カマンベールチーズは、真っ白な白カビが特徴のナチュラルチーズ！
カマンベールチーズは、真っ白な白カビに覆われてますね。
あれってどうやって出来るのか不思議ですよね？
そして、白カビタイプのチーズでも白カビの付き方が違うの知ってますか？
私も、チーズプロフェッショナルの勉強を始めるまで知りませんでした。
ここでは、
- カマンベールチーズの白カビってどうやって出来るのか
- 白カビチーズの種類
- カマンベールチーズとカマンベール・ド・ノルマンディーの違い
- カマンベールチーズに合うお酒とおつまみ
などを、チーズプロフェッショナルYURIがご説明します。
白カビチーズって奥が深くて面白いですよ。
＼⇩お気に入り白カビチーズが見つかる！／
★ も く じ ★
カマンベールチーズが属する【白カビタイプ】他にどんなものがあるの？
白カビタイプのチーズと言えど、種類がたくさんあって、結局いつも買ってるチーズや有名なカマンベールチーズにたどり着く方多いのではないでしょうか？
私も、チーズの勉強をするまではそうでした。
実は、色々種類がある白カビタイプを見てみましょう。
- カマンベール
- カマンベール・ド・ノルマンディー
- ブリー
- ブリ・ド・モー (ブリー・ド・モー 同じ物)
- ブリ・ド・ムラン
- ヌーシャテル
- シャウルス
- ブリア・サヴァラン
- サン・タンドレ
- クロミエ
など、上の表に記載したのは、私が食べた事ある白カビタイプのチーズです。
白カビタイプのチーズは、とても種類が多いのでまだまだたくさんあります。
それぞれ味わいや香りも違い個性もそれぞれです。
フランス産が多いですが、他の国でも造られています。
白カビタイプ【カマンベールとカマンベール・ド・ノルマンディー】の違いは？
⇑上の写真がスタンダードな【カマンベール】です。
ザ！王道！！白カビタイプのチーズと言えば…カマンベールを想像する方は多いのではないでしょうか？
真っ白なカビに包まれて、美味しそうですよね。
⇓下の写真が【カマンベール・ド・ノルマンディー】です。
同じカマンベールと名前が付いていますね。
見た目も似てるカマンベールとカマンベール・ド・ノルマンディーは、何が違うのでしょうか？
簡単に言うと、
上記の2つが違うのです。
では、詳しく見ていきましょう。
①A.O.P. チーズかそうじゃないか
これは、チーズの法の話になってきます。
簡単に言うと
フランス国内の「品質認証システム」の審査を通って、ヨーロッパ(EU)の「ヨーロッパ品質認証システム」の審査を通過して認められたチーズ
フランス産のチーズは二段階審査をして、通過しないといけないA.O.P.チーズとして認められないのです。
フランス国内の「品質認証システム」だけを通過してEUの「ヨーロッパ品質認証システム」を通過できないと、まさかのフランス国内の「品質認証システム」も剥奪されるそうです。
難しいので、こんな感じで思ってくれればいいと思います。
「品質認証システム」は、色々な項目があるのですが。
一番重要なのは、地理的領域の限定です。
『カマンベール・ド・ノルマンディー』で説明すると
カマンベール・ド・ノルマンディーというチーズはフランス・ノルマンディー地方で造られているチーズです。
＝カマンベール・ド・ノルマンディーは、フランス・ノルマンディー地方の認められた県・村で造ったものにしかこの名前を付ける事が出来ない！！
って事です。
なので、A.O.P. チーズは伝統的な造り方をしているのはもちろんですが、その土地・村の風土をしっかり感じられるチーズって事なのです。
そうなんで、カマンベールはどこでも造れるんです。
例えば、日本でも〇〇カマンベールとか明治〇〇カマンベールとかありますよね？
カマンベール自体は、日本でも他の国でも使って良いとされています。
