フランス5大シャトーは、セカンドラベルやサードラベルが安旨でお買い得!
5大シャトーといえば、1本が10万円前後の高級フランス・ボルドーワインです。
庶民には、気軽に飲めるものではないですよね…
しかし、5大シャトーのニュアンスを楽しめる「セカンドラベル」「サードラベル」というものがあるのです。
セカンドやサードは、価格もまだ手の届く範囲。
1万〜3万円前後くらいのものが多い印象です。
5大シャトーのファーストラベルは飲めないけど、セカンドやサードなら飲めるかもしれませんよね!
この記事では、
- セカンドラベルって何?
- 5大シャトーのセカンドラベルの銘柄
- サードラベルの銘柄
- 5大シャトーが手がけるレアな白ワイン
などを、さまざまなヴィンテージやレアワインを飲んできた、ソムリエールYURIが詳しくご紹介します。
そもそも5大シャトーってなに?という方。
5大シャトーを詳しくしたい方は、まずは↓こちらの記事をご覧ください。
ボルドー最高峰『5大シャトー』とは?セカンドラベルやサードもソムリエがご紹介!
★ も く じ ★
セカンドラベルとは?
各シャトーには、「セカンドラベル」「セカンドワイン」と呼ばれるワインがあります。
これは、ファーストラベルである上記のようなワインの基準に達せなかったブドウやワインをブレンドして造られるものです。
ファーストラベルと比べると、価格も安く、早飲みできる、などワインラヴァーにとっては嬉しいワインです。
また、セカンドラベルのワインを飲んでからファーストラベルを買うか悩む方もいますよ!
しかし、セカンドラベルのワインは突然変わることもあり、輸入先によっても異なるものをセカンドラベルと呼んでいる場合もあるようなので注意しておきましょう。
上記の5種類が、5大シャトーのセカンドラベルです!
昔(15年前くらい)は、1万円以内で変えた時期もあったみたいですよ。
現在は、2万円前後以上の価格からになってます。
15年前に戻って、ケースがいしたいですね。
5大シャトーのセカンドラベルは、これだ!
5大シャトーのセカンドラベルを全種類飲んだことある、ソムリエールYURIが。
- どんな味わいか
- 豆知識
などをご紹介していきます。
以下の表で、どれがどのセカンドラベルなのか表にしているので、参考にしてみてください。
ファーストラベル | セカンドラベル |
シャトー・ラフィット・ロッチルド | カリュアド・ド・ラフィット |
シャトー・ラトゥール | レ・フォールド・ラトゥール |
シャトー・マルゴー | パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー |
シャトー・オー・ブリオン | ル・クラレンス・ド・オー・ブリオン |
シャトー・ムートン・ロッチルド | ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロッチルド |
①カリュアド・ド・ラフィット
- カベルネ・ソーヴィニヨン65%
- メルロ30%
- カベルネ・フラン5%
※ヴィンテージによって比率・セパージュは異なります。参考程度にしてください。
カリュアド・ド・ラフィットは、ポイヤック村で造られるメドック格付け1級ワインのひとつ、シャトー・ラフィット・ロッチルドのセカンドラベルです。
ラフィットの畑は、最上級のブドウ3割がファーストに。
厳選された4割が、セカンドラベルに使用されています。
どのヴィンテージも基本的にカベルネ・ソーヴィニヨンを、50%以上使用していることが多いです。
カベルネ・ソーヴィニヨンのスパイシーさと赤黒系の果実味がバランスが良いですよ。
早飲みも出来ます。
リリース後すぐは、フレッシュ感とベリー感が強くおいしく飲めます。
しかしリリース後、数カ月後には一度やや閉じることが多いです。
リリース直後ではなく早飲みするなら、デキャンタで開かせたほうが香りと味わいが爆発的に広がります。
