MARQUIS D’ANGERVILLEが【ブルゴーニュ・ピノ・ノワール】を造ってたって知ってた?
存在がある事すら知りませんでした。
はい、完全にそう思ってました…勉強不足です。
しかし、MARQUIS D’ANGERVILLEのBOURGOGNE PINOT NOIR知らない方・見た事ない方多いと思います。
今回は、偶然ワインショップで見付けたBOURGOGNE PINOT NOIRをソムリエールYURIがどんなワインだったかご紹介します。
MARQUIS D’ANGERVILLE スタンダードタイプは、コレ⇩しかないと思ってました。
★ も く じ ★
マルキ・ダンジェルヴィルは、どんな造り手?
ソムリエールYURIも大好きな生産者の一人!
ワイン好き・特にブルゴーニュワイン好きの方なら、一度はじっくり味わいたい憧れの造り手です。
そんな造り手MARQUIS D’ANGERVILLE はどんな造り手なのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
マルキ・ダンジェルヴィルの生産地は?生産畑の銘柄が?
生産地は、フランス・ブルゴーニュ地方です。
ブルゴーニュ地方も広いですが、コート・ド・ボーヌ地区で多く生産しています。
その中でも主に、VOLNAY(ヴォルネイ)という畑のワインを手掛けています。
ヴォルネイの他には、POMMARD(ポマール)、MEURSAULT(ムルソー)などの畑も所持しています。
ここで、MARQUIS D’ANGERVILLEが手掛けている生産銘柄をご紹介します。
- MEURSAULT 1ER CRU, SANTENOTS/ムルソー・プルミエ・クリュ,サントノ
- BOURGOGNE CHARDONNAY/ブルゴーニュ・シャルドネ
- BOURGOGNE ALIGOTE/ブルゴーニュ・アリゴテ
- VOLNAY 1ER CRU, CLOS DES DUCS (MONOPOLE)/ヴォルネイ・プルミエ・クリュ,クロ・デ・デュック・モノポール
- VOLNAY 1ER CRU, TAILLEPIEDS/ヴォルネイ・プルミエ・クリュ,タイユピエ
- VOLNAY 1ER CRU, CAILLERETS/ヴォルネイ・プルミエ・クリュ,カイユレ
- VOLNAY 1ER CRU, CHAMPANS/ヴォルネイ・プルミエ・クリュ,シャンパン
- VOLNAY 1ER CRU, FREMIETS/ヴォルネイ・プルミエ・クリュ,フレミエ
- VOLNAY 1ER CRU, CLOS DES ANGLES/ヴォルネイ・プルミエ・クリュ,クロ・デ・ザング
- VOLNAY 1ER CRU/ヴォルネイ・プルミエ・クリュ
- VOLNAY/ヴォルネイ
- POMMARD, COMBES DESSUS/ポマール,コンブ・ドゥシュ
- BOURGOGNE PINOT NOIR/ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
- BOURGOGNE PASSETOUTGRAIN/ブルゴーニュ・パストゥグラン
- MARC DE BOURGOGNE(アルコール40%)(25年樽熟成)/マール・ド・ブルゴーニュ
青い線を引いてある銘柄は白ワイン、黄色線を引いているのはマール、他は全て赤ワインです。
たくさんありますよね。
何を飲んだらいいか分からないですよね。
MARQUIS D’ANGERVILLEを飲むならまずは、⑪ヴォルネイのワインをオススメします。
プルミエ・クリュクラスだと、飲むタイミング・飲み方を間違えると全く美味しくありません。
なので、比較的開きやすく飲みやすくヴォルネイの味わいをしっかり感じられる⑪ヴォルネイをオススメします。
ちなみに、この⑪ヴォルネイはヴォルネイ・ヴィラージュに格付けされている「Grand Champs/グラン・シャン」と「Les Pluchots/レ・プリュショ」の畑のブドウから造られているそうです。
※ヴォルネイ・ヴィラージュとは、簡単に言うとヴォルネイ・プルミエ・クリュの一つ下のランク位に思っていて下さい。
\まずは、コレ⇩を試してみよう!!/
マルキ・ダンジェルヴィルの一番有名な畑はどこ?
