甘みの中に爽やかさを感じられるブドウ、それがヴェルメンティーノ!!
フルーティーさもあり、爽やかさもあり、私が大好きなブドウ品種の一つです。
シャルドネやソーヴィニヨン・ブランに飽きたらヴェルメンティーノをおすすめします!
とはいえ、
- ヴェルメンティーノって聞いた事ない
- どんなブドウなの?
- 飲みやすいのかな
- ヴェルメンティーノって飲んだ事ない
など、ヴェルメンティーノを知らない方や飲んだ事あるけど詳しく知らない方も多いと思います。
ここでは、
- ヴェルメンティーノの特徴
- ヴェルメンティーノの産地
- ヴェルメンティーノの味わい
- ヴェルメンティーノのおすすめワイン
- 合わせたいおつまみ・料理
などをソムリエールYURIが【Vermentino】についてご紹介していきます。
\おすすめヴェルメンティーノ100%ワイン/
ヴェルメンティーノの特徴
まずは、ヴェルメンティーノとはどんなブドウ品種なのかを見ていきましょう。
大きな特徴として
- 生産地
- 味わい
- 別名(シノニム)
上の3つをご説明します。
ヴェルメンティーノが多く生産される場所
ヴェルメンティーノが生産されている場所は、【ティレニア海】に接しているフランスやイタリアが多いです。
上の画像の赤丸の辺りが、ティレニア海です。
となると、ヴェルメンティーノが多く造られる場所も絞られてきますね。
特に多く栽培されているのは
- イタリア・サルデーニャ島
- イタリア・リグーリア州
- イタリア・トスカーナ州
- フランス・コルシカ島
となります。
場所によっては味わいも異なりますが、どの生産地もティレニア海の海風を感じながら造られるブドウということになります。
ヴェルメンティーノの味わいの特徴は?
ヴェルメンティーノの味わいや香りの特徴は
- 柔らかな甘みがある
- ハーブやレタスのような爽やかさを感じる
- 黄桃のような香りを持つ
- 後味に微かな苦みを感じる
などがあります。
基本的に爽やかさよりは、甘さフルーティーさの方が感じられるので、女性の方に好まれる印象です。
甘さだけじゃなく、スパイシーさや苦みなども感じるので色々な角度から楽しめますよ!
暑い時期に、しっかり冷やして飲んでも◎
寒い時期に、少し温度を上げてゆっくり飲むのも◎
ヴェルメンティーノは、一年を通して楽しめるブドウ品種です。
\夏におすすめヴェルメンティーノ/
ヴェルメンティーノの別名は【ロール】
ヴェルメンティーノには、別名があります。
ブドウ品種の別名の事をワイン用語で「シノニム」と言います。
ヴェルメンティーノは、この別名(シノニム)が2つあります。
- Rolle
- Malvoisie de Corse
ロールもマルヴォワジ・ド・コルスも、フランスで使われる別名です。
マルヴォワジ・ド・コルスに関しては、最後のコルスがコルシカ島の事なのでフランス・コルシカ島で使われる別名となります。
ヴェルメンティーノに合わせたいおつまみ&料理は?
せっかくヴェルメンティーノを選んで飲むなら、料理やおつまみもマリアージュさせたいですよね。
ソムリエでもあり、チーズプロフェッショナルでもあるYURIがヴェルメンティーノに合わせて美味しいチーズや料理をご紹介します。
チーズなら【セージダービー】
【セージダービー】というチーズを知ってますか?
ヴェルメンティーノに合うナチュラルチーズ、セージダービーをご紹介します。
セージダービーとは、
- イギリス産のチーズ
- 牛乳製のセミハードタイプ
- セージ(ハーブ)のエキスを加えて造る
簡単に言うと、こんなチーズです。
味わいは、セージの爽やかな風味が口の中に広がりサッパリ食べられます。
また、ポロポロと崩れる食感が楽しいです。
ヴェルメンティーノの爽やかさ・フルーティーさがセージの華やかさと合わさって良いマリアージュをします。
マリアージュ度
\爽やかさ抜群のセミハードチーズ/
セージダービーについて詳しく知りたい方は、⇩こちらの記事もご覧ください。
【セージダービー】の爽やかさにうっとりしちゃう!人気急上昇中セミハードチーズ
メイン料理なら【海老のグリル】
BBQなどで炭火で焼いた、海老や魚介のグリルはヴェルメンティーノとよく合います。
特に、海老のミソとヴェルメンティーノの優しい甘みと後味の苦みが最高のマリアージュ!!
