ミモレットチーズは、食べ方と熟成度合いで味わいが全然違う!
オレンジ色のチーズで有名な『ミモレット』は、フランスのナチュラルチーズ。
色合いもきれいで、レストランでもよく出てきます。
チーズ好きなら一度は食べたことあるのではないでしょうか。
とはいえ、
- ミモレットってどうやって食べるの?
- 切り方はどうすればいいの?
- 皮は食べて良いの?
- 熟成度合いの味の違いは?
- 相性の良いワインって何?
など、ミモレットについての疑問は多いはずです。
この記事では、
- ミモレットの食べ方・切り方
- ミモレットとダニの秘密
- 熟成度合いの味の違い
- 相性の良いワイン
をチーズのプロであるチーズプロフェッショナルYURIが、ミモレットについて徹底解説していきます。
ミモレットを食べたくなること間違いなしです!
\ミモレットの熟成違いを食べ比べられる!/
★ も く じ ★
ミモレットチーズとは?食べ方と切り方
オレンジ色の丸い可愛いチーズ『ミモレット』。
ミモレットは、
- フランス産
- 牛乳製のセミハード~ハードタイプのチーズ
- オレンジ色の秘密は、アナトー色素という食品添加物
- 熟成違いで味わいと名前が違う
こんな特徴があります。
では、どんな特徴・切り方・食べ方をするか詳しく見ていきましょう。
熟成度合いで名前が違う!
ミモレットは、熟成度合いで4つのタイプに分けられます。
ジュンヌ | 2~6ヶ月 |
ドゥミ・ヴィエイユ | 6~12ヶ月 |
ヴィエイユ | 12~18ヶ月 |
エクストラ・ヴィエイユ | 18~24ヶ月 |
「ミモレット○○」のように、上の熟成タイプの表記が付きます。
熟成が長くなるほど、あっさりから濃厚に変化して旨味が増えます。
しかし、値段も高くなるので注意です!
\一番人気は、18ヶ月前後だよ!/
ミモレットの切り方
ミモレットの切り方のおすすめは、3つあります。
- 薄くスライス
- すりおろして削る
- カチ割り
①スライスは、一番スタンダードですね。
包丁で薄くスライスするだけで美味しく食べられます。
②すりおろして削る場合は、パスタやサラダにかけて食べることが多いです。
熟成が進んでいるものの方が、おいしく食べられますよ。
③カチ割りは、ナイフやフォークなどで、ランダムに塊にして切る方法です。
かじりながら、食べるのでミモレットの味わいがしっかり感じられますよ。
切り方でも味わいや食感が変わるので、それぞれ試してみてくださいね。
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ミモレットの食べ方
そのまま食べておいしいミモレットですが、料理にするなら
- サンドイッチにはさむ
- サラダやパスタに削ってかける
- ハンバーガーにはさむ(溶かす)
などがおすすめです。
サンドイッチは、通常の食パンでもいいですが、バゲットやベーグルなどの少し噛み応えのあるパンの方が相性がいいです!
また、熟成が進むとからすみのような落ち着いた旨味も出てきます。
和食にアクセントで、からすみのニュアンスで添えるのもおすすめです。
ミモレットには、ダニがいるの?!
ミモレットは、熟成期間が1年を過ぎると、表皮に『コナダニ(シロン)』というものが育ちます。
コナダニと聞くと「ダニ食べてるの?」と驚く方もいると思いますが、人を刺すダニとは全く別のものになります。安心してください。
このコナダニが育つことで、上の画像のように表皮がボコボコとへこみ、穴ぼこや窪みができます。コナダニは、チーズの水分コントロール、旨味アップ、不必要なカビの除去など、ミモレットチーズになるための重要な作業をしてくれるのです。
しかし、コナダニのいる表皮は食べても害はないですが、あまりキレイなものではありません。
ミモレットを食べるときは、表皮は食べないようにするのがおすすめです。
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ミモレットチーズの味わい
ミモレットの味わいは、
- シンプル
- クセがない
- コクはしっかりある
こんな感じのイメージです。
クセがないけど、コクがしっかりあるので、ワイン以外でもどんなお酒にも合わせやすいのが特徴です。
ミモレットチーズの熟成違いは、どんな差があるの?
