自然派の造り手ジャン・マルク・ドレイヤーは、ブドウに対するこだわりが凄い!
自然派といっても、その徹底ぶりも凄い造り手です。
ブドウを愛し、ワインに情熱を傾け続けているジャン・マルク・ドレイヤーは、どんな造り手なのでしょうか?
この記事では、
- ジャン・マルク・ドレイヤーとは?
- 新作ワイン「オーセリス」を飲んだ感想
- 相性の良いチーズ
- おすすめワイン
などを、ソムリエでありチーズプロフェッショナル(チーズの資格)であるYURIが詳しくご紹介していきます。
こだわり尽くしているジャン・マルク・ドレイヤー飲むべし!
早速ジャン・マルク・ドレイヤーの新作『オーセリス』の味わいの感想を見たい方は、こちらからもご覧いただけますよ。
\ピノ・オーセロワ100%/
★ も く じ ★
ジャン・マルク・ドレイヤーは、どんな造り手?
ジャン・マルク・ドレイヤーとは、どのような造り手なのでしょうか?
今回は、
- 産地の特徴
- 造っているブドウ品種
- オーガニック&ビオディナミ製法
- ワイン造りへの考え方
の4つの点からジャン・マルク・ドレイヤーのこだわりを見ていきましょう。
生産地は、アルザス地方
ジャン・マルク・ドレイヤーは、アルザス地方でワイン造りをしています。
詳しくは、今回購入したインポーターであるヴァンクゥールの説明を以下引用しています。
ストラスブールのボージュ山脈の山麓に向かって 30 km ほど南西に下ると、村の紋章にバラの花を掲げるロスハイム(Rosheim)村がある。その村内に 4 代に渡って続く由緒正しいドレイヤー家のドメーヌがある。
インポーター:ヴァンクゥールのホームページより引用
ヴォージュ山脈とは、アルザス平原とロレーヌ台地の間にある大きな山脈です。
この山脈のお陰で、冬は寒さが厳しく、夏は暑く乾燥しているワイン造りにいい気候が流れてきます。
ブドウ品種は、7種類手掛けている
現在ジャン・マルク・ドレイヤーは、7種類のブドウ品種を生産しています。
- ピノ・オーセロワ
- シルヴァネール
- ミュスカ
- リースリング
- ゲヴュルツトラミネール
- ピノ・グリ
- ピノ・ノワール
上記の7種類です。
ジャン・マルク・ドレイヤーは、アルザス地方のブドウ品種のアロマテックな印象があまり好きではないそうです。
彼の造るワインは、「マセラシオン」をおこないます。
これは、赤ワインで行いますが白ワインでは基本的にはやりません。
最近は、白ワインをマセラシオンして造るワインを「オレンジワイン」とも呼びます。
ブドウの皮や種などを一緒に発酵させて漬け込む「醸し」というものをすること
上記をすることで、ブドウ本来の味わいやエネルギーをワインに注ぐことができるとジャン・マルク・ドレイヤーは言っています。
それによって、ジャン・マルク・ドレイヤーが造るワインはブドウそのものの味わいがしっかり感じられるんですよ。
オーガニック&ビオディナミで造られる素晴らしいワイン
現在ジャン・マルク・ドレイヤーは、完全なるビオディナミ製法でワインを生産しています。
お父さんから畑を受け継いでから、少しずつビオディナミに変えていきました。
2013年には、全てのワインをSO2 無添加で仕込むことを開始し、その後もSO2 無添加のワイン造りを徹底しています。
ジャン・マルク・ドレイヤーは、
- 2004年から エコセール
- 2015年 デメテール認証
上記の認証を受けています。
フランス農務省がおこなっているオーガニック認定機関。
有機農法で造られ、土壌・品質など徹底した調査を行っています。
ドイツのヴィオデォナミ認定機関。
オーガニック(ビオロジック)をベースに、プラスで自然のリズムや病気は自然のものを使い壊れたバランスを治すなどと、自然に向き合うビオディナミ製法をしている造り手を認証しています。
しかし、デメテール認証を受けるはとても難しいとされています。
ジャン・マルク・ドレイヤーは、デメテール認証を受けた、れっきとしたビオディナミの造り手なんですよ。
\絶品のビオディナミを飲んでみよう!/
ジャン・マルク・ドレイヤーのワインに対する考え方
ジャン・マルク・ドレイヤーは、キリスト教徒で信仰心が強い方のようです。
以下、購入元のインポーター:ヴァンクゥールの説明を引用させていただきます。
彼のモットーは「ブドウ本来が持つエネルギーを壊さない!」こと。2500 km の行程を徒歩で巡礼するくらい敬虔なキリスト教徒である彼は、目に見えない神の力や奇跡を信じていて、ブドウのエネルギーを正しく良い方向に導けば、必ず素晴らしいワインが出来上がると信じている。
