パルミジャーノ・レッジャーノの事を知れば、もっと美味しく食べられます!
美味しさの秘密を知れば、そのまま食べるより数倍美味しく変化します。
- チーズなんて切って食べるだけでしょ
- どのチーズを買っても同じでしょ
- 開封したら一回で食べきらなきゃダメでしょ
- チーズにはワインが一番合うんでしょ
普通はそう思います。
しかし実は、パルミジャーノ・レッジャーノがさらに美味しくなる情報がいっぱいあるのです。
そのままでも美味しいパルミジャーノ・レッジャーノを、さらに美味しくなる方法があるなら知りたくありませんか?
チーズ好きなら知りたいですよね。
そして、ちょこっと自慢げにパルミジャーノ・レッジャーノについて豆知識を話してみたくないですか。
今回は、パルミジャーノ・レッジャーノをさらに美味しなる食べ方をチーズプロフェッショナルYURI が伝授していきます。
⇩パルメザンナイフがあるだけで、ちょっとプロっぽくなれるよ!
★ も く じ ★
【パルミジャーノ・レッジャーノ】美味しさの秘密を知ってから食べよう
【パルミジャーノ・レッジャーノ】は、レストランやピザ屋さんでも名前を聞くことが最近多くなっているチーズです。
- 聞いた事ある名前だから買ってみる
- お店で出てきたから食べてみる
- 本格的な感じがする方頼む
- 美味しそうだから頼む
のように、自ら率先して「パルミジャーノ・レッジャーノを買おう!」「注文しよう!」という方は実は少ないと思います。
まずは、パルミジャーノ・レッジャーノの美味しさの秘密を知り美味しい食べ方を学びましょう。
美味しさの秘密①アミノ酸の固まり
パルミジャーノ・レッジャーノの表面に、白いキラキラした結晶のようなものを見付けたことありませんか。
白くポツポツしているから、カビだと思っていた方。
実は、その白い結晶は【アミノ酸の固まり】なんです!
アミノ酸の結晶と言われても何か分からないですよね。
熟成によって、旨味成分が白く結晶として固まったモノなのです。
前にこんな事がありました。
パルミジャーノ・レッジャーノを初めて自宅用に買った友人が、私に電話をしてきて
と聞かれました。
旨味の固まりである白い結晶を知らない人は【カビ】と思うんだ!とビックリしました。
友人にアミノ酸の結晶の事を説明したら「電話するまで捨てるところだった」と言われました。
知らないって、もったいないですよね。
アミノ酸の白い結晶は、ハードタイプのチーズ(熟成が長いタイプ)にはよく見られるものです。
チーズマニア達は、この結晶を見付けただけでテンションが上がります!
ちなみに、食べるとジャリジャリするので食感も楽しめます。
ハードタイプのチーズに白い結晶を見付けたら『美味しい証拠だ!』と喜んでください。
美味しさの秘密②熟成による香り・味わいの豊かさ
パルミジャーノ・レッジャーノは、完成するまでの熟成期間が長いことが特徴の一つです。
熟成期間が長い=旨味が凝縮する・香りが複雑になる
ハードチーズの特徴でもありますが、硬いチーズは水分が少ないので濃厚な味わい・香りも豊かになります。
パルミジャーノ・レッジャーノは、最低熟成期間が12ヶ月
1年も熟成をするチーズなのです。
更に、最低熟成期間が12ヶ月なのでもっと長い物もたくさんあります。24ヶ月熟成は比較的良く見かけます。
熟成が長ければ長いほど、濃厚で深みのあるパルミジャーノ・レッジャーノになります。
香りも複雑になり、濃縮されたミルクの甘い香りや香ばしい香りも出てきます。
- 12ヶ月熟成…あっさりした優しい甘いミルクの味わい(シンプル)
- 24ヶ月熟成…濃厚で少量で旨味が口全体に広がる(複雑でやや個性的)
パルミジャーノ・レッジャーノを購入する時は、どんな味わいのパルミジャーノ・レッジャーノを食べたいかよく考えて買いましょう。
値段もだいぶ違うので、気軽に食べる時は12ヶ月熟成で十分美味しく食べられます。
美味しさの秘密③食べ応えのある硬さ
ハードタイプのチーズの醍醐味は、噛めば噛ほど旨味が出てくる食べ応えです。
パルミジャーノ・レッジャーノもその一つ。
噛めば噛むほど、ミルクの旨味・甘味が出てきて美味しいです。
アミノ酸の固まりがジャリジャリとした食感をプラスしてくれるので、なおさら噛み応えがあり楽しいです。
食べ応えを楽しむ為には、カット方法も影響してきます。
では、次の項目でパルミジャーノ・レッジャーノの美味しいカット方法をご紹介します。
パルミジャーノ・レッジャーノの食べ方【カット方法】
チーズは、カット方法で大きく味わいが変化します。
今回は、パルミジャーノ・レッジャーノ以外でもハードチーズならおすすめな切り方をご紹介します。
包丁orチーズスライサーで薄くカット
薄くスライスする方法は、一般的です。
レストランでもチーズの盛り合わせを頼むとスライスで出てくる事が、比較的多いと思います。
切り方は簡単です。
- 包丁を使う場合は、3~5㎜程度で食べやすいサイズの短冊形に切っていきます。
- スライサーを使う場合は、チーズの表面が広い方を上にして、スライサーで薄く削るような切り方です。
包丁やスライサーを使うと、どの様な味わい・食感メリットがあるでしょうか?
