アトリエ・ド・フロマージュのブルーチーズは、上品かつ濃厚で激ウマ!
現在、国産ナチュラルチーズの生産者が増えてきていますが、アトリエ・ド・フロマージュが手がけるブルーチーズの味わいにびっくりしました。
アトリエ・ド・フロマージュとは、長野県のチーズ工房です。
歴史は長く、有名なナチュラルチーズのお店なんですよ。
この記事では、
- アトリエ・ド・フロマージュとは?
- ブルーチーズの感想
- 合わせたワイン
- フランスのブルーチーズと食べ比べた感想
などを、チーズプロフェッショナル(チーズの資格)とソムリエの資格を持つYURIが詳しくご紹介していきます。
ブルーチーズも奥が深いですよ。
たくさんブルーチーズの種類を知りたい方は、↓こちらの記事もご覧ください。
個性派ぞろい!ブルーチーズのおすすめはコレ!ランキング形式でご紹介
★ も く じ ★
アトリエ・ド・フロマージュとは?
※画像はイメージです。
アトリエ・ド・フロマージュは、1982年にスタートしているチーズ工房です。
私たちのチーズへの思い
チーズを作るだけでなく、それを文化にまで高めようと取り組み続けて30年。 私たちはこれからも次のようなことを実践し続けます。
1.チーズ作りを楽しむ カマンベールだけでなく、いろいろなチーズ を作りたい。 2.チーズ文化の創造 チーズをもとに豊かチーズワールドを創ります。 3.手づくりにこだわる 自分たちが何をつくっているか実感できる 商品づくり。 4.素材にこだわる 素朴で生命力あふれる食材を良しとし、安全で安心できる食材を原料に美味しく高品質な商品づくりを目指します。 5.信頼を熟成させる お客様やビジネスパートナーと30年かけて熟成 してきた信頼関係をさらに充実させていきます。
上記をご覧になると、チーズに対しての愛情と信念がとても伝わりますよね。
また、チーズ作りを楽しんでいることが感じられます。
では、どんな工房なのか詳しく見ていきましょう。
アトリエ・ド・フロマージュの特徴
長野県に工房を構えている、アトリエ・ド・フロマージュ。
チーズに使っているミルクは、地元の牧場から集められたホルスタイン種(白黒)と、フロマージュ牧場で飼育しているジャージー種(茶)の2種類のミルクを使ってそれぞれのチーズによって割合を変え製造しています。
上記の乳種を使い、毎朝自らフロマージュ牧場へ生乳を集乳しているようですよ。
鮮度がいい、おいしいミルクから造られるチーズは絶品です。
また、数々の賞を受賞していることも特徴の一つと言えます。
一部をご紹介すると、
- ジャパンチーズアワード2016金賞受賞(ブルーチーズ)
- 第12回 ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテストにて翡翠が金賞を受賞
- World Cheese Awards 2021 にて翡翠がSUPER GOLDを受賞
- World Cheese Awards 2019 にてブルーチーズがシルバーを受賞
- Mondial du fromageにてココンがGOLDを受賞
- JAPAN CHEESE AWARD 2020にて4部門で入賞
など、他にもさまざまな賞を受賞しています。
チーズ、ケーキ、ピザなど色々生産している
現在生産されているチーズの種類は、
- 生チーズ
- モッツァレラ
- カマンベール
- カマンブルー
- ブルーチーズ
- 硬質チーズ
など、20種類ほど。
フレッシュ、青カビそしてハードタイプまで、さまざまな味わいのチーズを作っています。
また、
- 自家製チーズを使ったピザ
- アップルパイ、クレームブリュレ、ティラミスなどのスイーツ
- ヨーグルト
- 焼きチーズカレー
なども有名なんですよ。
カフェやレストランを併設しているお店もあるので、そこではできたてを食べることもできます。
最近では、チーズやスイーツ、ピザなども通販で購入することもできます。
どこにいてもアトリエ・ド・フロマージュの味わいを楽しめて嬉しいですよね。
アトリエ・ド・フロマージュのブルーチーズを食べてみて!