インポーター:ヴァンクゥールのホームページより引用
上記のように、ビオディナミの考え方そのものを持つジャン・マルク・ドレイヤー。
ブドウや畑への愛情、そしてワインへの想いが信仰心と共に強いことが感じられますね。
ジャン・マルク・ドレイヤーが手掛ける『オーセリス』の味わい
- 香りは、梅、黄色い花、甘さと酸味の香りがフワッと広がる
- 梅のハチミツ漬けや梅酒のような、甘い余韻を感じる
- 時間が経つと、完熟洋梨のニュアンスが凄い
- 開けたては酸味が強いが、徐々に落ち着きまろやかになる
- スーッと染み渡るミネラルな感じもある
- 時間が経つごとに、芳醇な味わいに変化してくる
さすがビオディナミ!って感じの最高に美味しいワインでした。
ノンフィルターなので注いだ瞬間、濁ってました。
ピノ・オーセロワ100%で造られているワインなので、ブドウ品種の特徴でもある梅のような風味をたっぷりたのしめました。
オーセリスをひと言で表現すると、芳醇で深みがあり、ほんのり甘酸っぱい感じで体に染み渡るワイン。
って感じでした。
時間をかけて、少しずつ変化を楽しんで飲めるワインでしたよ。
\ピノ・オーセロワの梅のニュアンス試して!/
オーセリスと相性抜群のチーズ
今回合わせたチーズは、
です。
サン・タンドレは、牛乳から造られる白カビタイプのチーズ。
クリーミーを添加しているので、食べごたえのある濃厚な味わいなんですよ。
ほんのり甘酸っぱい感じのあるワインに、サン・タンドレのクリーミーで濃厚な味わいがバッチリ合いました!
サン・タンドレに、少しハチミツをかけて食べるとマリアージュ度アップですよ。
\今回合わせたチーズは、こちら⇩/
ジャン・マルク・ドレイヤーのおすすめワイン3選
ジャン・マルク・ドレイヤーの特におすすめワインを3種類ご紹介します。
白ワインや醸しワイン(オレンジワイン)が多い造り手ですが、赤ワインもあるんですよ。
ジャン・マルク・ドレイヤー「アルザス・オーセリス」
ジャン・マルクが初めてワインを輸出した相手がヴァンクゥールで、彼が感謝の意も込めて今回ヴァンクゥールのために特別PBで仕込んでくれたのがこのオーセリスだ。
インポーター:ヴァンクゥールのホームページより引用
上記でもご紹介したように、インポーターを思って造られたワイン。という所が粋ですよね。
先ほども味わいをご紹介しましたが、日本人好みの味わいなので親しみやすいです。
優しくて何度も飲みたくなる、そして熟成させても面白そうな一本ですよ。
\ビオディナミを味わってみて!/
ジャン・マルク・ドレイヤー「アルザス・ピノ・グリ・オリジン」
ピノ・グリ100%で造られる「マセラシオン」させた味わい深い一本。
赤ワインのように、皮や種などを一緒に発酵させて漬け込むことで複雑さやブドウ本来の味わいが強く出ます。
フランボワーズやオレンジピール、イチゴジャムなどの甘味と苦味と酸味のさまざまな風味が楽しめますよ。
ピノ・グリのイメージを変えるかもしれない、複雑な味わいのワインを飲んでみてください。
\新しいピノ・グリに出会えるかも!/
ジャン・マルク・ドレイヤー「アルザス・ピノ・ノワール・エリオス」
ピノ・ノワール100%で造られる赤ワイン。
アメリカンチェリーのような甘い果実味やナツメグ、山椒などのスパイスの香りを楽しめ、ピュアなピノ・ノワールですはなく凄く複雑なタイプになります。
繊細なのに奥深さがある、上級者向けの美味しいピノ・ノワールですよ。
そして、この値段で、ビオディナミのピノ・ノワールを飲めるのは嬉しいです。
\コスパ抜群ビオディナミのピノ!/
ジャン・マルク・ドレイヤーを、じっくり味わってみよう!
ビオディナミ製法のワインは、美味しいものに出会うのが難しい。
造り手のこだわりがあるからこそのクセもあり、苦手な方もいると思います。
ジャン・マルク・ドレイヤーは、ビオディナミらしさはありますが、繊細でブドウ本来の味わいをしっかり楽しめることができます。
ブドウ品種や土壌・畑に向き合える、そんなワインを造っています。
ぜひ、ジャン・マルク・ドレイヤーのワインをじっくり時間をかけて味わいってみてください。
ビオディナミのイメージや、ブドウ品種の印象が変わるかもしれませんよ。
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