イタリアの白ワインは、土着品種がいっぱいあって面白い!
白ワインと言っても、ブドウ品種によって色々な味わいがあります。
ヨーロッパのワインの中でも、イタリア産の白ワインは面白いブドウ品種がたくさんあります。
この記事では、
- イタリアの白ワインぶどう品種
- 美味しいシャルドネが造られる場所は?
- ソムリエおすすめイタリアの白ワイン7選
- イタリアの白ワインに合うチーズ
などを、ソムリエでありチーズプロフェッショナル(チーズの資格)を持つYURIが詳しくご紹介していきます。
これを読めば、イタリアの白ワインに向き合いたくなること間違いなしですよ!
\このランゲ・シャルドネが旨い!/
イタリアで造る白ワインの品種は?
イタリアで造る白ブドウ品種は、とても種類が多いです。
シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなどの主要品種以外にも土着品種がたくさんあります。
では、詳しくどんなものがあるのか見ていきましょう。
イタリアの有名な土着ブドウ品種
イタリアでは、土着品種が多く造られています。
その中でも、白ワイン用の品種で特に有名なものは、
- コルテーゼ
- モスカート
- マルヴァジア
- アルネイス
- ガルガーネガ
- グレーラ
- ヴェルメンティーノ
- ヴェルディッキオ
などが、あげられます。
また、D.O.P.(イタリアのワイン法)では、上記のブドウ品種からしか認められないワインもあるんです。
例えば、
ブドウ品種/生産地方 | ワイン名 |
コルテーゼ/ピエモンテ州 | ガヴィ |
モスカート/ピエモンテ州 | モスカート・ダスティ、アスティ |
アルネイス/ピエモンテ州 | ロエロ・アルネイス |
ガルガーネガ/ヴェネト州 | ソアヴェ、ソアヴェ・クラシコ |
などがあります。
イタリア南部でも白ワイン用のブドウは造られますが、北部の方が有名なワインが多いですよ。
ヴェルメンティーノ種のワインを詳しく知りたい方は、⇩こちらの記事もご覧ください。
ブドウ品種【ヴェルメンティーノ】の特徴を知ろう!おすすめワイン3選
イタリアで美味しいシャルドネが造られる場所は?
土着品種が多いイタリアですが、もちろんシャルドネも造っています。
私が特におすすめなのは、「ランゲ・シャルドネ」です。
イタリア・ピエモンテ州クネーオ県ランゲの土壌で造られるシャルドネ。
ピエモンテ州といえば、赤ワインのバローロやバルバレスコが有名ですが、ランゲ・シャルドネのクオリティーも負けていません。
繊細さと華やかさを持ち合わせ、ブルゴーニュのシャルドネのようなミネラル感や複雑さも楽しめます。
イタリア産のコストパフォーマンス抜群なシャルドネを、ぜひ飲んでみてください。
\このランゲ・シャルドネが旨い!/
イタリアで造られる特殊な白ワイン『ヴィンサント』
イタリアでは、特殊な製法の白ワインとして、ヴィンサントというワインがあります。
特徴は、
- イタリア中部(トスカーナ州やウンブリア州など)で造られる
- 陰干ししたブドウから造られる
- 小樽で発酵熟成させる
- 3年~10年ほど熟成させる
- 黄金色で複雑な味わい
- 甘味と酸味のバランスがいい
などがあげられます。
一般的にヴィンサントは、甘口で濃厚なものが有名です。
しかし、実は辛口もあります。
味わいが甘口か辛口かよく見てから、買いましょうね!
\濃厚な甘味が美味しい!ヴィンサント/
イタリアの白ワインに合うチーズはコレ!
イタリアでは、チーズも多く造っています。
そこで白ワインに合うおすすめチーズを、チーズプロフェッショナルであるYURIがご紹介します。
どんなチーズか詳しく知りたい方は、⇩こちらの記事もご覧ください。
【ペコリーノ・ロマーノ】2000年以上の歴史を持つチーズの食べ方や特徴
美味しい切り方も載ってるよ!詳しく知りたい方は、⇩こちらの記事もご覧ください。
フレッシュチーズ好きはたまらない!詳しく知りたい方は、⇩こちらの記事もご覧ください。
イタリアの白ワインおすすめ7選
イタリア産の白ワインについて、色々ご紹介してきました。
しかし、どうやって選んだらいいか分からない方もいると思います。
ここで、ソムリエールYURIが大好きなおすすめイタリア産白ワインをご紹介していきます。
【シャルドネ】ランゲ・シャルドネ・プラスエ/サラッコ
甘味と酸味のバランスが良く、さっぱり系なのに余韻が長い美味しいシャルドネ。
ややオレンジがかった黄色の色合いが素敵です。
香りは、メロンやパイナップル、ややスパイス香も楽しめます。酸味はまろやかで、ミネラリーな味わいも感じられ、じっくり時間をかけて飲みたい一本。
ワインラベルにぴったりな味わいですよ!