MARQUIS D’ANGERVILLEと言えば、やはりヴォルネイで造られた赤ワインです。
先ほど紹介したように、ヴォルネイでも複数の畑を所持しています。
その中でも
- 一番値段が高く
- 生産量も少なく
- MARQUIS D’ANGERVILLEしか造れない
- 憧れのワイン
それは、VOLNAY 1ER CRU, CLOS DES DUCS (MONOPOLE)です。
【MONOPOLE/モノポール】とは、《単独所有畑》と言う意味です。
単独所有畑という事は、MARQUIS D’ANGERVILLEしか造れない畑のワインという事になります。
例えば、有名なモノポールだと【ロマネ・コンティ】があげられます。ロマネ・コンティは、DRC社しか造る事が出来ないワインなのです。
そんなモノポール畑VOLNAY 1ER CRU, CLOS DES DUCSは、MARQUIS D’ANGERVILLEを語る上で必要不可欠なワイン。
そして、一番有名なワインです。
マルキ・ダンジェルヴィルが造るワインの特徴
ワインは、造り手さんそれぞれに特徴があります。
例えば
- 樽の付け方による樽感の強弱
- 甘味の強弱
- 酸味の強弱
- 渋味・タンニンの強弱
- ブドウ製造時のブドウの熟成度の違い
など。
まだまだありますが、大きく変わるのはこんな感じです。
MARQUIS D’ANGERVILLEにも、特徴があります。
いつもMARQUIS D’ANGERVILLE飲む時は、「あぁー今マルキ・ダンジェルヴィル飲んでるー!!美味しいなぁ…」って毎回思います。
では、どこが他のブルゴーニュワインと違う特徴があるのでしょうか?
- バランスの良い穏やかな樽の香り
- 甘さが強くない、果実味感
- 口に残らない、まろやかなタンニン
- 上の3つがどれも飛び出ない全体のバランス感
これは、私がいつも感じる印象です。
特に①番の樽の付け方が特徴的!
香ばしい樽の香りではなく、フワッと綺麗な樽の香りがします。
そして、それが味わいにもしっかり馴染んでいて最高です。
味わって欲しい。
ちなみにイメージで例えると…
【大人の女性がヒールではなく、ペタンコ靴をエレガントに履きこなし、颯爽と歩いている】感じが私はします。
とにかく、美味しいです。
超レアワイン!マルキ・ダンジェルヴィル 【ブルゴーニュ・ピノ・ノワール】
このワインと出会ったのは、とあるワインショップで高いワインや希少ワインが並ぶカーヴ的な所に入った時でした。
していた所。
見覚えのあるラベルが、ワインの木箱の後ろにチラリと見えました。
値段も書いてない、一本ぽつんと置いてあるMARQUIS D’ANGERVILLE!
しかも、BOURGOGNE PINOT NOIRと書いてあるじゃないですか!!
値段も聞かずにカゴに入れました。
もうこれは運命だと思い、買いました。
実は、値段はブルゴーニュ・ピノ・ノワールなのに8,000円。
高い!!
でも、飲んで分かりました。
その価値ありです!!
さて、MARQUIS D’ANGERVILLEのBOURGOGNE PINOT NOIRどんなワインだったのでしょうか。
見ていきましょう。
マルキ・ダンジェルヴィルのブルゴーニュ・ルージュは存在した!
