イタリアワイン「イエルマン」は、飲み比べが面白い!
「イエルマン」というイタリアのワイナリーがあるの知っていますか?
私が、イタリア白ワインに魅了されたきっかけでもある造り手の1人です。
さまざまなブドウ品種を手がけ、土着品種もいろいろあり、素晴らしい生産者ですよ。
この記事では、
- イエルマンはどんな造り手?
- ソムリエおすすめのイエルマンワイン3選
- イエルマンに合わせておいしいチーズ
などを、ソムリエでありチーズプロフェッショナル(チーズの資格)を持つYURIがご紹介していきます。
★ も く じ ★
イエルマン JERMANNの特徴、どんな造り手さん?
イタリアの有名な生産者である「イエルマン」。
どんな造り手か特徴を知ることで、もっと味わい深く飲むことができますよ。
以下では、イエルマンの特徴や商品ライナップ、おすすめポイントをご紹介していきます。
イエルマンの生産地
赤丸が付いている場所、イタリアの北部フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州が生産地です。
州の名前にも入っている通り、ヴェネツィアングラスや水の都などで有名なヴェネツィアがある州ですよ。
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州は、イタリアの隣の国スロベニアに隣接しています。
そもそも、水の都ヴェネツィアでワインが造られてるなんて思いませんよね。
イエルマンはスロベニアの近くにワイン畑を所有しています。
したがって、あの綺麗な街並みから少し外れた場所でワインを造っているんですよ。
GoogleMapで畑が見れたので、こんな感じでした。
「クチコミ」という所をクリックすると、ワイナリーの中の写真も見れました。
良かったら見てみて下さい。ワイナリーを訪れた気持ちになれますよ。
イエルマンの商品ラインナップ
イエルマンは、白ワインを多く造っています。
赤ワインも造っていますが、白ワインの方が賞を受賞してたり、種類が豊富だったりしますよ。
- シャルドネ
- ソーヴィニヨン
- ピノ・グリージョ
- ピノ・ビアンコ
- ヴィナーエ
- トラミネール・アロマティコ
- アフィックス・リースリング
- ヴィンテージ・トゥニーナ
- ワー・ドリームス
- カポ・マルティーノ
- ヴィスヴィック
- ピコリット・ヴィーノ・ドルチェ・デラ・カーザ
- ブラウ・ブラウ
- レッド・エンジェル
ワイン名がブドウ品種の場合と、ワインをイメージして付けられた名前があります。
また、イタリアの土着品種もブレンドしているので、飲んでみると新しい発見があり楽しいですよ。
\とくにおすすめな一本!/
ラベルが素敵
イエルマンのワインは、一つのブドウ品種の特徴を表現するワインと、厳選したブドウのみで造られる上級ワインがあります。
一つのブドウ品種の特徴を表現をするワインは、名前もブドウ品種です。
また、ラベルも似ているので購入する際は、ブドウ品種をよくみて購入してくださいね。
そして、厳選したブドウのみで造られる上級ワインは、それぞれラベルもこだわりがあります。
上記の画像は、「ワー・ドリームス」というワインですが、ラベルは造り手のデザインなんですよ。
独特で特徴的なラベル、そして一回見たら忘れなさそうなインパクトもあります。
ほかにも、赤ワインである「レッド・エンジェル」や「ブラウ・ブラウ」、「アフイックス・リースリング」などもラベルがきれいで美しくかわいいです。
イエルマンのワインは、ラベルから選んでみるのも楽しいですよ。
\繊細な赤ワインでラベルも素敵!/
生産しているブドウ品種が豊富
イエルマンは、とくに白ワインのブドウを多く栽培しています。
種類も豊富で、シャルドネ、ピノ・グリージョ、ソーヴィニヨン・ブラン、リボッラ・ジャッラ、リースリング、トラミネール・アロマティコなど。
国際品種だけではなく、珍しい土着品種もたくさん造りあげていますよ。
また、赤ワインもピノ・ネロやブラウフレンキッシュ、ブラウブルグンダーなども栽培しています。
どのブドウから造られるワインも、特徴がありおいしいです。
好みのブドウ品種を見つけるために、いろいろなワインを試すのも面白いですよ。
ソムリエおすすめ「イエルマンのワイン」5選
イエルマンのワインは、それぞれ違いがあり飲み比べるのがとても楽しいです。
以下では、私が大好きなイエルマンのとくにおすすめな商品をご紹介していきますよ。
- 飲みやすさ
- 一度は飲んでほしい
- 新しい発見がある
などのようなところから、選んでみました。
ワイン好きなみなさんが、飲んでみたいなと思えるイエルマンのワインを探してみてくださいね。
また、飲み方のポイントもご紹介しているので、参考にしてみてください。
妖艶な香り爆発「トラミネール・アルマティコ」
このワインを始めて飲んだ時の感想は、濃い・ほんのり甘い・ライチっぽいの3つでした。
味わいは、ワインボトルの見た目その物!
