キャンティ・クラシコは、親しみやすくて飲みやすい!
「キャンティ」というワインの名前。
レストランやワインショップなど、どこかで聞いたことある方もいると思います。
日本では、レストランの名前として使われている場合も多いですね!
実はキャンティというのは、ワインの名前でもあり場所(生産地)の名前でもあるんですよ。
そんなキャンティというワインには、いろいろな種類があります。
この記事では、その中でも「キャンティ・クラシコ」に注目してみました。
気軽に買えて、おすすめのワインが多いんです。
とはいえ、
- どんなワインなの?
- 選ぶのむずかしそう…
- 本当においしいの?
- チーズと合わせたいけど、どんなのが合うかな?
など、不安や疑問もあると思います。
私も、ワインを勉強する前までは、どれがなにかよく分かりませんでした。
この記事では、
- キャンティ・クラシコがおすすめ理由
- キャンティ・クラシコとは
- キャンティ・クラシコの種類
- キャンティとキャンティ・クラシコの違い
- おすすめ造り手5選
- キャンティ・クラシコに合うチーズ
などを、ソムリエであり、チーズプロフェッショナル(チーズの資格)を持つYURIが詳しくご紹介してきます。
キャンティ・クラシコを深く知って、おいしいものを選んでみましょう。
そして、相性のいいチーズもチェックしてみてくださいね!
ワインショップでワインを買うポイントを知りたい方は、↓こちらの記事もご覧くださいね。
失敗しない!ワインショップで自分好みを購入できる質問方法をソムリエが伝授
ワインスクールに通って、ワインを勉強してみたい方は、↓こちらもおすすめ!
▼3種類のワインが飲める無料体験講会もあるよ▼
★ も く じ ★
キャンティ・クラシコがおすすめ理由
キャンティ・クラシコがおすすめの理由は、
- 価格帯が広い
- 飲みやすい
- 料理に合わせやすい
などが考えられます。
とくに、ワインショップやお酒コーナー、レストランでも置いてある確率が高いワインでもあるので、親しみやすくもありますよ。
価格帯は、2,000円前後から高級なものは1万円近くするものもあるので、キャンティ・クラシコだけでも幅広く楽しめます。
また、味わいのクセも強くなく、料理に合わせやすいことから、失敗も少なくワイン初心者さんでもおすすめなワインです。
キャンティ・クラシコをより詳しく知ろう!
キャンティ・クラシコとは、どんなワインなのか。
名前は聞いたことあるけど、よく知らない…という方もいると思います。
また、キャンティ・クラシコといっても、いろいろな種類があるんです。
以下で、簡単にわかりやすくまとめているので、ワイン選びの参考にして活用してくださいね!
キャンティ・クラシコとは
キャンティ・クラシコとは、イタリア中部にあるトスカーナ州で造られるワインです。
また、キャンティはワイン名でもあり地方名でもあります。
したがって、キャンティ・クラシコは、フィレンツェとシエナの間にある、キャンティ地方で造られているんです。
キャンティ地方の中でも、歴史が長く伝統的に造り続けていた地域は「キャンティ・クラシコ」と呼ばれていますよ。
たくさん生産者はおり、世界的に有名な造り手が多いです。
ブドウ品種は、サンジョヴェーゼ80〜100%使用が規定としてあります。
ブレンドも可能ですが、許可品種である黒ブドウを20%まで使用可能です。
キャンティ・クラシコは、D.O.P.(保護原産地呼称ワイン)に認定されています。
販売するには、ブドウ品種の規定の他にもアルコール度数や、収穫年などさまざま厳しく制限がありますよ。
どれがキャンティ・クラシコか分からない場合は、「黒の雄鶏」を探してみてください。
現在はすべてのキャンティ・クラシコの瓶の栓のところに、帯状のテープにようなものが巻かれ、「黒の雄鶏」のマークが入っていますよ。
そして、キャンティ・クラシコは赤ワインです。
キャンティ・クラシコの白ワイン、というものは存在しません。
レストランやお店で探すときは、注意しましょう!
- 生産地は、イタリア・トスカーナ州・キャンティ地方
- ブドウ品種は、主にサンジョヴェーゼ
- D.O.P.に認定されているワイン
- キャンティ・クラシコは、赤ワインのみ
- 瓶の栓に巻く帯に「黒い雄鶏」がマークとして入っている
- 生産者は、たくさんいる
キャンティ・クラシコ・リゼルヴァとは
リゼルヴァは、キャンティ・クラシコの中でも、最低熟成期間が24ヶ月と長く、うち瓶内熟成を3ヶ月しなくては販売できません。
上記のように、キャンティ・クラシコよりも熟成期間が長く設けられているため、深みやコク、熟成感を楽しめるタイプになっています。
キャンティ・クラシコと比べると、やや濃厚な味わいなものが多い印象です。
また、長期熟成するにも向いていますよ。
見極め方は、ラベルに「Riserva」と書いてあるかで判断しましょう!
