おいしいパルミジャーノ・レッジャーノにワインを合わせよう!
パルミジャーノ・レッジャーノはご存知ですか?
最近では、イタリアンレストランでその場でスライスしてピザやパスタにかけてもらうことも増えました。
名前を知らなくても、実は食べてた!なんてことも多いチーズなんですよ。
しかし、
- どんなチーズなの
- パルミジャーノとワインとのマリアージュ方法がわからない
- レストランでワインと一緒に飲むと美味しいのに、家だとイマイチだった
- そもそもワインに合うの?
など、パルミジャーノ・レッジャーノの特徴やワインとの合わせる方法がわからないという方もいると思います。
この記事では、
- パルミジャーノ・レッジャーノの特徴
- パルミジャーノ・レッジャーノとワインの合わせ方
- パルミジャーノ・レッジャーノの食べ方
などを、ソムリエであり、チーズプロフェッショナル(チーズの資格)を持つYURIが詳しくご紹介していきます。
パルミジャーノ・レッジャーノを知って、おいしくワインとマリアージュしてみましょう。
先にパルミジャーノ・レッジャーノに合うワインを知りたい場合は、
からチェックしてみてくださいね。
★ も く じ ★
『パルミジャーノ・レッジャーノ』とは?
上記の画像↑これがパルミジャーノ・レッジャーノをカットした状態です。
カットしていない丸ごと一個だと直径45㎝、重さ約40kgとっても大きくて重いチーズなんです。
最低でも、30kgの重さです!
原料は、牛乳から作られ、ハードタイプのチーズに分類されます。
最近だとレストランで、パルミジャーノ・レッジャーノの真ん中をくりぬいて中にアツアツのパスタを入れてあえて完成させるものもありますよね。
想像するだけで美味しいそうです。
『パルミジャーノ・レッジャーノ』の生産地
『パルミジャーノ・レッジャーノ』は、イタリア北部エミリア・ロマーニャ州を中心として作られています。▲上の地図辺りです。
※詳しくは、イタリアのエミリア・ロマーニャ州(パルマ県、レッジョ・エミリア県モデナ県、ボローニャ県一部)とロンバルディア州(マンドヴァ県一部)のみ
ちなみにエミリア・ロマーニャ州では、パルマ産生ハムやボロネーゼ(ミートソース)も有名です。
フランスやほかの国にもありますが、イタリアにもチーズの法律や規定があります。
パルミジャーノ・レッジャーノは、最低12ヶ月、長いものでは4年熟成なんてものもあります。
長期熟成がパルミジャーノ・レッジャーノの特徴でもあります。
ここで注意点です。
知ってましたか?
パルメザンチーズは、アメリカやオーストラリアなどで作られるパルミジャーノ・レッジャーノの製法や風味を真似して作られたもの。
味わいは似てるかもしれませんが、全くの別物なので購入する際は気を付けてくださいね。
どんな味?どんな香り?
《パルミジャーノ・レッジャーノの味わい》
- コクと旨味がぎっしり詰まった濃厚な味わい
- あっさりしたシンプルなチーズと言うよりは『コクと旨味』を味わうイメージ
- 熟成期間が長ければ長いほど、アミノ酸のジャリジャリ感が増して美味しい
- 塩分は少し強めなのでお酒のおつまみにピッタリ
《パルミジャーノ・レッジャーノの香り》
- 濃縮されたミルクの甘い香り
- 複雑で芳醇な香り
- 独特なクセのある香りは強くない
などが、特徴です。
熟成期間が長くなればなるほど、味わいの旨味も香りの複雑さも楽しめますよ。
ミルキーな味わい、シンプルなタイプが食べたい方は、熟成期間が短めのものを選んでみましょう。
↓やっぱり、2年熟成は味わいが別格です!
パルミジャーノ・レッジャーノと合うワイン
チーズとワインを合わせるときの一番簡単な方法は、
です。
したがって、パルミジャーノ・レッジャーノが生産されている、イタリアのエミリア・ロマーニャ州(パルマ県、レッジョ・エミリア県モデナ県、ボローニャ県一部)とロンバルディア州(マンドヴァ県一部)のワインを合わせれば合うはずです。
しかし、エミリア・ロマーニャ州やロンバルディア州と限定すると、選ぶのも難しく何を買えばいいかわからなくなる方もいると思います。
この記事では、イタリアワインと大きく範囲を広げてご紹介していきますね。
私がおすすめのワインと一緒に、パルミジャーノ・レッジャーノとの合わせ方をタイプ別でご覧ください。
また、ワインショップで購入する際は「パルミジャーノ・レッジャーノと飲みたいのですが、どんなワインが合いますか?」と聞いてみるのも新たな発見があって面白いと思いますよ。
ぜひ、試してみてください。
パルミジャーノ・レッジャーノ×赤ワイン
パルミジャーノ・レッジャーノに合う赤ワインなら
2,000~3,500円前後のイタリア北部の「サンジョベーゼ種」主体のワイン
がおすすめです。
サンジョヴェーゼの中でも高級ワインだと、ワインのコクや旨味が強すぎて、チーズの味わいを弱めてしまう恐れがあるので注意しましょう。
2,000〜3,500円前後の価格だと、酸味と果実味とタンニンのバランスのチーズにちょうどよくマッチしますよ。
サンジョベーゼは、チェリーやスミレのような華やかな果実味とフロール感が楽しめます。
また、程良い酸味があるのでスーッと飲みやすですよ。
パルミジャーノ・レッジャーノの旨味が詰まった味わいと相性抜群です!
