒があったら、チャレンジしてみてくださいね。
また、以前貴腐ワインのような日本酒を飲みました。
ブルーチーズもバッチリ合いましたよ。
気になる方は、↓こちらをご覧ください。
満寿泉「オーク樽熟成 貴醸酒」は貴腐ワイン?!ソムリエが飲んだ感想をご紹介
フルムダンベールは食べ方を変えるだけで、七変化する!
フルム・ダンベールは、マイルドで食べやすいので日本人向きの青カビチーズ!
青カビタイプのチーズは、基本的に塩分が強めです。
少し食べただけで、塩っぱいな、味が濃いなとなります。
しかし、フルム・ダンベールはミルキーな味わいも楽しめるので青カビチーズなので、食べ進めやすいです。
また、ブルーチーズ初心者さんでも食べやすいタイプですよ。
そして、フルム・ダンベールの食べ方を、ちょっとアレンジするだけで、さらにおいしく変化します。
副食材(ハチミツやクルミなど)やワインや日本酒などを、ぜひ合わせて食べてみてくださいね。
チーズがお好きな方には、↓こちらの記事もおすすめです。
ナチュラルチーズとプロセスチーズは、何が違うの?チーズプロおすすめ厳選10選もご紹介