\深みのあるキャンティ・クラシコを味わいたいなら↓/
キャンティ・クラシコ ・グラン・セレツィオーネとは
上の画像が、キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネのワイン。
赤の矢印の上に、レベルで「キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ」と記載されていますよね。
キャンティの中でも、トップである、キャンティ・クラシコの最高峰のワインです!
ブドウはすべて自社畑のもので、80%以上サンジョヴェーゼを使用することを義務付けられています。
また、最低熟成期間が30ヶ月と長く、そのうち瓶内熟成を3ヶ月しないと販売できません。
キャンティ・クラシコとは思えないほどの、コク・濃厚さ・バランスの良さを楽しめます。
上質なワインを造るために、各生産者のワインはどれも生産量も少なく、ほかのキャンティ・クラシコよりは高級なものになります。
しかし、キャンティ・クラシコのおいしさを存分に味わいたいなら、グラン・セレツィオーネをじっくり飲んでほしいです。
\感動した一本!/
キャンティとキャンティ・クラシコの違い
キャンティ・クラシコは、上記のように規定がさまざまあります。
では、キャンティとは何が違うのでしょうか。
大きくまとめると、
- 生産区域の広さ
- ブドウ品種の使用量の違い
の2点があげられます。
キャンティは、5つの県にまたがる広範囲での生産地域が認められています。
また、キャンティ・クラシコと同様ブドウ品種は、サンジョヴェーゼ主体ですが、70%以上とほかのブドウ品種のブレンド比率が多くなるところも特徴的。
キャンティは、価格帯も安く、早飲みタイプが多いです。
渋味も穏やかで、果実味が楽しめるので、飲みやすいですよ。
キャンティの中でも、スーペリオーレ(アルコール度数が高めのタイプ)やリゼルヴァ(熟成期間が長いタイプ)など、種類はさまざまあります。
キャンティ・クラシコよりは、比較的価格は安いので、デイリーワインとして飲みやすい商品が多いですよ。
\サルヴァトーレ・フェラガモファミリーが手がける一本/
造り手から見る「キャンティ・クラシコ」おすすめ5選
キャンティ・クラシコの生産者は、たくさんいます。
その中でも、私がおすすめで、何度飲んでもおいしいなと感じる造り手をご紹介していきます。
以下では、
- 造り手のこだわり度
- 飲みやすさ
- 料理との合わせやすさ
- 知名度
などを、ポイントとしてご説明していきますね。
カステッロ・ディ・アマ
熟成が出来る、凄いキャンティ・クラシコ!
- 造り手のこだわり度
- 飲みやすさ
- 料理との合わせやすさ
- 知名度
世間が「安くて早飲み出来るワイン=キャンティ」と読んでいた頃、カステッロ・ディ・アマは、熟成出来るキャンティ・クラシコを造りだします。
収穫量を減らしたり、ブルゴーニュのように畑の特徴を活かしたり、製造方法もこだわったり、さまざまな努力を経て。
私はキャンティやキャンティ・クラシコをいろいろ飲んでいましたが、キャンティ・クラシコというワインの奥深さを知ったのは、カステッロ・ディ・アマからでした。
果実味、ほどよいタンニン、やさしくまろやかな酸味、そして、余韻の長さ、素晴らしいワインが多いです。
また、サンジョヴェーゼのワインだけでなく、メルロやピノ・ノワールなどさまざまなブドウ品種も手がけ、アマらしいワインを生産しています。
これがまた、めちゃくちゃおいしい!!
今飲んでもおいしい、でも少し熟成させてから飲むのも、楽しいそんな変化を感じられる造り手ですよ。
\キャンティ・クラシコの最高峰!/
カステッロ・ディ・アマのロゼが気になる方は、↓こちらの記事もご覧ください。
おすすめロゼワインとして載ってますよ!
ソムリエ厳選!家飲みワインおすすめ商品15選&相性抜群チーズ
フェルシナ
サンジョヴェーゼ100%にこだわる造り手!