でも、【カマンベール・ド・ノルマンディー】はフランス・ノルマンディー地方で規定に沿った造り方をしていないと生産できません！
では、A.O.Pチーズの見分け方はどうしたらいいのでしょうか？
見分けるのは簡単です。
A.O.P. チーズはチーズの箱(木の箱でも)必ずマークが付いてます。
カラーの写真はないのですが、白黒マークの写真はこれです。⇓
このマーク(A.O.P.マーク)の付いたナチュラルチーズを買えばいいのです。
他のチーズにもこのマークは付いていますので、見付けて買って食べてみて下さい。
その村々の風土を感じられるチーズを食べられますよ！
カマンベールチーズ以外の白カビチーズも気になる方は、⇩こちらもご覧ください。
＼おいしい白カビチーズが知れるよ！／
【カマンベールだけじゃない】白カビチーズ7種類を徹底比較！初心者にもおすすめチーズまとめました！
②牛乳を殺菌してチーズを造っているか、無殺菌でチーズを造っているか。
これは、チーズ造りの話になるのですが。
- カマンベールと呼ばれるものは、殺菌乳で造られたチーズ
- カマンベール・ド・ノルマンディーと呼ばれるものは、無殺菌乳を使って造られるチーズ
なのです。
食べ比べると香りからして、全く別物です！
そして、味わいも、全然違うのでビックリしました。
食べ比べをする事で同じ【カマンベール】と付くチーズでも、香りや味わいが違うことに驚くと思います。
ぜひ、試してみて下さい。
＼土地の味わいを感じられるカマンベール・ド・ノルマンディー／
＼さっぱり食べられカマンベール／
カマンベールの白カビはどうやって出来るの？
真っ白な白カビが特徴的なカマンベールチーズは、どうやって白カビに包まれるのでしょうか？
実は、ほぼ出来上がったチーズに白カビ菌を噴射し、ふきつけているんです。
白カビタイプのチーズの白カビが出来る方法は、
白カビタイプのチーズを造る工程が一通り終わり…(はしょります。)
- ほぼ出来上がったチーズの形を整える(成形)
- そのチーズに、塩を加える(加塩)
- 塩を加えたチーズの表面に、白カビ菌を噴射
- 熟成する
こんな感じです。
白カビ菌を噴射されたチーズは、熟成していくうちに表面にフワフワとした白カビが出てきます。
ここでやっと、白カビチーズになります。
白カビチーズは、比較的熟成期間がそこまで長くないですが、熟成期間を得て真っ白なでフワフワな白カビが全体を包むようになるのです。
ちなみに、最初の段階で乳に白カビ菌を添加して造る方法もあります。
造り手によっては、白カビ菌の種類にこだわる事もあるそうです！
カマンベールとカマンベール・ド・ノルマンディーの食べ比べ《香りと味わい》
もちろんどっちも美味しいです。
味わいの特徴は
- あっさりクセの少なく穏やかな味わいの方はカマンベール(写真：左)
- こってり しっとりした味わいで、塩気がやや強く若干クセが強い方は、カマンベール・ド・ノルマンディー(写真:右)
白カビが真っ白な方がカマンベール(左)です。
カマンベール・ド・ノルマンディー(右)の方は、熟成が進んでいたので少し茶色い表皮になってました。
そして、香りに特徴があります。
チーズの学校で、なんか嗅いだ事ある香りだな…っと分からず悩んでいると。
先生に『マッシュルームのような香りしませんか？』と言われました。
あぁ！これマッシュルームだ！てか、キノコ臭だ！！！と感動した事を覚えています。
どちらのチーズにも感じられるのですが、マッシュルーム感を強く感じるのはカマンベールの方です。
カマンベール・ド・ノルマンディーは、マッシュルーム意外にも複雑な香りがしますね。
面白いので、ぜひ２つ買ってじっくり食べ比べてみて下さい。
新たな発見がありますよ！