特におすすめなのは、こちらのワイン↓
キャンティ・クラシコの中でも、酸味はまろやかで果実味とエレガントさが楽しめる一本ですよ。
パルミジャーノ・レッジャーノをかじりながら飲みたいワインです。
パルミジャーノ・レッジャーノ×白ワイン
白ワインなら、
2,000円前後くらいの「トレッビアーノ種」主体のワイン
がおすすめです。
トレッビアーノは、クセがなくさらっとした味わいのブドウ品種です。
パルミジャーノ・レッジャーノの旨味・コクをしっかり味わいたい方におすすめですよ。
特におすすめなのは、こちらのワイン↓
りんごのようなフルーティーさと、白い花のようなフローラル感が楽しめる一本。
パルミジャーノ・レッジャーノの旨味と塩味が、ワインとベストマッチします。
爽やかでフルーティーな白ワインと、合わせてみてくださいね。
パルミジャーノ・レッジャーノ×スパークリングワイン
スパークリングワインなら、
赤の微発泡ワイン「ランブルスコ」
が特におすすめです。
パルミジャーノ・レッジャーノが作られているエミリア・ロマーニャ州では、赤の微発泡ワインが造られています。
その名も「ランブルスコ」甘口~辛口まで生産されているワインです。
辛口ならスッキリと、甘口ならチーズのミルクの甘味を更に感じられます。
辛口と甘口ぜひ、試してみてくださいね。
辛口でおすすめ↓
甘口でおすすめ↓
パルミジャーノ・レッジャーノの食べ方・切り方
パルミジャーノ・レッジャーノは、カット方法と合わせる食材などでさらにおいしくなります!
例えばパルミジャーノ・レッジャーノの[切り方]
- 薄くスライスする。
- サイコロ状に切る、または専用ナイフでかち割る。(私は、専用ナイフを持っていなかったのでスプーンやフォークでかち割り風にして食べていました。)
- ▲写真のように、粗めにすりおろす。(パスタやサラダなどにかけたりします。)
※切り方によって、チーズの味わいの感じ方が全然変わります。
- アミノ酸ジャリジャリ感を感じたい方は⇒かち割りorサイコロ状が特におすすめ!!
- 少しずつじっくり食べたい方は⇒薄くスライスがオススメ
ソムリエールYURIのオススメ食べ方は、お皿に2種類のカットしたパルミジャーノ・レッジャーノを用意して食べ比べる!です。どっちの方が好きとかみんなでワイワイ言いながら食べるとまた面白いですよ。
- カット方法
- 食材の合わせ方
- 食べ方
- 保存方法
などをもっと詳しく知りたい方は、↓こちらの記事をご覧ください。
パルミジャーノ・レッジャーノとワインを上手に合わせてみよう!
身近なチーズであるパルミジャーノ・レッジャーノですが、食べ方やワインとの合わせ方を間違えるとおいしさが半減してしまいます。
- チーズの切り方を2通りで食べ比べたり
- ワインを赤ワインだけでなく、白ワインも合わせてみたり
- 同じ産地のワインと合わせてみたり
など、上記のようなことをチャレンジすることで、パルミジャーノ・レッジャーノの新しいおいしさにであることがあるかもしれません!
パルミジャーノ・レッジャーノは、保存が長くききます。
冷蔵庫に常に忍ばせておいて。
- ワインのお供にしたり
- おやつにしたり
- パスタにかけたり
- サラダにスライスしたり
色々アレンジもできますよ。
ぜひ、パルミジャーノ・レッジャーノを楽しくおいしくワインと一緒に食べてみてくださいね。
チーズとワインの合わせ方をもっと知りたい方は、↓こちらの記事もご覧ください。
【チーズとワイン】相性抜群の組み合わせをソムリエ&チーズのプロが徹底解説