- 口どけが良い・滑らかな食感
- ミルクの甘味を感じる
- 塩分を強く感じない
- ソースやトッピングに使う時、他の食材の邪魔をしない
など。
薄く切る事で、チーズ自体が優しい味わいに変化します。
サラダにトッピングする時には、存在感もあり、でも主張しすぎないのでオススメです。
包丁で切るより、簡単で口どけがよりよくなるのがチーズスライサーの特徴。
\チーズスライサー結構使えます!/
パルメザンナイフでかち割り
チーズプロフェッショナルYURI が一番オススメなカット方法は、かち割りです。
かち割りの特徴は、なんと言っても旨味をダイレクトに感じる事が出来るところです。
大きめにかち割りしたパルミジャーノ・レッジャーノを、少しずつかじりながらお酒を飲む!
最高に美味しいです。
かち割りするには、【パルメザンナイフ】という専用のナイフがあります。
価格は安く500円くらいから1,000前後くらいの物が多いです。
パルメザンナイフを使うと、硬いチーズもボロボロと崩れにくく、包丁で切るよりホロホロと崩れる食感を味わえます。
スパッとした切り口とは違い、切り口から複雑な香りがふんわり香りよりパルミジャーノ・レッジャーを楽しめます。
\他のハードチーズにも使えるので便利/
ナイフ買うまでではないという方は、少しチーズが崩れてしまいますが、フォークなどでかち割り風にしても良いと思いますよ。
ぜひ、お試しください。
チーズおろし器ですりおろす・削る
最近では、レストランで『パルミジャーノ・レッジャーノ削り放題』とうたっているお店もあります。
パスタにかけたり、ソースの材料として使ったりする時に使われます。
削るとさらに口どけが良くなり、食材にしっかり絡みます。
パルミジャーノ・レッジャーノを単体で食べる時には向きませんが、食材や料理に合わせる時はおすすめです。
家にある普通のおろし金でも、簡単に出来ますよ。
\くっつきにくい削り器は使いやすくて便利/
パルミジャーノ・レッジャーノのカット方法まとめ
一番気軽にできるのは、包丁があれば出来るので《薄くスライス》するカット方法ですね。
少しプロっぽくなり、カッコいいのは《かち割り》するカット方法です。
チーズの盛り合わせを作る時は、《かち割り》カットの方が高さが出るので見た目も変わりオススメです。
今まで、《かち割り》カットをしたことない方はフォークでも出来るので一度やってみてください。
旨味と濃厚さを堪能できますよ。
ちなみに、今回ご紹介したチーズナイフで一番好きなのは【パルメザンナイフ】
- 気軽に使える、安い
- キッチンに合っても邪魔にならない
- ハードチーズがめちゃくちゃ美味しくカット出来る
そんなオススメの【パルメザンナイフ】一家に1つどうですか?
パルミジャーノ・レッジャーノと食材の合わせた食べ方
一般的な食べ方は、『そのまま食べる!』です。
でも、もっと美味しくなっちゃう食べ合わせがあるんです!
自宅にある物で簡単に出来ますよ。チャレンジしてみて下さい。
バルサミコ酢を数滴たらす
レストランでも実践されている所は多いです。
バルサミコ酢を数滴たらすと、パルミジャーノ・レッジャーノにバルサミコ酢の酸味と甘みがプラスされて最高に美味しいです。
パルミジャーノ・レッジャーノをそのまま食べるだけでも美味しいですが、さらにコクと甘みがチーズを美味しくさせます。
\少量で美味しいバルサミコ酢がオススメ/
オリーブオイルと粒コショウをつける
家にある調味料で大変身!
エクストラヴァージンオリーブオイルに塩コショウを適量、そのソースのかち割りのパルミジャーノ・レッジャーノをつけてかじる。
オリーブオイルの少し感じる苦みがチーズをサッパリさせてくれます。
塩分が気になる方は、コショウのみで良いと思います。
コショウは、チーズとオリーブオイルのアクセントになり重要な調味料です!
カルボナーラパスタに使う
料理の話ですが。
実は、イタリアではカルボナーラパスタに使うチーズはパルミジャーノ・レッジャーノが一般的でした。
今もイタリアではパルミジャーノ・レッジャーノを使うのが普通です。
しかし、日本ではパルミジャーノ・レッジャーノを使うと値段が上がってしまうので【グラナパダーノ】というパルミジャーノ・レッジャーノに似ているチーズを使う事が多いです。
もし、パルミジャーノ・レッジャーノが余ってしまった時はカルボナーラパスタを作る為に使うのもオススメです!
