ロカマドゥールは、フランス産シェーヴルチーズで2番目に小さいチーズ!
35gという小さな山羊乳製チーズですが、味わいはめちゃくちゃパワフルです。

とは言われても、以下のことでお悩みじゃないですか?

- 名前も聞いた事ないよ!どんなチーズ?
- どこで造られているチーズなの?
- 小さいなら足りなくなりそう…
- そもそも美味しいの?
と、ロカマドゥールを知らないという方も多いと思います。
そこでこの記事では【Rocamadour】とはどんなチーズなのか?合わせるワインは?食材は?などを、チーズプロフェッショナルYURIがご紹介していきます。
\ロカマドゥールは、濃厚感が凄い!/
★ も く じ ★
ロカマドゥールってどんなチーズ?

ロカマドゥールの大きなポイントは、3つあります。
- 熟成期間が短い
- 生産地は、ケルシー地方・ロカマドゥール村
- 昔の名前の由来は、小さいだった
そんなロカマドゥールは、どんなチーズなのか詳しく見ていきましょう。
ロカマドゥールは、最低熟成期間6日間!

ロカマドゥールは、山羊乳製チーズです。
フランスでは、フランス語で「山羊のチーズ」と言う意味の【シェーヴルチーズ】と呼びます。
実は、フランスではシェーヴルチーズがとても多く造られています。
AOP認定を受けているシェーヴルチーズは、14種類もあります。
ロカマドゥールは、その中でも最低熟成期間が一番短いです。
基本的に、シェーヴルチーズは熟成期間が他のタイプのチーズと比べると短いです。
だいたい最低熟成期間は、10日~くらいが多いです。
しかし、ロカマドゥールは最低熟成期間は6日間なのです。
造り始めて、1週間くらいで完成するイメージですね!
サイズが小さいからというのもありますが、完成がとても早いシェーヴルチーズと覚えておくといいでしょう。
生産地は、巡礼地としても有名な【ケルシー地方・ロカマドゥールの村】

ロカマドゥールは、ケルシー地方のロカマドゥールの村で造られます。
ケルシー地方と言っても、イメージが付きにくいと思います。
場所は、フランスの南西部に位置します。
ワインで有名なボルドー地方から車で約2時間半くらい南下した所にあります。
ボルドー地方へ訪れた方は、ロカマドゥールまで行く人も多いみたいですよ!
世界遺産に登録されている巡礼路や多くの教会がならび、観光に訪れる方も多いようです。

昔は「小さい」と名が付いていた、シェーヴルチーズ

ロカマドゥールは、35g程度の小さなシェーブルチーズです。
昔は中世プロヴァンス語で【カクベー】や【カクベー・ド・ロカマドゥール】などと呼ばれていました。
【カクベー】とは、[小さなシェーヴル]という意味があります。
35gと小さいこともあり付けられてのでしょう。
しかし、他のチーズにも同じ名称【カクベー】と付いていたものがあり、AOP認定を機に【ロカマドゥール】という名になったそうですよ。
ロカマドゥールってどんな味わいのチーズ?

ロカマドゥールは、どんな味わいなのでしょうか?
シェーブルチーズと言っても、熟成期間が6日間と短いロカマドゥールどんな味わいか気になりますよね。
そして、合わせたいワインや食材なども合わせてご紹介します。
では、詳しく見ていきましょう。
ロカマドゥールの味わいは?
今回は、熟成が進んだ旨味が詰まったロカマドゥールを食べました。
- 中がトロトロで、やや流れ出す感じ
- シェーヴルチーズだが、酸味はほぼない
- ヤギ感が強い、インパクト強め
- 少しの量で、ミルクのコクをしっかり感じる
- 余韻が凄く長い
- 後味にやや苦みを感じる
山羊乳製チーズが苦手な方は…無理かもしれません。
はっきり言って、ヤギのインパクトが凄く、クセ強めです。
しかし、シェーヴル好き・ウォッシュタイプ好きは、絶対好きなチーズですね!

熟成がもう少し若いと、ヤギ感も優しくなりさっぱり食べられます。
チーズ屋さんや通販で買う時は、心配な方は【どのくらい熟成しているか】などを事前に聞いてから買うと良いですね!
熟成すると変化するチーズ
ロカマドゥールは、[熟成が若い時]と[熟成が進んだ時]の味わいが結構違います。
- 熟成が若い時→柔らかくクリーミーで、まろやかな山羊乳のミルクが味わえる
- 熟成が進んだ時→やや引き締まり、しっとりとした口当たり、ややピリッとした辛口になる
若い熟成のロカマドゥールの食べ頃は、10~12日と言われています。
しかし、現地で食べない限り若い熟成のロカマドゥールを食べるのは難しいかもしれません。
熟成が進んだロカマドゥールの食べ頃は、だいたい1~2ヶ月くらいと言われます。
そのころになると、少し水分が抜けてギュッと凝縮したチーズになります。
しっとりとした口当たりとピリッと辛口のシェーヴルチーズを味わう事が出来ます。
熟成の進んだロカマドゥールは、少し食べただけでインパクトがあり旨味の余韻が長いので35gと小さいですが十分楽しめます。
\山羊乳の凝縮感がたまらない!/
ロカマドゥールに合わせたいワインと食材は?

◆合わせたいワインは、赤ワイン【カオール】です!
ロカマドゥールが造られるケルシー地方の近くに、有名なワイン【カオール】というワインが生産されています。
このワインは、別名≪黒いワイン≫とも呼ばれ濃厚で重厚な濃い赤ワインです。
熟成が進んだロカマドゥールに、カオールは相性抜群です。
ブドウ品種は、マルベック種でチリやアルゼンチンなどでもよく造られているブドウです。
濃厚なスパイシーでやや甘みも感じるカオールに、熟成によって濃縮された山羊感が強いロカマドゥールの味わいにばっちりマリアージュします。
\どっちもパワフルで楽しいマリアージュ!/
熟成が若いロカマドゥールには、カオールは強すぎるので、酸味のある爽やかな白ワインがおすすめです。
例えば、酸味のしっかりあるソーヴィニヨン・ブラン(サンセールやプイィ・フュメなど)が良いですね。
\一度は飲みたい、おすすめプイィ・フュメ!/
◆合わせたい食材は、ハチミツです!
ロカマドゥールに限らずですが、シェーヴルチーズとハチミツは絶品のマリアージュを感じさせてくれます。
ハチミツをかける事で、甘じょっぱくなりヤギ感が少し和らぎます。
また、ハチミツの香りと味わいが、シェーヴルチーズのコクをさらに引き出してくれます。
「シェーヴルチーズを食べる時のお供は、ハチミツ!」と覚えておくと良いですよ。
\くまさんハチミツ美味しいよ!/
ロカマドゥールが旬な時期を、逃すな!!

シェーヴルチーズ【Rocamadour】食べたくなりましたか?
ロカマドゥールは、小さいチーズなのに強い味わいをしっかり感じられる美味しいチーズです。
シェーヴルチーズは、比較的に5~7月上旬くらいが旬だと言われています。
その時期になると、いつもは見らえない珍しいシェーヴルチーズが多く入荷してきます。
なぜ、この時期が美味しいかと言うと…
4月は山羊が出産する時期になるので、美味しい山羊乳がとれるという訳です!
ぜひ、旬の美味しいシェーヴルチーズ・ロカマドゥールを食べてみて下さい。
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