ちょっとテリがあって、高級感があり、サラサラ系ではなく飲みごたえのあるイメージ。
ブドウ品種特有(トラミネール・アロマティコ種=別名ゲヴュルツ・トラミネール種)の香りと味わいなのですが、甘味抑え目なライチの風味が口全体にトロっと広がる感じで、秋から冬にかけて美味しい白ワインです。
- ワインの甘み・ライチ感をしっかり感じたい方は、あまり冷やし過ぎないのがポイント!
- 甘さ控えめで・程良くライチ感を味わい飲みたい方は、ワインが冷えた状態を保つ事がポイント!
このワインは、温度で味わいの感じ方が変わります。
甘味を楽しみたい方は、ワインを開ける前は普通に冷蔵庫で冷やして、ワインを開けたらワインクーラーなどで冷やしたりせずそのまま常温(テーブル)に置いて飲み進めて下さい。
徐々に香りや甘味味わいが広がり、味わいの変化が分かりますよ。
スッキリ飲みた方は、ワインクーラーなどで冷やし続けて飲みましょう。
味わいや温度の変化は、自分のグラスを温めたり、回したりして自分の好きな温度で飲んでみて下さいね。
\アロマティックでおいしい!/
華やか&熟成も楽しめる「ワー・ドリームス」
インパクトのあるラベルが、目を引きます。
実はこのワインは、熟成したらひと味ふた味違うおいしさになるワインなのです。
イタリアワインですが、フランス・ブルゴーニュ地方の白ワインを彷彿とさせる深みのある風味、バランスのいい樽の風味。
シャルドネ(品種)100%なのですが、コクと深みとフルーティーな甘みのバランスの良さが最高です!
早く飲んでも美味しい、熟成したらなおさらおいしい。
上質で最高の白ワインですよ。
ワインを開かせる事がポイント!
開かせると言っても難しいので、以下を試してみてください。
- ワインを、冷やし過ぎない
- グラスを回しながら、空気にたくさん触れされながら飲む
この2つをやってみて下さい。
デキャンタージュをしたり、セラーで熟成させるのが一番ですが、自宅だとむずかしいです。
上記の2点をやれば、熟成しなくてもおいしく飲めますよ。
出来れば、1日で飲みきるのではなくではなく、3日間くらいゆっくり飲むと変化が楽しめ、さらにおいしく飲めるはずです。
価格は高めなので、ハーフワインもあるので、ハーフから試してみるのもいいと思いますよ。
\熟成させたい一本/
土着品種のおいしさを学べる「ヴィナーエ」
ワイン名である「リボッラ・ジャッラ」は、ブドウ品種の名前です。
シャルドネやソーヴィニョン・ブランのような香り味わいではなく、華やかでフルーティー。
食事に合わせても、ワインだけで飲んでもどちらでも楽しめるワインです。
酸味は強くはないですが、口をさっぱりさせてくれるような程良い酸味があり、後味に少し苦みを感じるのが特徴。
親しみやすいのに、奥深くて複雑で、大人な白ワインです。
白ワイン好きな方も飲んだ事のない味わいだと思うので、ぜひ試してほしいです。
冷やし過ぎない・ぬるすぎない温度に注意して飲むのがポイント!
冷やし過ぎると、せっかくのハーブの香りやフルーティーな香りが飛んで行ってしまいます。
したがって、冷やしますが、キンキンに冷やし過ぎないことです。
逆に、温度が高すぎると、苦みがえぐみに感じ美味しさ半減します。
飲む前は、冷蔵庫で冷やし、ぬるくなったらキャップを締めて一旦冷蔵庫へ。
これを繰り返して、おいしく飲んでみましょう。
\まずはこれを飲んで!/
飲みやすく食事に合う「アフィックス・リースリング」
フランスやドイツなどで、多く栽培されているリースリングから造られる一本。
リースリングのフルーティーな甘味は強くないので、さっぱり飲めますよ。
やわらかくてきれいな酸味が、どんな食事にも合わせやすくて、とてもおいしいです。
ラベルの色のような、爽快感とかわいらしい味わいを楽しめますよ。
しっかり冷やすとキリッと、温度を上げるとフルーティーさが強まるよ!
どちらの飲み方でもおいしいです。
最初はスッキリ、あとで温度を上げてフルーティーに飲むと、2度おいしく飲めますよ。
\和洋中どんな食事にも合う!/
土着品種のブレンドを楽しめる「カポ・マルティーノ」
カポ・マルティーノは、さまざまなイタリアの土着品種をブレンドしている白ワインです。
名前を聞いてもどんなブドウかイメージが付きにくいですが、トカイ・フリウラーノ、マルヴァジア・イストリアーナ、リボッラ・ジャッラ、ピコリットなどがブレンドされていますよ。
芳醇でフルーティーな味わいと爽やかさ、トロピカルなコクのある風味、そしてバニラやナッツなどの香ばしさなど、複雑にブドウ品種が混ざり合い、おいしい一本ですよ。
もちろん熟成を楽しむこともできますよ。
一口飲むとイタリア・フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の風や太陽、気候などを感じることができ、カポ・マルティーノを飲んでワイナリーへワープして見てください。
大きなグラスで、香りと味わいをたっぷり楽しんで!
