こんにちは、ソムリエールYURIです。
今回は、『ゴルゴンゾーラ』チーズのお話。誰もが聞いた事ある、チーズ好きなら食べた事のあるチーズだと思います。今回は、このゴルゴンゾーラを深堀していきましょう!
★ も く じ ★
イタリアのチーズ【ゴルゴンゾーラ Gorgonzola】ってなに?

チーズ好きの人は必ずと言っていいほど食べた事があるチーズじゃないでしょうか?最近は、イタリアンレストランやピザ屋さんでゴルゴンゾーラを使って作る料理が多いですよね。例えば、ニョッキのゴルゴンゾーラソースとか4種のチーズピザ(1種類は、必ずと言っていいほどゴルゴンゾーラが使われてます。)ゴルゴンゾーラのサンドイッチ、最近だとゴルゴンゾーラとハチミツのクッキーなども売っていたりしますよね。
幅広く使われている、ゴルゴンゾーラチーズ。では、詳しく見ていきましょう!
ゴルゴンゾーラの生産地

イタリアは全部で20州あります。その中でゴルゴンゾーラが造られているのは、イタリア・ピエモンテ州とロンバルディア州の2つの州で造られています。場所は上の地図でざっくり赤丸で囲われている所がピエモンテ州、黄色い丸で囲われている所がロンバルディア州です。イタリアの北部にあたりますね。
ワインで言うと、ピエモンテ州にはイタリアワインの王様・女王様バローロとバルバレスコを造っている所でもあります。
⇩以前書いた、バルバレスコの記事です。ご興味ある方はこちらもどうぞ。
ゴルゴンゾーラの名前の由来は?

それは、秋にアルプスから牛を麓までおろす途中の中継点ゴルゴンゾーラ村で誕生したチーズだったからです。

そう、という事は。ブログを読んでくださってる方は分かると思いますが。D.O.P.チーズ(原産地名称保護)なのです。簡単に言うと、青カビチーズが全てゴルゴンゾーラにならないように、しっかりとしたゴルゴンゾーラチーズの規定をクリアしたチーズしか正式に『ゴルゴンゾーラ』と名乗れないって事です!
なので、どんなにゴルゴンゾーラに似ていて味も見た目も同じだとしても、造られた場所がフランスだったら。それは、ゴルゴンゾーラというチーズ名にはなれないのです!!
なので、生産地はチーズにとってはとても大切な物なのです。これは、ワインにも共通して言える事です。
ゴルゴンゾーラ2種類のタイプ『ドルチェ dolce』と『ピカンテ Piccante』ってなに?

ドルチェと聞いて「甘いのかな?」と思われた方…私も思いました。(笑)しかし、全く甘くありません。では、詳しく「ドルチェ」と「ピカンテ」の違いを見ていきましょう。
【ゴルゴンゾーラ・ドルチェ】特徴は?どんな味わい?

この写真がゴルゴンゾーラ・ドルチェです。見た目少し柔らかそうではありませんか?写真で見ると分かりにくいのですが…現物を見ると、とても柔らかそうに見えます。
- 柔らかい(ナイフでは切れないので、ナイフで削ぐような感じで切り分けます。)
- 青カビが少ない
- 熟成期間がピカンテと比べて最低50日間と短い
- 造り方も違う、水分多めな造り方
ゴルゴンゾーラっという同じ名前なのに、ピカンテとは造り方が違います。なので、水分が多く柔らくてあまり青カビの繁殖が多くないチーズになります。日持ちも短いです。しかし、造り手によって柔らかさは違うようです。今回私が食べたドルチェは、とても柔らかくて白カビタイプのチーズを食べているかのように感じましたが。水分量が少なめなドルチェもあるそうです。
- マイルドで、なめらか柔らか
- 青カビ風味が強くない
- 青カビチーズなのに食べやすい
- 青カビチーズがなのに、塩気が強くない
とにかく、まろやかで食べやす!!オススメです!!本当に美味しかった★
ゴルゴンゾーラ・ドルチェはチーズの学校に通う前にも食べた事があったので、正直期待して無かったのですが…食べたら…

一口でゴルゴンゾーラ・ドルチェの虜になりました。
【ゴルゴンゾーラ・ピカンテ】特徴は?どんな味わい?

基本的にゴルゴンゾーラと言えばこちらが出てくることが多いと思います。日本では、まだまだゴルゴンゾーラといえばピカンテの方が知名度は高いです。そしてこちら、⇑写真で見るとドルチェとの違いに驚きませんか?というか、もう全くの別物ですよね。
- 青カビがぎっしり繁殖している
- ドルチェと比べると硬くてもろい
- 造り方が全く違う
- 熟成期間がドルチェと比べて長い。大きさにもよるが小型だと最低60日間、中型だと最低80日間
- 日持ちはドルチェより長い
基本的に、手間がとてもかかってます。ドルチェと比べると、ピカンテの方が手間暇かけて作ったという感じです。しかし、値段はほぼ一緒らしいです。最近はピカンテよりもドルチェの方が人気で、造っている生産者もドルチェを多く造るようになってきているようです。ピカンテの方が伝統的なのに、残念ですね。
- ピリッとした青カビ特有の味が強い
- 塩分が強い
- しっかり固めの青カビチーズ
- 青カビチーズ特有の香りがしっかり感じられる
とにかく、ザ・青カビチーズって感じです。
味わいも風味も青カビ由来のものがとても強く出ているので、青カビチーズ好きにはやはりたまらないチーズですね。先ほど、ドルチェの方が最近は人気と言いましたが。やはり、コクもあって旨味もしっかり感じられるピカンテは美味しいです★
ぜひ、食べ比べしてみて下さいね。同じ銘柄とは思えないくらい違いますから!(笑)
【ゴルゴンゾーラ・ドルチェ】と【ゴルゴンゾーラ・ピカンテ】あなたはどっち派?

- チーズは好きだけど、青カビチーズは苦手
- 白カビタイプのチーズが好き
- トロトロ系チーズ好き
- チーズだけで食べたい方
- チーズの強い香りが苦手な方
⇑こんな方にドルチェおすすめです!ぜひ、食べてほしい★
- 青カビチーズ大好き★
- 青カビ特有なあの味と香りがたまらなく好き
- ワインやお酒と一緒におつまみとして食べたい方
- あまり塩分を強く感じない青カビチーズを食べたい方
- 比較的、マイルドな青カビチーズを食べたい方
⇑こんな方にピカンテおすすめです!ぜひ、食べてほしい★
どっちもおすすめポイントがあるので、どっちも食べてみて欲しいです♪
最後に…

さぁーて、あなたはゴルゴンゾーラ・ドルチェとゴルゴンゾーラ・ピカンテどっち派ですか?
私は、今のブームはドルチェですね。この美味しさに驚いたのと、もっと色々な造り手のドルチェを食べてみたいという好奇心がふつふつと芽生えています。
フランスのフルム・ダンベールという青カビチーズとゴルゴンゾーラ・ピカンテを食べ比べてみたいなというのも今やってみたい食べ比べの一つになってます。
青カビタイプのチーズの奥が深いんだなと改めて感じたチーズの学校の授業でした!まだ、フランスとイタリアとスイスしかチーズの学校で勉強していないのでもっともっと新しい発見が出てきそうですね。楽しみです★
ぜひ、ブルーチーズ好きもブルーチーズ嫌いの方も…ぜひ、一度食べてみて下さい。