アリゴテは、熟成も出来るコスパ抜群ブドウ品種なんです!
ブルゴーニュワイン好きの方は、時々お目にかかることもあると思います。
そして、何と言っても1,000円台で買えるものもあるのが嬉しいです!
しかし、
- どんな味わいか分からなくて買えない
- やっぱり、白ワインはシャルドネを買ってしまう
- 酸っぱいイメージがある
- 安いし早飲みワインでしょ
など、アリゴテについてよく知らない、良いイメージを持ってない方もいると思います。
ここでは、
- アリゴテの特徴
- どんな国で造っているの
- 味わいや香りは?
- アリゴテで造られるおすすめワイン
などを、ソムリエールYURIが詳しくご説明していきます。【Aligoté】を知って、コスパ抜群の美味しいワインを見つけましょう!
\アリゴテは、有名造り手も多く造ってるよ!/
アリゴテの特徴は?
※画像は、アリゴテではありません。イメージです。
まず最初に、アリゴテがどんなブドウ品種なのか、どんな特徴を持っているかなどを知ってみましょう。
アリゴテの原産地は、フランス・ブルゴーニュ地方
アリゴテは、フランス・ブルゴーニュ地方の白ブドウ主要品種です。
ブルゴーニュ地方と言えば、生産量も知名度もシャルドネの方が高いですよね。でも、アリゴテも負けていません。
原産地であるフランス・ブルゴーニュ地方では、アリゴテは白ブドウ品種の中でシャルドネに続く生産量第二位です。
ブルゴーニュ地方の白ワインは大半がシャルドネなのでが、アリゴテがAOCとして認められているのは、コート・ド・シャロネーズ地区ブローズン村だけです。
また、発泡性のクレマン・ド・ブルゴーニュにも使われている事が多いです。
そして実は、コート・ド・ニュイ地区にも唯一アリゴテの使用が認められている一級畑があります。
それは、ドメーヌ・ポンソが単独所有しているモレ・サンドニの「モン・リュイザン」です。幻の白ワインと言われ、2005年よりほかのブドウ品種とのブレンドをやめアリゴテ100%で造り始めています。
他の国だと、ブルガリア、ルーマニア、ロシア、ウクライナ、グルジア、カザフスタンやチリ、カルフォルニアの一部地域でも造られているそうですよ。
\最高級アリゴテはこれ!味も絶品!/
アリゴテは、どんな味わい?香り?
アリゴテの香り味の特徴は
- 柑橘系(レモン、ライム、グレープフルーツ)などの香り
- キリッとした酸味
- 樽の香りは、強くないものが多い(樽熟成のものは少なめ)
- フレッシュ、フルーティーな味わい
- クセは強く無い
こんな感じです。
基本的に、シャルドネよりスッキリした酸味があり柑橘系の香りが楽しめる白ワインが多いです。
しかし、造り手によっては樽熟成をしたり、熟成して飲んでもらう事を考えて発売するものもあります。
アリゴテは、カクテル『キール』の原料だった!
『キール』と言うカクテルを知っていますか?
BARやフレンチレストランで提供されている事が多いカクテルです。
キールは、白ワインとカシス・リキュールを混ぜて造るカクテルですが、そこで使われる白ワインは正式にはアリゴテから造られた白ワインなんです。
日本のBARやレストランで提供されているキールが全て「アリゴテの白ワイン」から造られているとは考えにくいですが、伝統的なキールの造り方は
アリゴテで造られた白ワイン + カシス・リキュール = キール
なんです。
ぜひ、覚えておきましょう!
アリゴテの特徴を知るのに飲むべき!おすすめワイン5選
ここで今まで、ソムリエールYURIが様々なアリゴテのワインを飲んで
- 美味しかった
- 思い出に残っている
- もう一度飲みたい
- 何度飲んでも美味しい
そんなアリゴテから造られているワインを、厳選してご紹介します。
酸味の強さ、フルーティーさ、熟成出来る度、おすすめ度を、星でランク付けしていきますね。
是非参考にして、飲んでみてください!どれも違って、どれも美味しいですよ。
【アリゴテおすすめ5選】
- コスパ抜群なアリゴテ!【マトロ】
- アリゴテの概念を変える!【ジャン・クロード・ラモネ】
- ムルソー名手のアリゴテ【ルーロ】
- 自然派のアリゴテ【ミッシェル・カイヨ】
- 超高級!幻のアリゴテ【ポンソ】
コスパ抜群!【マトロ/ブルゴーニュ・アリゴテ】
何度飲んでも美味しい、安定の味わいブルゴーニュ・アリゴテ!
造り手であるマトロの特徴でもある、ボリューム感をしっかり残しつつ、キリッとしたアリゴテらしい酸味を感じられる一本。
レモンやグレープフルーツのような柑橘系の爽やかで、フルーティーな味わいが楽しめます。
2,000円台で、十分アリゴテを楽しめるコスパ抜群のワインです。
- 酸味の強さ
- フルーティーさ
- 熟成出来る度
- おすすめ度
\はじめてアリゴテを飲む方におすすめ!/
アリゴテの概念を変える!【ジャン・クロード・ラモネ/ブーズロン・アリゴテ】
ミネラル感も感じられる、全体のバランス抜群ブーズロン・アリゴテ!