MARQUIS D’ANGERVILLE と言えば、
BOURGOGNE PASSETOUTGRAINがあります。
このワインは、ピノ ノワール種が2/3、ガメ種が1/3というブレンドのワインなんです。
ピノ・ノワール種100%ではないです。
ガメイ種とは、ボジョレー・ヌーヴォーで使われるブドウ品種ですね。
少し甘みが強く、ジューシー感のあるブドウ品種です。
私は、MARQUIS D’ANGERVILLE の一番下のクラスはコレなんだ!と思っていました。
これは飲んだ事あって、美味しくて大好きな1本でした。
\コレも美味しいから試してみてね!/
しかし、MARQUIS D’ANGERVILLEにもブルゴーニュ・ルージュ的存在BOURGOGNE PINOT NOIRがありました。
このワインは、ピノ・ノワール種100%で造られています。
購入したインポーターさんフィネスの商品説明を引用させてただきます。
畑はヴォルネー村の東に位置する「Les Petits Prés(レ プティ プレ)」と「Grandes Terres(グランド テール)」にあり、2区画で0.70haの広さです。葡萄の樹齢は約35年でイチゴやサクランボのアロマ、新鮮な果実味と繊細な酸味がバランスよく、鉱物的なミネラルも感じられるまとまった仕上がりのワインです。早いうちから楽しめます。畑が雹の被害を受けやすく、所有する広さのわりには生産量がとても少ないワインです。
生産量が少ないと書いてありました。
やはり、見た事ないはずです。
さて、ではどんな味わいだったのでしょう。
マルキ・ダンジェルヴィル【ブルゴーニュ・ピノ・ノワール】を飲んだ感想
ズバリ飲んだ結果
「美味しすぎて、1本じゃ足りない!」
では、詳しくテイスティングコメント書きますね。
これぞマルキ・ダンジェルヴィルの味わいと香り!
摘みたてのバラの花束を持ってきたようなエレガントな香りが爆発。樽の強くない綺麗な香り、そして樽の溶け込む味わい。少し熟成感も感じる抑え目な果実味とフレッシュな果実味が混ざり合い最高。
酸味は、後味にシャキッと感じる。
滑らかで繊細な舌触り、余韻はとても長い。これぞ芳醇なブルゴーニュワイン。
ちょっと褒め過ぎな気もしますが、本当に美味しかった。
その一言につきます。
開けてすぐに、香りも味も開いた事にはビックリしました。
先程説明したイメージ
【大人の女性がヒールではなく、ペタンコ靴をエレガントに履きこなし、颯爽と歩いている】
が分かっちゃいます。
ペタンコ靴って所が、ポイント!
気取ってなくて、いつでも走れるくらいの身軽さと素朴さがあるワインです。
でも、綺麗でエレガントなんです。
とにかく美味しい。
ぜひ、感じて欲しい&飲んで欲しいワインです!
\これも気なるワイン!/
マルキ・ダンジェルヴィル【ブルゴーニュ・ピノ・ノワール】と合わせたチーズ
今回合わせたチーズは、フランス・ブルゴーニュ地方で造られる【エポワス】というチーズに灰をまぶした【エズィーサンドレ】というチーズです。
同じブルゴーニュ地方で造られているチーズという事で、マリアージュ度120%!!
ワインに合わせると、ワインの酸味がスーッと消えてなくなりました。
そして、驚いたのは甘味が増し香りも豊かになりました。
これぞ、ワインとチーズのマリアージュ!!と思える相性抜群の相手でした。
⇩【エズィーサンドレ】が気になる方は、詳しくはこちらをご覧ください。
高くても価値あり!マルキ・ダンジェルヴィル【ブルゴーニュ・ピノ・ノワール】
今回このワインと出会えたのは、運命だったと思います。
散々MARQUIS D’ANGERVILLEを飲んできたくせに、このワインの存在すら知らず飲めていなかった事を後悔してます。
もっと早く出会いたかった、でも今出会えて良かった!
次回また出会ったら、絶対違うヴィンテージでもリピート買いします。
高いけれど、MARQUIS D’ANGERVILLEのBOURGOGNE PINOT NOIRは熟成を待たなくても美味しく飲める最高のワインです。
熟成するのをじっくり待てる方は、もちろんプルミエ・クリュクラスをセラーで寝かせて下さいね。
ぜひ、MARQUIS D’ANGERVILLEのワインを飲んでみてください。
ガメイがブレンドられていますが、⇩コレからスタートでも良いと思いますよ。
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