②レ・フォールド・ラトゥール
- カベルネ・ソーヴィニヨン71%
- メルロ29%
※ヴィンテージによって比率・セパージュは異なります。参考程度にしてください。
2010年より徐々にオーガニックの畑に転身を始めたシャトー・ラトゥール。
セカンドラベルである、レ・フォール・ド・ラトゥールは、ファーストラベルであるシャトー・ラトゥールの周りを囲むように木が植えられています。
格落ちブドウではなく、むしろセカンドラベルではなく、レ・フォール・ド・ラトゥールのための畑で造られているのです。
味わいは、結構パワフルです。
しかし、基本的に新樽のみで醸造されていることから、ファーストラベルよりバニラやチョコレート、コーヒーなどの香ばしさや樽由来の甘味を楽しめます。
力強いですがファーストラベルよりは、渋味や苦味が強くないので、親しみやすかもしれないですね。
③パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー
- カベルネ・ソーヴィニヨン76%
- メルロ17%
- カベルネ・フラン4%
- プティ・ヴェルド3%
※ヴィンテージによって比率・セパージュは異なります。参考程度にしてください。
5大シャトーの中でも、エレガントな味わいと評価の高いシャトー・マルゴーのセカンドラベル。
パヴィヨン・ルージュは、ファーストラベルより少しだけメルロの比率が多いのが特徴です。
開けたては、スパイスやなめし革のような風味が強ですが、徐々に甘いベリー系の果実味が広がります。
これが、本当においしいです。
パヴィヨン・ルージュのことをもっと詳しく知りたい方は、↓こちらの記事をご覧下さいね。
面白いマリアージュをしてみたよ!
④ル・クラレンス・ド・オー・ブリオン
- メルロ55%
- カベルネ・ソーヴィニヨン38%
- カベルネ・フラン5%
- プティ・ヴェルド2%
※ヴィンテージによって比率・セパージュは異なります。参考程度にしてください。
シャトー・オー・ブリオンは、メドック地方産ではないが、メドック格付け1級を持つ凄いワイン。
セカンドラベルは、シャトー・オー・ブリオンと同じ畑で造られて格落ちブドウ。
格落ちというと言い方は悪いですが、ファーストラベルのブドウと同じくらい素晴らしい味わいのブドウです。
ファーストラベルのスモーキーで繊細な味わいも、しっかり楽しめます。
早飲みするもよし、ちょっと熟成させるのもよし。
ほかの5大シャトーよりカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が少ないこともあり、マイルド感もある上品な味わいですよ。
⑤ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロッチルド
- カベルネ・ソーヴィニヨン62%
- メルロ35%
- カベルネ・フラン3%
※ヴィンテージによって比率・セパージュは異なります。参考程度にしてください。
最後にメドック格付け1級に昇格した、シャトー・ムートン・ロッチルド。
セカンドラベルは、シャトー・ムートン・ロッチルドの若木(樹齢の若い樹)から造られています。
味わいは、黒系果実味とバニラやコーヒーなどの甘く香ばしいニュアンスが楽しめます。
また、ファーストラベルより開きやすく熟成もしやすい印象ですね。
ファーストラベルは、毎年ラベルが変わりますが、セカンドラベルは毎年ラベルは変わりません。
超レア!5大シャトーにはサードラベルや白ワインも存在する
5大シャトーには、サードラベルというものも存在します。
サードラベルは、すべてのメドック格付け1級ワイナリーが造っているわけではないですが、知る人ぞ知るコスパ抜群のワインです。
価格帯は、1万円前後〜2万円以内で買える印象。
セカンドラベルより更に安く、早飲みもできて、最高ですよ。
また、5大シャトーのワイナリーが造る幻の白ワインも存在します。
高級ですが、めちゃくちゃおいしいです!