ラモネのブルゴーニュ・アリゴテを飲むまでは「アリゴテは早飲みワイン!熟成は出来ない!」と思っていました。しかし、ラモネのアリゴテを飲んでハーブやライムのような爽やかさとスッキリ感、綺麗なミネラル感のバランスが最高でした。
『アリゴテ=酸味が強い』というイメージが強い方には、ぜひ飲んで欲しいです。
他のブーズロン・アリゴテとは、旨味が全く違います。
何本かアリゴテを試してから、じっくり味わって欲しい一本です!
- 酸味の強さ
- フルーティーさ
- 熟成出来る度
- おすすめ度
\お高めですが、絶対満足できるワイン!/
ムルソーの名手が造る【ルーロ/ブルゴーニュ・アリゴテ】
ムルソーの名手、生産量が多くないルーロのブルゴーニュ・アリゴテとは出会うのに苦労します。
しかし、味わい事が出来た人は口をそろえて『また飲みたい!』と言います。
アリゴテの特徴である爽やかな酸味と、余韻の長い奥深いフルーティーな味わいを楽しめる美味しい一本です。
あえて樽熟成せず、ステンレスタンクで造られたワインなので、
- ルーロらしさ(ワインの繊細さ)
- アリゴテらしさ(爽やかさとフルーティーさ)
上記の2つを、思う存分感じられます。
雑味のない、繊細で綺麗なアリゴテを試したい方に、おすすめです。
- 酸味の強さ
- フルーティーさ
- 熟成出来る度
- おすすめ度
ルーロのブルゴーニュ・アリゴテは、どこも売り切れで見付けられませんでした…。もし、ワインショップで見かけたら絶対買ってみてくださいね!
\ちなみに、ルーロのムルソーってこんなに高いんです!/
自然派でワインを造る【ミッシェル・カイヨ/ブルゴーニュ・アリゴテ】
2,000円台で買える!そして、一本で変化を楽しめるブルゴーニュ・アリゴテ!
今回は、約9年熟成したブルゴーニュ・アリゴテを飲みました。
最初は、閉じていて落ち着いた印象でしたが時間が経つにつれ、モモや梅のようなフルーティーな香りと甘酸っぱい香りが混ざり合い落ち着いた大人なワインの印象を感じました。
アリゴテの特徴である酸味は、そこまで強くなくまろやかなので、酸味が苦手な方にはおすすめです!
熟成しても美味しいと実感できる、ブルゴーニュ・アリゴテです。
- 酸味の強さ
- フルーティーさ
- 熟成出来る度
- おすすめ度
\アリゴテは売り切れだったので、本拠地のムルソーをご紹介!/
幻のアリゴテ【ポンソ/モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ クロ・デ・モン・リュイザン トレ・ヴィエイユ・ヴィーニュ】
ポンソしか造れない、モレ・サンドニの幻のアリゴテワイン。
モンリュイザンは、もうアリゴテと思って飲んではダメ!アリゴテってこんな味わいにもなるんだ…とただただ驚かせられるワインです。
ハチミツやモモ、アプリコットなどの、甘いニュアンスとミントのような爽やかな香りが溶け合う絶品ワインです。
高級なアリゴテですが、2万円を超える意味が分かる一本です。もちろん熟成する事をおすすめします。
とにかく一度飲んで欲しい「アリゴテってこんな顔もあるの?!」って驚きながらじっくり味わいって欲しいワインです。
- 酸味の強さ
- フルーティーさ
- 熟成出来る度
- おすすめ度
\ポンソしか造れない特別なアリゴテ!/
アリゴテは、フランス・ブルゴーニュの隠れコスパ抜群ワイン!
多くの方がアリゴテのワインは
- 安いワイン
- 酸味が強いワイン
- 熟成出来ないワイン
そんなイメージを持っている方が、多いなと感じています。
もちろん「安くてさっぱり飲める美味しい白ワイン」というイメージは合っていますが、実は熟成する事も出来る凄いワインも多いんです。
熟成したアリゴテのワインは、酸味が丸くなりより一層深みが増して美味しいですよ。
私がアリゴテのワインをおすすめするのには、もう一つ理由があります。
- コストパフォーマンスが高いワインが多い!
- 有名な造り手の他のワインと比べると1/3くらいの値段で買える事が多い!
ブルゴーニュワイン好きには、たまらないですよね。
例えば、ルーロのムルソーは絶品ですが一級クラスは数万円しますが、ブルゴーニュ・アリゴテなら5,000円以下で買えることもあります。
有名な造り手のワインを飲みたいけど、値段が高くて気軽に飲めないと思っている方は、ブルゴーニュ・アリゴテで造り手の特徴を感じ取ってみるのもおすすめです。
ブルゴーニュの白ワインもシャルドネだけでなく、アリゴテのワインも味わってみてくださいね!
爽やかワイン好きは、ハマる事間違いなしですよ。
色々な造り手を知りたい方には、⇩こちらの記事もおすすめです。
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