- 造り手のこだわり度
- 飲みやすさ
- 料理との合わせやすさ
- 知名度
さまざまな評価誌でも、高評価をたたきだすフェルシネ。
とくに、サンジョヴェーゼ以外のブドウをブレンドしないこだわりを持ち、きれいでまっすぐなサンジョヴェーゼを味わえます。
サンジョヴェーゼだけで造り上げていますが、複雑さや奥深さもしっかり楽しめますよ。
とくに、評価が高い「キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・ランチャ」は、熟成も楽しめ濃厚な味わいです。
「リゼルヴァ」タイプは、こちら↓
\スタンダードタイプのキャンティ・クラシコ↓/
アンティノリ
14世紀より続く、伝統と格式のあるワイナリー
- 造り手のこだわり度
- 飲みやすさ
- 料理との合わせやすさ
- 知名度
アンティノリの手がけるキャンティ・クラシコは、どれも個性があり、同じワイナリーのワインと思えないほど違いがあります。
濃厚で深みのあるものから、スパイシーさや渋味をしっかり楽しめるもの、果実味が華やかなミディアムボディタイプのものなど、飲み比べるとキャンティ・クラシコのいろいろな表情が見えて面白いですよ。
また、アンティノリもキャンティ・クラシコ以外のワインも生産しています。
キャンティ・クラシコのイメージを変えてくれる一本でもある「バディア・ア・パッシニャーノ・キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ」は、とくにおすすめです!
\↓これは、何度飲んでもおいしい!/
フレスコバルディ
たっぷりの果実味感と、おだやかな酸味で飲みやすい!
- 造り手のこだわり度
- 飲みやすさ
- 料理との合わせやすさ
- 知名度
フレスコバルディは、キャンティ・クラシコ以外もいろいろなワインを手がけています。
その中でもキャンティ・クラシコ・ニッポツァーノは、親しみやすくどんな料理にも合わせやすいのでおすすめです。
果実味と濃厚すぎない味わい、ミディアムボディくらいが好きな方にピッタリの一本!
ミネラル感もあるので、さっぱりと飲むこともできますよ。
トマト系やオイル系のイタリア料理と合わせたい方は、とくにおすすめです!
\私の鉄板ワイン!/
フィットリア・サン・ジュースト・ア・レンテンナーノ
キャンティ・クラシコらしい果実味と酸味が旨い!
- 造り手のこだわり度
- 飲みやすさ
- 料理との合わせやすさ
- 知名度
ファットリア・サン・ジュースト・ア・レンテンナーノが手がけるキャンティ・クラシコは、キャンティの醍醐味でもある、豊かな果実味とエレガントな酸味をバランスよく持っているワインです。
スタンダードなキャンティ・クラシコは、瓶詰後半年後に出荷されるというこだわりもあります。
また、すべてのブドウ畑がビオロジック製法(有機農法により生産されたブドウを使い、有機ワインでないものとは隔離されて造られたもの)で造られています。
歴史や伝統は、もちろんですが、ピュアなキャンティ・クラシコらしさを存分に楽しみたい方におすすめです。
\ピュアなキャンティ・クラシコ!/
キャンティ・クラシコに合うおすすめチーズ
キャンティ・クラシコは、イタリアワインです。
そして、さらに産地を狭めると中部にある「トスカーナ州」で造られるワインとなります。
チーズを合わせるときに、一番合わせやすいのは同じ産地同士で合わせることです。
したがって、できればイタリア・トスカーナ州で作られたチーズを合わせるのが一番いいというわけです。
トスカーナ州で生産が認められ・作られるチーズは、
- ペコリーノ・ロマーノ
- ペコリーノ・トスカーノ
- ペコリーノ・ディ・ピエンツァ
などが有名です。
上記のチーズは、すべて羊乳から作られ、ミルクのまろやかな甘味とミルキーな風味を味わえます。
とくに有名な、ペコリーノ・ロマーノは、塩味が強くギュッと詰まった濃縮した味わいを楽しめますよ。
最近では、スーパーでも気軽に買えるので、キャンティ・クラシコと合わせて飲んでみてくださいね。
\↓通販でも買えるよ!/
ペコリーノ・ロマーノをもっと詳しくしたい方は、↓こちらの記事もご覧ください。
【ペコリーノ・ロマーノ】2000年以上の歴史を持つチーズの食べ方や特徴
キャンティ・クラシコは、造り手の特徴から選ぶのがおすすめ!
キャンティ・クラシコといっても、味わいは造り手によってさまざま。
さっぱりから濃厚で深みのあるタイプまで、本当に個性が出るワインです。
いろいろな造り手のキャンティ・クラシコを飲んでみて、好きなタイプや、好きな造り手を探してみてください。
この記事でご紹介した5ワイナリーは、それぞれ違って、それぞれ個性があって、おいしいキャンティ・クラシコを手がけます。
スタンダードのキャンティ・クラシコを飲んでみて、気に入ったら「リゼルヴァ」や「グラン・セレツィオーネ」などの熟成タイプが違うものや最上級品を試してみると面白いですよ。
ぜひ、好きな造り手を探して、自分好みのキャンティ・クラシコを見つけてみてくださいね。
ワインを少しでもプロっぽく飲んでみたい、表現してみたい!そんな方は、↓こちらの記事もおすすめですよ。
【ワインの表現方法】初心者でも簡単にプロように語れるワザを学ぼう!