では、どんなワインがあるか見ていきましょう。
ポイヤック・ド・ラトゥール
- カベルネ・ソーヴィニヨン54%
- メルロ42%
- プティ・ヴェルド4%
※ヴィンテージによって比率・セパージュは異なります。参考程度にしてください。
ポイヤック・ド・ラトゥールは、シャトー・ラトゥールのサードラベルのワイン。
ファーストラベルやセカンドラベルの格落ちブドウや樹齢の若い樹のブドウを使い完成されるワインです。
1万円台でシャトー・ラトゥールとレ・フォール・ド・ラトゥールのニュアンスを同時に楽しめる贅沢な一本。
価格も比較的買いやすいので、ケース(12本)で買って熟成させる人もいますよ。
マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー
- カベルネ・ソーヴィニヨン55%
- メルロ45%
※ヴィンテージによって比率・セパージュは異なります。参考程度にしてください。
シャトー・マルゴーのセカンドラベル。
ずっと特定の業者にしか流通していなかった、幻のサードラベルが2009年より大々的にリリースされました。
値段は1万円前後〜2万円以内ですが、生産量が少ないこともあり、希少性は高いです。
ブドウに比率は、毎年大きく変わります。
カベルネ・ソーヴィニヨンの出来がいい年は、メルロは12%くらいしかブレンドされません。
このようにヴィンテージによって、味わいも香りも大きく変わることが特徴でもあり、収穫された年の味わいをしっかり楽しめワインですよ。
【白ワイン】パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー
- ソーヴィニヨン・ブラン100%
※ヴィンテージによって比率・セパージュは異なります。参考程度にしてください。
幻の白ワイン!とも言われる、パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー。
シャトー・マルゴーと同じくらいの高価な白ワイン。
そして、本数も少なくレアなワインということもあり、出会えたら感動ものの一本です。
30年以上熟成もできるといわれ、グレープフルーツやレモンなどの爽やかな柑橘系の香りに、ハチミツやアーモンドなどの甘香ばしい風味を楽しめます。
じっくり味わいたい、じっくり熟成したい…そんな極上のおいしいボルドーの白ワインです。
【白ワイン】シャトー・オー・ブリオン・ブラン
- ソーヴィニヨン・ブラン56%
- セミヨン44%
※ヴィンテージによって比率・セパージュは異なります。参考程度にしてください。
シャトー・オー・ブリオンが手がける、グラーブ地方最上級の白ワイン!
僅か3haの畑から造られる、幻中の幻、そして、高級で贅沢な白ワインです。
セミヨンがブレンドされることで、ほんのり甘味も感じられ、爽快感と濃厚さとコクのある甘味のバランスが最高です。
熟成させると、変化する濃い色合いと華やかな香り。
そして、桃やリンゴ、バター、ミネラル感など複雑でフルーティーな味わいが虜になります。
5大シャトーのセカンドラベルとサードラベルは、コスパ抜群!
5大シャトーのファーストラベル値段も高く、憧れのワインです。
セカンドラベルやサードラベルは、頑張れば手が届くかも!そんなワインラヴァーには、嬉しいワインなんです。
5大シャトーのセカンドラベルやサードラベルをおすすめしたい方は、
- まだ、5大シャトーを飲んだことない方
- 5大シャトーのワインで感動したことがある方
- 5大シャトーを飲んでもコスパを考えたら満足できなかった方
そんな方に、ぜひトライしてみてほしいです。
「パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー」や「シャトー・オー・ブリオン・ブラン」幻の白ワイン2種類は、もしレストランやBARなどで、テイスティング出来る機会があれば、値段が高くても絶対飲むことをおすすめします!
ぜひ、セカンドラベル、サードラベル、幻の白ワインを味わってみてくださいね。
セカンドラベルやサードラベルも高いな…と思った方は。
↓こちらの記事の「5大シャトーよりお手頃な雰囲気を味わいえるシャトーワイン」を読んでみてくださいね。
気軽に飲めるものが見つかるはずです!
ボルドー最高峰『5大シャトー』とは?セカンドラベルやサードもソムリエがご紹介!