ヴェルメンティーノが多く造られるイタリア・サルデーニャ島でも、伊勢海老を使った料理を良く食べます。
海の近くで育ったブドウ品種だからこそ、美味しくマリアージュするんですね。
グリルした海老の香ばしさと爽やかさとフルーティーさ、後味の苦みをぜひ口の中で堪能してみてください。
マリアージュ度
パスタなら【からすみのオイルパスタ】
パスタと合わせるなら【からすみのパスタ】がおすすめです。
からすみもサルデーニャ島でよく使われる食材です。
日本では高級食材の一つですが、ワインにもよく合います。
濃厚なからすみの味わいとトロっとしたヴェルメンティーノの爽やかな甘さが相性抜群!
パスタは、オイルベースで少し唐辛子でアクセントを利かせたソースがおすすめです。
マリアージュ度
ヴェルメンティーノの特徴を実感できる【おすすめ3選】
ヴェルメンティーノ大好きなソムリエールYURIが、おすすめの3本をご紹介します。
どれもそれぞれ味わいが違い、美味しいですよ。
あなたは、どれを飲んでみたいですか?
フルーティーな甘みでコスパ抜群【ヴェルメンティーノ・ディ・サルディーニャ/パーラ】
- 色合いは、やや濃いめの黄色
- 温度が高いとやや甘く感じる
- ハチミツ、トロピカルフルーツ、黄桃などの香りがする
- 味わいは、ハーブやレタス、やや青い野菜感を感じる
- 酸味は、それほど強くない
やや甘みの強いソーヴィニヨン・ブランに近いような味わいに、少し似ていました。
酸味はしっかり冷やすと出てきますが、冷やし過ぎるとヴェルメンティーノの特徴である華やかな香りが出ないので冷やし過ぎに事をおすすめします。
ちなみに、後味の苦みはあまり感じませんでした。
疲れている時に、甘い香りと味わいを感じたい方にピッタリですよ!
\癒されたい時に飲んでみて⇩/
造り手さん【PALA】については、購入元の株式会社フードライナーより説明を引用させていただきます。
創業当初は他の生産者と同じくワインを北イタリアに売っていましたが1990年に息子のエンリコとマリオに事業が引き継がれてからは全てのブドウ樹をサルデーニャの地ブドウ品種に植え替え、最新鋭の設備を備えワイナリーの改良も行いました。今では数々の賞を受けるなど注目の存在となっています。
フードライナーHPより引用
【PALA】は、サルデーニャ島の土着品種をさまざま手掛けています。
例えば、
- ヌラグス種
- カンノナウ種
- ボヴァーレ種
- モニカ種
など、飲んだ事のない品種ばかりでそそられます。他のワインも飲んでみたいですね。
\値段も安くて、気になりなる一本/
甘さ抑えめ爽やか系【ヴェルメンティーノ・トスカーナ/ラ・スピネッタ】
- 色合いは、やや濃いめの黄色
- ハーブや白い花のような爽やかな香り
- トロピカルな香りもある
- 味わいは、スッキリとした酸味をベースに桃や梨などの果実味も感じられる
- 後味にほどよい苦みがある
フルーティーですが、爽やかさとほろ苦さで大人なヴェルメンティーノって感じです。
温度をやや高めに飲んであげると、華やかな香りが増してさらに美味しく飲めますよ。
\甘味抑えめの爽やかなヴェルメンティーノ/
造り手さん【ラ・スピネッタ】については、購入元のモトックスより説明を引用・編集させていただきます。
80年代後半にリリースしたモスカート・ダスティが、世界中のレストランやワイン評論家から高い評価を得て、ラ・スピネッタ社の名声が広まりました。ジョルジョ・リヴェッティ氏を中心に、妥協を許さないワイン造りへの情熱が、バルベーラ、バルバレスコ、そしてバローロなどの素晴らしいワインを生み出しており、2019年現在、ガンベロロッソにおいてイタリア全土で3番目に多い、38のトレ・ビッキエーリを獲得しています。 ラ・スピネッタ社のワイン造りは、味わいやアロマ、品種の国際化からは一線を画し、出来る限りその土地の伝統に近づき、固有の味わい、個性を目指しています。「私たちの土地、土地が造り出す物の価値に対して確固たる信念をもち、敬意を表し、私たちが栽培するのは、その土地の土着品種、その土地に根付いた品種のみである」という信念のもと、その土地を表現したワインをピエモンテとトスカーナで造り続けています。
モトックスHPより引用
ラ・スピネッタは、他の銘柄もよく飲んでいたので「モスカート・ダスティ」が広まるきっかけだったのは知りませんでした。
そして、造り手の土地への愛情がひしひしと感じますね。
モスカート・ダスティは、マスカットのやや微炭酸ワインですが、これまた美味しいです!