ボールが大きいグラスを使うと、それぞれのブドウ品種の風味をしっかり感じることができます。
とくに、香りの華やかさは、小さめのグラスより何倍も感じられると思いますよ。
白ワインだからといって、小さいグラスではなく大きめのグラスで飲んでみてください。
\複雑な風味を楽しんで!/
イエルマンは、赤ワインもおいしい!
これまた可愛くてきれいなラベルですよね。
こちらのラベルも造り手さんが書いたものです。
レッド・エンジェルは、ピノ・ネロ(別名:ピノ・ノワール)が主体のワイン。
ほかにも、土着品種を使ったブラウ&ブラウというワインもあります。
白ワインの生産量の方が多いですが、こだわって造られた赤ワインもとても美味しいですよ。
- 深みがあるのにジューシー感のある甘み、少し渋味も感じる事が出来るバランスの良いあっさり赤ワイン
- 柔らかな酸な飲んでとても飲みやすい
- 夏に少し冷やして飲むのも最高
レッド・エンジェルは、あまり重い濃いワインは苦手という方には、とってもおすすめです。
口の中に赤い果実、黒系の果実をたくさん詰め込んだ感じの味わいをぜひ試してみて下さい。
\エレガントで飲みやすい!/
イエルマンのワインに合うチーズ
イエルマンは白ワインの生産が多いので、白ワインに合うチーズをご紹介していきます。
イエルマンは、イタリア北部の造り手なので、北部のチーズとの相性がいいです。
とくに、
- モンテ・ヴェロネーゼ
- ピアーヴェ
- アズィアーゴ
- ステルヴィオ
などは、ワイン産地にも近い場所で生産されているので、合わせやすです。
しかし、聞き覚えのないチーズが多いですよね。
少し場所は違いますが、同じ北部のチーズで有名なのは「パルミジャーノ・レッジャーノ」や「グラナ・パダーノ」です。
どちらも、クセが強くなくコクと旨味がしっかりしているチーズなので、合わせやすいです。
また、モッツアレラやブッラータのようなミルキーでシンプルなタイプのチーズも、ワインの個性を引き立たせてくれるのでおすすめです。
チーズのことを詳しく知りたい方は、↓こちらの記事もご覧下さい。
イエルマンのワインをいろいろ飲み比べてみよう!
イエルマンは、白ワインの名手です。
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の土着品種をさまざま手かけ、さらに国際品種も栽培・醸造しています。
それぞれ個性が違いますが、ブドウ品種の特徴や深みがじっくり味わえるワインばかりなので、飲み比べが楽しいですよ。
いろいろご紹介しましたが、とくにおすすめなワインは、
ヴィナーエ
です。
フルーティーさと、爽やかさ、味わいの奥深さ華やかさが、一本でとても楽しめます。
まだイエルマンを飲んだことのない方や、飲んだことあるけどヴィナーエはまだ飲んだことない方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
白ワイン好き、イタリアワイン好きは、イエルマンにハマること間違いなしですよ。
\これは飲むしかない!/
白ワインに合うおつまみもご紹介中。気になる方は、読んでみてね↓
白ワインに合うおつまみをタイプ別ランキングでご紹介!ソムリエが合うワインもアドバイス。
イエルマン美味しいですよね、僕はトュニーナが好きです
結構前なので、曖昧ですがハチミツのような香りがひろがって驚いた記憶があります、、
また飲んでみたいです、、
ヴィンテージ・トゥニーナ美味しいですよね。私も大好きです。でも、値段が可愛くないので困りますよね!(笑)
ハチミツの様な香り…幸せな気持ちになりますね。イエルマンはビン差があるので、きっとそのトゥニーナは当たりですね。私も飲みたい。
そうなんですね!!ビン差はしらなかった!
それならラッキー!嬉しいです!
高いのが難点ですね笑 仕方ないのかもしれませんが
あとは赤ならブラウブラウ?でしたっけ!あれも好きです!
考えるだけで飲みたくなります!
返信が遅くなりすみません。
ブラウブラウも美味しいですよね★ラベルも可愛いし、犬好きの方へプレゼントにも最適ですよね!
記事にも書いた「レッド・エンジェル」も赤ならオススメです。
もし、ご興味あったら飲んでみて下さい。美味しいですよ~
では、楽しいワインライフをお過ごしください。