【コルテーゼ】ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ・リミテッド・エディション/ヴィッラ・スパリーナ
リンゴや花のような香りで、さっぱり系の白ワイン。
ガヴィは、基本的にさっぱりスッキリ系のものが多いですが、ヴィッラ・スパリーナが手がけるものはひと味違います。
さっぱりの中にも、コク、複雑さ、果実味を存分に楽しめる一本。
さっぱりだけじゃない、ガヴィを飲んでみてください。
【トカイ・フリウラーノ】カポ・マルティーノ/イエルマン
白ワインの魔術師といわれるイエルマンが造る極上の一本。
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州で、土着品種を存分に使った美味しい白ワイン。
トカイ・フリウラーノを主体に、ピノ・ビアンコ、マルヴァジア、リボッラ・ジャッラ、ピコリットをブレンドして造られました。
熟した洋梨や、モモ、アンズ、黄色い花などの、濃厚で芳醇な香りがグラスから広がります。ほどよい酸味と、濃縮感のある果実味がとても美味しいです。
贅沢したい時に、おすすめの一本です。
【マルヴァジア・ビアンカ】ヴィンサント/カステッロ・ディ・アマ
極甘口の美味しいヴィンサント。
キャンティで有名であるカステッロ・ディ・アマが手がける、生産量が少ない希少な一本。
干しブドウや熟したアンズのような風味に、ハチミツのようなトロリとした濃厚さがたまりません。
開けてから、1ヶ月くらいじっくり飲むこともできるので、食後のデザートとしてや晩酌などに少しずつ飲むのもいいですよ。
【アルネイス】ロエロ・アルネイス/プルノット
花のような華やかさと、ライムレモンのようなスッキリさが最高。
爽やか系の白ワインを飲みたい方には、ぜひ飲んでいただきたい一本です。
柑橘系の爽やかな味わいと、グレープフルーツのようなフルーティー感、そして、後味に少しだけ楽しめる苦み。
魚介料理や、サラダ、トマトベースのピザなど、色々な料理に合わせたくなる味わいですよ。
ロエロ・アルネイスとアスパラをマリアージュさせてみたので、気になる方はご覧ください。
ロエロ・アルネイスと相性が良いのは『グリーンアスパラガス』だった!
【コルテーゼ】ソアヴェ・クラシコ “レ ビーネ デ コスティオーラ” /タメリーニ
グレープフルーツのような酸味とフルーティーさ、苦味が絶妙。
歴史が長い造り手でもあるタメリーニが手がけるソアヴェ・クラシコは、熟成にも耐えられます。
早飲みすると、スッキリ爽やかな味わいですが、熟成すると+熟したリンゴのような甘さを感じます。
これがまた美味しい!
早飲みも、熟成もどちらも楽しめる贅沢なソアヴェ・クラシコですよ。
ソアヴェ・クラシコの熟成変化が気になる方は、⇩こちらの記事もご覧ください。
爽やかスッキリだけじゃなかった!イタリア産ソアヴェ・クラシコの面白さ★【TAMELLINI】
【ヴェルディッキオ】レ・ブスケ/ウマニ・ロンキ
イタリアの白ワインで初めて感動した一本。
私が、ワインにハマったきっかけにもなった白ワイン。
濃いめの黄色い色調と、少しトロっとした口当たりが素晴らしい。モモやアーモンド、黄色い花などの、芳醇で濃厚、そして香ばしさも楽しめます。
クセはなく、ほんのりフルーティーな甘さを感じるので、とても飲みやすいです。
コストパフォーマンス抜群の、マルケ州の美味しい白ワインですよ。
イタリアの白ワインは、バラエティー豊かでおすすめ!
イタリアの白ワイン用のブドウ品種は、種類も多くとても面白いです。
いろいろなブドウ品種にチャレンジして、自分好みの土着品種を探すのも楽しいですよ。
フランスにはない、イタリアの個性を楽しめるブドウ品種に出会ってみてくださいね。
そして、イタリア産のチーズとマリアージュさせてみてください。
白ワインに合うおつまみは、こんなものもあるよ。
試してみたい方は、⇩こちらの記事もご覧ください。
白ワインに合うおつまみをタイプ別ランキングでご紹介!ソムリエが合うワインもアドバイス。