ポン・レヴェックは、マイルド系クセありチーズです!
最近だと、大きめのスーパーでも購入出来ることが増えてきたウォッシュタイプのチーズです。
クセありチーズ好きにはもちろんおすすめですが、クセありチーズが苦手な方にも食べてもらいたい優しい味わいの、ナチュラルチーズなんですよ!
でも、
- クセありチーズは苦手…
- 何度かチャレンジしたけど、無理だった
- 食べた事ないから食べてみたいけど、好きか不安
など、ナチュラルチーズの値段はそれなりに高いですし、失敗したらどうしようって思う方も多いと思います。
ここでは、
- ポン・レヴェックの特徴
- ポン・レヴェックの味わい
- 合わせて美味しいワインとおつまみ
- カット、保存方法
- どんな方におすすめか
など、【Pont-l’Eveque】についてチーズプロフェッショナルYURIが詳しくご紹介していきます。
\まろやかでクリーミーな味わいだよ!/
★ も く じ ★
ポン・レヴェックの美味しい秘密
まずは、【ポン・レヴェック】とはどんなチーズなのかを学んでみましょう。
造り方がマイルドなウォッシュチーズ
ポン・レヴェックの特徴は、
- 牛乳製のウォッシュチーズ
- フランス・ノルマンディー地方で造られる
- 正方形または、長方形の形がある
- 13世紀に「アンジェロ」と呼ばれていた話がある
- 17世紀にはもっとも名高いチーズだった
- 表面にすのこ模様が出来る
上記のようなことが、あげられます。
ウォッシュチーズなのに、味わいがマイルドなのが特徴でもあるチーズです。
なぜ、マイルドなのかと言うと
- ウォッシュする回数が少ないこと
- 造られる土地の味わい
が影響しています。
また、有名なウォッシュチーズ「エポワス」と比べると最低熟成期間も短くなります。
それによって、マイルドでクリーミーな味わいになるのです。
サイズタイプが4つある!
ポン・レヴェックには、サイズタイプが4種類あります。
- グラン・ポン・レヴェック(一辺19~21㎝の正方形)
- ポン・レヴェック(一辺10.5~11.5㎝の正方形)
- ドゥミ・ポン・レヴェック(10.5~11.5×5.2~5.7㎝の長方形)
- プティ・ポン・レヴェック(一辺8.5~9.5㎝の正方形)
グラン・ポン・レヴェックに関しては、一辺が大体A4サイズの短い方くらいなのでイメージすると相当大きいですよね。ちなみに、重さは1kg以上もあります!
ナチュラルチーズ専門店では、ポン・レヴェックをカット販売、スーパーではプティ・ポン・レヴェックを箱でまるまる1個売っている事が多いですね。
名前や大きさ、熟成期間が少し違うだけで、味わいはだいたい同じなのでどれを試しても大丈夫ですよ。
カマンベール・ド・ノルマンディーと同じ産地
ポン・レヴェックの生産地は、フランス・ノルマンディー地方です。
実は、ノルマンディー地方は「カマンベール」で有名な地方!
カマンベールの中でも、造り方に規定がある「カマンベール・ド・ノルマンディー」を作っている場所です。ポン・レヴェックと造り方は違いますが、味わいはどことなく似ているなぁと私は感じています。
カマンベール・ド・ノルマンディーとポン・レヴェックを、食べ比べてみるのも面白いですよ。
カマンベール・ド・ノルマンディーについて、詳しく知りたい方は⇩こちらもご覧ください。
カマンベールチーズの白カビは、どうやって出来るの?カマンベールとカマンベール・ド・ノルマンディーの違いを知ろう!
ポン・レヴェックの味わいは?
