ワインの表現方法を知ると、ワインをもっと好きになる!
ワインの本や雑誌、テレビなどワインの味わいや香りを流暢に表現している場面あります。
ワインを飲んでいる方は、真似してワインを表現したくなる方もいるんじゃないでしょうか。
でも、
- かっこいいけど、ただのワイン好きには無理無理。
- 表現してみたいけど、難しそう。
- なんか表現がマニアック…
などと、興味はあるけど表現を諦めてしまうことあると思います。
ソムリエのような、難しい表現ではなく楽しくワインの表現をすればいいんです。
難しく考えないでください。
この記事では、
- ワインの基本の表現方法
- 初心者でも真似できる表現方法
- おしゃれな表現方法
などを、だれでも使いやすいワインの表現方法をソムリエールYURIがご紹介していきます。
ポイントを押さえれだれでも、ワンランク上のおいしい表現をできるようになりますよ。
チャレンジしてみましょう!
ワインショップで自分の好みにあったものを見つけるには、ワインの表現方法もポイントなんです。
店員さんに質問して、表現方法を学ぶのもいいですよ。
気になる方は、↓こちらの記事もご覧ください。
失敗しない!ワインショップで自分好みを購入できる質問方法をソムリエが伝授
ワインスクールに通って、いちからワインを勉強してみたい方は、↓こちらもおすすめ!
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★ も く じ ★
ワインの表現方法の基本
ワインの基本的な表現は、
- 色合い・見た目
- 香り
- 味わい
です。
といっても、なにを見て感じ取っていけばいいか分からないはず。
そこで、以下で詳しくご紹介していきますね。
色合い・見た目
色合い・見た目とは、ワインの色や光沢や泡立ちなどのことです。
しかし、「赤ワイン→赤」「白ワイン→白」「ロゼワイン→ピンク」ということではありません。
赤ワインなら、どのような赤色なのかということです。
例えば、
- 黒みを帯びた濃いめの赤
- 透明度の高い淡い赤
- 黄金色の白ワイン
- 光沢があり、強めの黄色
- 緑がかったレモンイエロー
- サーモンピンクのロゼワイン
- 赤に近い濃いめのピンク
- 泡立ちがきめ細やかシャンパーニュ
などと、色合いや見た目がどんなものなのかを表現してみましょう。
ワインのプロはさらに「赤色」ではなく、「ガーネット」や「ルビー」などと詳しく表現していきますが、普段飲むときはそこまでする必要はないと思いますよ。
分かる色合いや見た目を、気軽に表現してみましょう。
香り
香りとは、ワインの香りのことです。
赤白ロゼ、生産地などそれぞれのワインで、さまざまな香りを楽しむことができます。
ワインの香りは、特別なワインの香りというものではなく。
果物や野菜、ハーブ、花、スパイスなど、すでに存在する香りを表現しています。
したがって、身近なものだったり、知っている香りだったりする場合が多いです。
ワイングラスを回してみて、知っている香りがあったら言ってみてください。
数人で飲んでいるのであれば、「こんな香りある」「あんな香りある」なんて会話で盛り上がること間違いなしですよ!
味わい
味わいとは、ワインを口に含んだとき、飲み込んだあとの余韻などで感じた味わいのことです。
味わいでは、「飲みごたえの濃淡」と「味わい」の2つを表現することが多いですよ。
飲みごたえの濃淡 | 味わい | |
赤ワイン | 繊細、なめらか、濃厚、重厚、複雑 | 酸味、渋味、甘味 |
白ワイン | 爽やか、スッキリ、濃厚、複雑 | 酸味、苦味、甘味 |
スパークリングワイン | 繊細、なめらか、泡立ちしっかり、濃厚 | 酸味、甘味 |
上記の表のような、飲みごたえの濃淡と味わいを合わせて表現するといいでしょう。
例えば、
- 繊細で、やや酸味の強い赤ワイン
- 重厚で、渋味がしっかり感じられる赤ワイン
- 爽やかな酸味と、スッキリとした後味の白ワイン
- 酸味は穏やかで、濃厚で余韻の長い白ワイン
- なめらかな泡立ちで、ほんのり果実の甘味を感じるシャンパーニュ
- 泡立ちがしっかりで、やや酸味の強いスッキリスパークリング
など、飲みごたえと味わいを組み合わせて表現できるとプロっぽい表現ができます。
まずはこれを真似しよう!ワインの表現方法【初心者編】
ワインの表現は簡単にできるといえど、
- なにを表現していいか?
- どんな項目がある?
- 変なこと言ってバカにされないかな?
など、だれでもできるといっても、なにかお手本のようなものがあるといいですよね。
以下では、ワインのタイプによって表現しやすい項目をご紹介します。
ぜひ、参考にしながらワインを飲んで表現してみてくださいね。
赤ワイン・ロゼワイン
赤やロゼワインは、ベリー系や赤い果実身の香りや味わいが楽しめることが多いです。
イチゴやチェリー、ブラックベリー、ラズベリーなどは、よく表現されます。
ブラックベリーは、やや渋味があるときに、ラズベリーはやや酸味が強いときに表現されますよ。
また、赤ワインは渋味やスパイシーな味わいが特徴的な飲み物です。
その場合は、スパイスや花、植物などで表現するといいですよ。
- 果実…イチゴ、チェリー、ブラックベリー、ブラックチェリー、プラム、カシス、ラズベリー、干しブドウ
- スパイス…コショウ、シナモン、バニラ、カカオ
- 花、植物、野菜…スミレ、バラ、ハーブ、ピーマン
ロゼワインは、ピンクグレープフルーツやクランベリー、りんご、白桃などの爽やかな香りや、白ワインにある香りも出る場合がありますよ。
味わいは、先程ご紹介した「飲みごたえの濃淡」と「味わい」を合わせて表現してみましょう。
飲みごたえの濃淡 | 味わい | |
赤ワイン | 繊細、なめらか、濃厚、重厚、複雑 | 酸味、渋味、甘味 |
ロゼワイン | 爽やか、スッキリ、マイルド、穏やか | 酸味、渋味、甘味 |
赤ワインの場合は、飲みごたえの濃淡をフルボディ・ミディアムボディ・ライトボディと表現してもいいですよ。
赤ワインの表現ができるようになったら、自分好みのワインも買えるかも!