\夏にピッタリだよ!モスカート・ダスティ/
まさに桃の香り爆発!【ポッジョ・アル・テゾーロ・ソロソーレ/アレグリーニ】
- 色合いは、黄金色
- 桃、アプリコットの香り爆発
- 白ワインなのに濃厚で繊細な味わい
- 甘いわけではなく、スッキリとした酸味も程良く感じる
- 後味の苦みは強くなく、ほんのり感じる
とにかく時間が経つごとに、香りが増します。
白い花のような華やかさもありますが、桃の感じが凄いです!
サラッと飲むより、ゆっくり・じっくり味わいたい美味しさがギュッと詰まった一本です。
\おいしい香り爆発!濃厚白ワイン/
アレグリーニは、イタリアの権威ある評価誌『ガンベロロッソ』において、最高賞トレ・ビッキエリの獲得数が通算34個とヴェネト州でNo.1、イタリア全土の中で第5位という誰しもが認めるワイナリーです。
同誌の2016年度版では、年に一度、イタリアの最も優れたワイナリーにのみ贈られる栄誉ある賞「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。 その実力は、16世紀より続く歴史ある名家ならではの素晴らしいテロワールと、家族経営による利益よりも品質を重視した手間隙を掛けたワイン造りによって支えられています。エノテカHPより引用
アレグリーニのワインは、値段の幅も広いです。
安いものだと1,000円台からありますし、コストパフォーマンス抜群の造り手さんです。
アマローネも美味しく評価も高く有名ですが、早く飲むにはもったいない!
なので、アレグリーニなら下のワイン【パラッツォ・デッラ・トーレ】もおすすめですよ。
\干しブドウ感抜群!旨味濃縮赤ワイン/
ヴェルメンティーノの特徴を知ると更においしく飲める
ヴェルメンティーノも奥が深いです。
単に、ブドウ品種と言っても
- 生産地
- 造り手
- 熟成期間
などで味わいは様々に変わります。
ヴェルメンティーノは、基本的に酸味は強くなくフルーティーな香りと味わいです。
ワイン初心者の方や苦手な方でも、比較的飲みやすい品種だと思います。
ワイン会やホームパーティーに1本あると、楽しめますよ!
特に、
- 酸味が苦手な方
- フルーティーなワインが好きな方
- ワイン単体で味わいたい方
- フルーツ好きの方
などの方におすすめです。
まだ飲んだ事のない方は、チャレンジしてみて下さい。
そして、飲んだ事ある方は造り手や産地の違いを感じてみてほしいです。
ぜひ、飲んでみて下さいね。
ライチっぽい香りを楽しみたい方は、下のワインもおすすめですよ。
ゲヴュルツトラミネールを詳しく知りたい方は、⇩こちらの記事も読んでみてね!
トリンバックのゲヴュルツトラミネールは、華やかさと爽やかのバランスが抜群でまた飲みたくなる!