ミモレットは、熟成期間で名前が違うくらいなので、熟成度合いで味わいも変わってきます。
今回は、分かりやすく6ヶ月熟成の「ミモレット・ジュンヌ」と24ヶ月熟成の「ミモレット・エクストラ・ヴィエイユ」の違いをご紹介します。
ミモレット・ジュンヌ【6ヶ月熟成】
- 表皮は薄い
- ツルっとしたした切り口
- ポキッと折れず、しなるくらい柔らかい
- クセないが、旨味がしっかりある
- あっさりして食べやすい
6ヶ月より若い熟成になると、旨味よりミルキーさが強くなります。
ミモレット・ジュンヌは、クセがなく食べやすいので、チーズ初心者さんにはおすすめです!
しかも比較的、値段もお手頃です。
コクがもっと欲しいと思ったら、熟成期間を長いものにしてみましょう。
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ミモレット・エクストラ・ヴィエイユ【24ヶ月熟成】
- 表皮が分厚く、ゴツゴツしてる
- 全体が濃いオレンジ色
- ポキッと折れるくらい硬い、ポロっと崩れる
- キャラメルのような香ばしさ
- 旨味の濃縮感が凄い
- 複雑さを感じる
熟成期間が長いミモレット・エクストラ・ヴィエイユは、旨味と濃厚さと香ばしさのバランスが最高です!
ミモレットのおいしさが分からないという方は、ぜひ熟成期間の長いミモレットを食べてみてください。
イメージが変わるはずですよ。
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ミモレットチーズと合うワイン
せっかくミモレットを食べるなら、相性の良いワインやお酒を知りたいですよね。
ここでは、ミモレットに合うワインをソムリエールYURIがご紹介します。
ミモレットと合う赤ワイン「アルザス・ピノ・ノワール/ドメーヌ ユージェーヌ メイエー」
ミモレットは、北フランスで造られるチーズです。
なので、フランスの北部で造られたワインによく合います。熟成度合いに限らず、ミモレットの良さを楽しめるのは「ピノ・ノワール」から造られるワインがいいでしょう。
特に、きれいな酸味と穏やかなタンニン、そして華やかな香りがミモレットによく合います。
熟成期間が若いものから、進んでいるものまで、どちらのミモレットでもおいしいマリアージュを奏でます。
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ミモレットと合う白ワイン「ブルゴーニュ・シャルドネ/ルイ・ジャド」
シンプル同士だから相性がいい!クセがなく、単純においしい。それが、合う秘訣。
グレープフルーツのような酸味の中に、モモや洋梨のニュアンスを感じられる白ワインに旨味とコクをミモレットでプラスします。
さっぱりしたワインに、ミモレットがよく合いますよ。
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ミモレットと合うポートワイン「トウニー・ポート20年/サンデマン」
ミモレットは、旨味とコクがしっかりあることから、アルコール度数が高いワインやお酒も相性がいいです。
実は、ポートワインとの相性がいいのも、ミモレットの特徴からです。
ポートワインの有名な会社「サンデマン」が手掛ける、20年熟成のトウニー・ポート!
ポートのハチミツやアンズの甘さと香ばしさが、熟成度が高いミモレットにピッタリです。
甘味と旨味の調和を楽しめる上級者なマリアージュ、堪能してみてください。
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ミモレットチーズは、食べ方と熟成違いで変化を楽しめる!
ミモレットチーズは、オレンジ色の可愛いチーズ。
クセがなくあっさりしながらも、旨味とコクもしっかりあるのが、おいしいポイントです。
ミモレットは、細かく熟成期間でタイプが分かれています。若い熟成と長期の熟成を一度に食べ比べることで、どっちのよさも感じることが出来ますよ。
そして、食べ方や切り方によっても味わいの変化を感じられます!
旨味をしっかり感じたい方は、カチ割りカットで食べてみましょう。
色々な食べ方をして、食べ比べて、ワインに合わせてみてくださいね。
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