贅沢ですがパルミジャーノ・レッジャーノを使うだけで、自宅で本格的で美味しいカルボナーラパスタが出来ますよ。
やってみて下さい。
パルミジャーノ・レッジャーノの基本知識
パルミジャーノ・レッジャーノについて色々お話してきましたが、造り方や保存方法、ワインとのマリアージュなども気になりますよね。
ここで、パルミジャーノ・レッジャーノの基本知識についてご説明します。
パルミジャーノ・レッジャーノとは?
パルミジャーノ・レッジャーノは、イタリアのエミリア・ロマーニャ州(パルマ県、レッジョ・エミリア県モデナ県、ボローニャ県一部)とロンバルディア州(マンドヴァ県一部)のみで造られます。
イタリアの北部の方です。また、上に記載した県以外では、造る事は認められていません。
パルマ県とレッジョ・エミリア県はチーズ名【パルミジャーノ・レッジャーノ】の由来にもなっています。
牛乳製でハードタイプのチーズです。脂肪分がかなり低い事も特徴になっています。
熟成期間は、最低12ヶ月でチーズ丸々一個だと最低30kgと特大のチーズ。
30kgくらいだと、小柄なモデルさんとかだったらそれくらいですよね!!とにかく、めちゃくちゃ重いチーズです。
『イタリアチーズの王様』とも言われています。
他国で「パルメザン」という名前でイミテーションが造られて事で、パルミジャーノ・レッジャーノ協会が厳重な検査の元OKが出たチーズのみ【パルミジャーノ・レッジャーノ】を名乗れます。
身近なチーズですが、実はしっかり管理されたしっかりしたチーズなんです。
- イタリアのエミリア・ロマーニャ州(パルマ県、レッジョ・エミリア県モデナ県、ボローニャ県一部)とロンバルディア州(マンドヴァ県一部)のみで造られる。
- ハードタイプで水分が少ない(正式には加熱圧搾タイプと呼ばれる)
- 牛乳製で脂肪分が少ないチーズ
- 太鼓型の大きいチーズ、重さは最低30kgもある
- 『イタリアチーズの王様』と呼ばれている
パルミジャーノ・レッジャーノの保存方法
パルミジャーノ・レッジャーノの保存方法の注意点は大きく2つあります。
- 乾燥させない
- 他食材のにおいが付かないようにする
①乾燥させない
元々水分が少ないチーズですが、水分が少なすぎても美味しくありません。
また、乾燥する事でさらに硬くなるので食べにくくなる場合もあります。
②他食材のにおいが付かないようにする
チーズは冷蔵庫で保管するため、他の食材と一緒になるますよね。
ナチュラルチーズは、カットした状態でも熟成は進みます。
そして、熟成をするために呼吸をしています。
呼吸をするという事は、他の食材のにおいを吸収してしまう事があります。
変な香りのチーズは嫌ですよね?気を付けましょう。
保存方法は?
- ラップで空気がなるべく入らないように密封する。
- ラップをしたチーズを更に密閉容器か密封袋に入れる。
- まだ熟成させたい場合は、野菜室。今の状態を保ちたい方は、チルド室に入れて保管。
こんな感じで保管しつつ食べてみて下さい。
しかし、開封して何か月も持つわけではありません。カビが生えてきたら、その部分は取り除いてカビの生えてない部分を食べましょう。
パルミジャーノ・レッジャーノと合うワイン
パルミジャーノ・レッジャーノに合うワインは、やはり同じ場所で造られたワインです。
赤ワインも白ワインも合いますが、私はさっぱりとした白ワインに合わせるのが好きです。(私は、同じ州関係なくイタリアで選びます。)
先程、バルサミコ酢を数滴たらすとご紹介しましたが、その場合は赤ワインが合います。
エミリア・ロマーニャ州は、ランブルスコという赤のスパークリングワインが有名です!
これを合わせるのは、ツウでオシャレですね。
しかし、パルミジャーノ・レッジャーノはクセがないのでどんなワインでも合いやすいです。
パルミジャーノ・レッジャーノの食べ方によって、ワインも色々変えてみるのがオススメです。
\ランブルスコはコレだよ!!/
身近なチーズ【パルミジャーノ・レッジャーノ】の美味しい食べ方を知って、もっと好きになろう!
みなさん、パルミジャーノ・レッジャーノ食べたくなりましたか?
パルミジャーノ・レッジャーノは、比較的買いやすいチーズだと思います。
最近だとスーパーやコンビニでも少量で売っている事もあります。
ぜひ、探してみて下さい。
美味しい食べ方・美味しい秘密を知っていると、もっと食べる事が楽しくなります。
美味しいパルミジャーノ・レッジャーノに出会って、もっとパルミジャーノ・レッジャーノを好きになりましょう。
ちなみに、自宅でパルミジャーノ・レッジャーノを食べる時、ちょっとした盛り付けアイディアがあると嬉しいですよね!
チーズの盛り付けをオシャレにしちゃう方法もご紹介中。
\チャレンジしてみたい方は、ご覧ください/