失敗しない赤ワインを買う方法を知りたい方は、↓こちらの記事もご覧ください。
白ワイン
爽やかな白ワインは、柑橘系の風味を楽しめるものが多いです。
例えば、レモンやグレープフルーツはよく表現されています。
濃厚な白ワインは、アプリコットやパイナップル、桃などのふくよかな味わいの果物が表現されることが多いです。
特に、白ワインはブドウ品種の違いによって独特の香りを感じられる場合があり面白いですよ。
- 果物…レモン、グレープフルーツ、りんご、青りんご、洋梨、白桃、黄桃、パイナップル、マスカット、ライチ
- スパイス…白胡椒、バニラ、
- 花・植物…白い花、金木犀、白いバラ、ハーブ、ミント
- その他…焼き立てのパン、ハチミツ、貝殻、バター
上記のように、白ワインはレパートリーが豊富です。
表現を参考にして、香りを探してみてください。
味わいは、先程ご紹介した「飲みごたえの濃淡」と「味わい」を合わせて表現してみましょう。
飲みごたえの濃淡 | 味わい | |
白ワイン | 爽やか、スッキリ、濃厚、複雑 | 酸味、苦味、甘味、 |
スパークリングワイン | 繊細、なめらか、泡立ちしっかり、濃厚 | 酸味、甘味 |
白ワインは、微発泡しているもの以外は泡立ちは感じません。
スパークリングワインは、泡立ちで味わいのニュアンスが変わります。
飲んだときの泡のなめらかさや、飲みごたえを表現するのはおすすめですよ。
ワインのおしゃれな表現方法【上級者編】
ワインの表現方法をある程度できるようになると、マニアックな表現やブドウ品種ごとの表現などを使ってみたくなりますよね。
ワインのプロがワインの味わいを表現するときに、よく使うおしゃれな表現やマニアックな表現方法をご紹介します。
以下では、
- ブドウ品種で表現される香り・味わい
- 造り方で表現される香り・味わい
- 土壌や生産地で表現される香り・味わい
を詳しく説明していきますね。
私が、ソムエリエ試験で実際読んで勉強をした一冊。
詳しくマニアックに学んでみたい方には、おすすめですよ。
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ブドウ品種で表現される香り・味わい
ブドウ品種によって、独特な香りや風味を感じるものがあります。
とくに、特徴的なものをご紹介していきます。
ブドウ品種 | 表現される香り・味わい |
シャルドネ | バター、アーモンド、焼き立てのパン、バニラ、パイナップル |
ソーヴィニヨン・ブラン | メロン、ピーマン、マスカット、麝香(猫のおしっこ) |
リースリング | ハチミツ、アカシアの花、メロン |
ゲヴュルツトラミネール | ライチ、白胡椒、白バラ、 |
シラー、シラーズ | 黒コショウ、 |
カベルネ・フラン | 赤ピーマン |
カベルネ・ソーヴィニヨン | 杉、なめし革、コーヒー |
ピノ・ノワール | 紅茶、スミレ、 |
上記の表は、産地や造り方で取れる香りや味わいが異なります。
こんな香りがあるかもしれない。と思いながら、表現を探してみてくださいね。
造り方で表現される香り・味わい
製造方法で、香りや味わいの特徴は変わります。
特に分かりやすものが、樽熟成で感じられる表現です。
例えば、
- トースト
- ハチミツ
- バニラ
- バター
- カカオ
- コーヒー
などの、濃厚で香ばしいニュアンがあげられます。
熟成期間が長い場合は、
- 干しぶどうやドライフルーツのようなギュッと詰まった果実
- 枯葉やドライフラワー
などの、複雑な風味を楽しめるものもありますよ。
グラスを回して、ぜひ探してみてください!
土壌や生産地で表現される香り・味わい
生産地や土壌は、ブドウの味わいも大きく変えます。
例えば、
- 海の近い場所は、ミネラル感が強い
- 温暖な場所は、トロピカルな風味が強い
- 冷涼な場所は、火打石や貝殻などの風味がある
など、生産地や土壌で表現も変わります。
少し難しい表現方法にはなりますが、土壌や生産地を考えたり、知りながらワインを飲むと新しい表現方法が見つかるはずですよ。
ワインの表現方法を知って、もっと楽しく飲もう!
ワインの香りや味わいの表現が分かるようになると、ワインをもっと楽しく飲むことができますよ。
しかし、最初はだれでも難しいです。
ワインの表現方法を身につけるポイントは、
- 一般的な表現方法を見ながらワインを飲む
- どんな香りでも感じたらメモする・発言する
- 飲んでるみんなで共有する
- 普段でも香りに敏感になる
などを試してみてください。
香りや味わいが、なにか知ってるものだなぁ…と感じて、答えが分からなくても毎回チャレンジしているだけで表現できるようになりますよ。
「あ!この香りこの間嗅いだ香りだ!」と思えたら、もう表現方法が少しずつ身についているって証拠です。
繰り返しやってみましょう。
ワインのことをもっと深く勉強してみたくなった方は、↓こちらの記事もご覧ください。