＼味も香りも複雑で奥深いカマンベール・ド・ノルマンディー／
＼ホワイトマッシュルームの香りが爆発！カマンベール／
白カビタイプ【カマンベールとカマンベール・ド・ノルマンディー】に合う お酒＆おつまみ
チーズだけでもおいしいです。
でも、さらにおいしくさせてくれるのは、やはりお酒とおつまみですよね。
ソムリエールでもありYURIが、カマンベールとカマンベール・ド・ノルマンディーに合うお酒とおつまみをご紹介します。
カマンベール・ド・ノルマンディーと《お酒のマリアージュ》
カマンベール・ド・ノルマンディーは、ノルマンディー地方で造られると先ほど説明しましたね。
そして、チーズは『その土地・村の風土を感じることが出来る食べ物』というのも分かっていただけたと思います。
なら、お酒もノルマンディー地方で造られたもので合わせるのが良いですよね。
そこで、カマンベール・ド・ノルマンディーと合わせるお酒はノルマンディー地方で造られる
- 『シードル』(リンゴのお酒)
- 『カルヴァドス』(リンゴから造られる蒸留酒)
がオススメです。
アルコールが苦手な方は、リンゴ１００％のリンゴジュースを炭酸で割ればいいかもしれないですね。
リンゴの甘みとほどよい酸味、カマンベール・ド・ノルマンディーの塩味と濃厚な味わいがおいしいマリアージュを作り出してくれます。
ぜひやってみて下さい。
＼ソムリエおすすめ！私の大好きなシードル／
カマンベールと《おつまみのマリアージュ》
これは私の個人的なおすすめなのですが…『湖池屋 のり塩ポテトチップス』です。
これは、カマンベールと合わせた方がおいしいです！
なぜ、のり塩ポテチとカマンベールの組み合わせを思いついたかと言うと。
単純に、どちらもコンビニで売ってたからでした。
夜中の23時を回っている仕事帰りに「明日は休みだし、コンビニでおつまみでも買ってワイン飲もう」と思い、最寄り駅のコンビニに立ち寄ったのがきっかけでした。
湖池屋のり塩ポテチが大好物な私は、当たり前のようにカゴにポテチを入れて、なんかチーズあるかなと思ったら『明治北海道十勝カマンベールチーズ』というチーズがあるじゃないですか。
コンビニでカマンベールチーズを買える事に感動しながら、速攻で買って帰りました。
合わせたワインは、アメリカの赤ワインでしたがめちゃくちゃ美味しかったです。
完全に、高カロリー塩分過多の体に害しかない組み合わせですが…美味しいから完全にハマりましたよね。
結構、高評価でした。
こんな感じで、お酒とおつまみと合わせて食べてみても楽しいですよ。
ちなみに、カマンベール・ド・ノルマンディーには、ハチミツを少し垂らすと美味しいですよ。
カマンベールチーズの真っ白な白カビと茶色い白カビ、どっちが好き？
白カビタイプのチーズも奥が深いです。
種類も味わいもさまざまで、面白いです。
カマンベールと名前が付いていても、カマンベールとカマンベール・ド・ノルマンディーは、白カビの色合いや付き方も違います。
- フワッとしている白カビでクセないタイプが好きなら、カマンベール
- 白カビが少し茶色になるようなクセのあるタイプが好きなら、カマンベール・ド・ノルマンディー
をおすすめします。
カマンベールでも、どちらが好みなのか食べ比べてみると楽しいですよ。
白カビタイプのチーズは、BARやレストランなどでも提供さている率の多いおつまみの一つだと思います。
カマンベールとカマンベール・ド・ノルマンディーの違いを知っていれば、チーズ好きのあなたもちょこっとチーズ好き上級者の仲間入りですよ。
ぜひ、カマンベールとカマンベール・ド・ノルマンディーに詳しくなってください。
＼色んなカマンベール食べ比べも面白よ！／
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