ポン・レヴェックが、どんな味わいや香りなのかを見ていきましょう。
- 表皮は、アンモニア臭を感じる。熟成が若いほど香りは強くない
- ミルクの甘味と表皮の香ばしさが混ざり合い複雑な味わい
- 表皮を取ると、クリーミーでマイルドな味わいに
- ややカマンベール・ド・ノルマンディーに似ている味わい
- むっちりとしている食感と、柔らかでなめらかな口あたり
ウォッシュチーズ初心者、初めての方は
- 表皮を取り除き中身だけ食べる
- 赤ワインに合わせる
上の2点をすると、食べやすくなると思います。赤ワインに合わせると、ワインとチーズが溶け合い単体で食べるより美味しく感じますよ。
中身だけ食べて「美味しい!」と思えたら、思い切って表皮が付いているポン・レヴェックにもチャレンジしてみてください。
ウォッシュチーズ大好きな方は、
- 賞味期限ぎりぎりまで熟成させる(香りが強く、味わいも濃くなる)
- 一日で食べきらず、少しずつカットして熟成させながら食べる
熟成が若いと、ウォッシュチーズ大好きな方には少し物足りないかもしれません。なので、上の2点を試してみて下さい。
\マイルドな味わいにハマっちゃう!/
ポン・レヴェックのカット方法と保存方法
ポン・レヴェックのカット方法は、
です。
形が四角いからと言って、端からスライスするのはもったいないです!丸でも四角でも、熟成は外側から中央に向かってするので、必ず放射線状にカットしましょう。
ひと切れで、熟成の違いを味わえますよ。
ポン・レヴェックの保存方法は、
です。
上の画像のように、カットした切り口を銀紙で覆います。
いわゆる、中身が出てこないようにストッパーをするイメージです。これで、一回で全て食べなくても大丈夫です。
箱ごと買った方は、最初に包まれている紙と木箱は、通気性が良く熟成するためにとても優れているアイテムなので再利用しましょう。
ポン・レヴェックやカマンベール・ド・ノルマンディーは、最初に包まれている紙と木箱は大切にして、熟成する時には、食べきるまで使いましょう!
※全ての包み紙が再利用できる訳ではないので、再利用する時は注意しましょう。
\ナイフは、クロタンナイフがおすすめ!/
ポン・レヴェックと相性の良いワインとおつまみ
美味しいポン・レヴェックを、さらに美味しくするワインとおつまみをご紹介します。
【ワイン】エレガントで繊細なピノ・ノワールの赤ワイン
フランス・ノルマンディー地方で造られるチーズなので、フランスワインが良いでしょう。
しかし、フランスワインと言っても色々あります。チーズとのマリアージュをしっかり楽しみたい方は、フランス・ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールが特におすすめです。
一緒に飲んで食べた瞬間、驚くはずです。
単体で飲んで食べた時の、何倍も美味しく感じられます。
ワインの酸味とチーズのコクが混ざり合うことで、甘味を生み出します!これは、本当に不思議で美味しいマリアージュです。
\繊細でピュアな味わいがチーズに合うよ!/
【おつまみ】カンパーニュやクルミやナッツ入りのパン
ポン・レヴェックは、チーズとワインだけで十分美味しく食べられます。しかし、美味しいパンにチーズを付けるとさらに美味しくなりるんです!
カンパーニュは、ライ麦粉が入っているので味わい深い味わいのパンです。少し色合いも茶色がかってることが多いですね。
カンパーニュと合わせると、パンの深みと甘みでチーズのクセを少しマイルドにします。また、パンの甘味をチーズがより引き立ててくれますよ!
クルミやナッツ入りのパンは、クルミやナッツ類がパンに混ぜ込まれているパンです。
クルミやナッツ入りのパンと合わせると、クルミやナッツの香ばしさと甘さがチーズのクセを穏やかにしてくれます。香ばしさがプラスされることで、どんどん食べられる様になれます。
パンやクラッカーも少しこだわってみると、さらにチーズが美味しく食べられますよ!
\クラッカーはシンプルが1番!/
ポン・レヴェックは、マイルドなクセありチーズでハマっちゃう!
ウォッシュチーズは、クセがあるし、香りがキツイから苦手…っと思っている方も多いと思います。
しかし、ポン・レヴェックは表皮を取り除けば、凄くマイルドで食べやすいウォッシュチーズです!私の周りにも、ポン・レヴェックを食べて、ウォッシュチーズ好きになった人が多いです。
ポン・レヴェックは、
- ウォッシュチーズ大好き
- 初めてウォッシュチーズを食べる
- ウォッシュチーズが気になる
- 色々なナチュラルチーズに挑戦中
そんな方に、特におすすめです。
ウォッシュチーズ大好きな方は、熟成が若いと物足りないかもしれないのでしっかり自宅で熟成させましょう。でも熟成する時は、ジップロックなど真空パックに入れること必須ですよ!!!
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