青カビがしっかり広がった見た目。
写真を見るだけでも、ブルーチーズ好きにはたまらないですよね。
では、世界的賞「World Cheese Awards 2019」 にてシルバーを受賞している、ブルーの味わいや合わせたワインをご紹介していきます。
香りや風味の感想
- やや硬めで、しっかりした食感
- 青カビが大きい
- カビの甘味と旨味が、じっくり味わえる
- ミルクのクリーミーさや濃厚さも抜群
- まろやかな味わいで食べやすい
風味、香り、全てが国産ナチュラルチーズと思えないほど、クオリティーが高くおいしかったです。
ブラインドテイスティングしたら、海外のものと間違えてしまいそうでした。
私個人的には、ブルーチーズの中でも、ややゴルゴンゾーラのピカンテタイプに雰囲気が似ていたように感じました。
ミルクの味わいがギュッと詰まっていて、青カビのピリット感が濃厚で絶品でしたよ。
ブルーチーズ好きには、ぜひ食べて欲しいチーズです。
合わせたワイン
今回、アトリエ・ド・フロマージュのブルーと合わせたのは、イル・ボッロが手掛ける「ボッリジアーノ」。
サルヴァトーレ・フェラガモファミリーが手がけるワイナリーであり、イタリア・トスカーナ地方で造られるワインです。
ブドウ品種は、
- メルロ
- シラー
- サンジョヴェーゼ
のブレンドで、濃厚さ・果実味・爽やかさのバランスが取れた一本。
ブルーチーズの、ピリッとした青カビと濃厚なミルクの味わいが、ワインの果実味とまろやかなタンニンととてもよく合いました。
ブルーの旨味が、深みのあるワインをさらにおいしくしてくれましたよ。
↓ぜひ、試してみてくださいね。
フランス産フルム・ダンベールと食べ比べて
今回は、フランス産のブルーチーズである「フルム・ダンベール」と食べ比べてみました。
- 左側→アトリエ・ド・フロマージュの「ブルー」
- 下側→フルム・ダンベール
ちなみに、右上のチーズは「さくら」という国産ナチュラルチーズです。
フルム・ダンベールは、ブルーチーズの中でもマイルドで食べやすいタイプ。
アトリエ・ド・フロマージュのブルーと食べ比べると、フルム・ダンベールの方が複雑な風味が強い印象でした。
ミルクの甘味とやさしい塩味と、ほどよい青カビの複雑な風味のバランスが抜群!
フルム・ダンベールと比べると、アトリエ・ド・フロマージュの方が、青カビ感のピリッとした風味、ミルクのギュッと詰まった濃厚感が楽しめました。
表でまとめると、
表は、1<5で記載 | アトリエ・ド・フロマージュ「ブルー」 | 「フルム・ダンベール」 |
ミルクの甘味の強さ | 4 | 5 |
濃厚感の強さ | 5 | 4 |
口溶けの良さ | 3 | 5 |
青カビの強さ | 5 | 5 |
まろやかさ | 4 | 5 |
クセの強さ | 3 | 5 |
上記のようなイメージです。
どちらも食べやすいブルーチーズで、他のブルーチーズよりクセは強くありません。
そして食べやすく、万人受けする味わいですよ。
例えば、
- マイルドでなめらか口当たりと複雑な風味が好きな方は、「フルム・ダンベール」
- ピリッとした青カビ感とミルクの濃厚さを味わいたい方は、アトリエ・ド・フロマージュ「ブルー」
がおすすめですよ。
ぜひ、食べ比べてみてくださいね。
フルム・ダンベールについて、もっと詳しく知りたい方は↓こちらの記事もご覧下さい。
アトリエ・ド・フロマージュのブルーチーズは、クオリティが凄かった!!
アトリエ・ド・フロマージュのチーズは、フランス産のナチュラルチーズと食べ比べてもしっかり個性を主張する味わいでした。
とくに、
- ミルクの濃縮感
- 青カビの旨味
- 余韻の長さ
が絶品でした。とにかく、おいしかったです。
また、海外のチーズコンクールである「World Cheese Awards 」にて、2019年度シルバーを受賞した実力のあるチーズであり。
世界のナチュラルチーズとも、負けない実力の持ち主です。
国産ブルーチーズがここまでのクオリティーを出せるのかと、ただただ驚かされました。
バゲットと一緒に食べてもよし、ちょっとハチミツをかけてもよし!
いろいろな食べ方で楽しめますよ。
アトリエ・ド・フロマージュの「ブルー」を見つけたら、ぜひ食べてみてくださいね。
アトリエ・ド・フロマージュは、レシピ本も出してます。
↓気になる方は、読んでみてね!
世界三大ブルーチーズと呼ばれる1つである「スティルトン」。
アトリエ・ド・フロマージュと比べると、また違う個性のブルーチーズです。
↓気になる方は、どんなチーズなのか読んでみてね。
イギリス産【スティルトンチーズ】は、世界三大ブルーチーズの一つです!