ポルトガルのチーズが美味しすぎる!食べてみる価値あり!
美味しいです。クセありチーズ好きにはたまらないです!
そうですよね。
実は私も、チーズプロフェッショナル資格試験の勉強をするまで存在すら知りませんでした。
今回は、まだ知名度が低いけど美味しいポルトガルチーズの魅力とポルトガルチーズの王様【ケイジョ・セーラ・ダ・エストレーラ】をチーズプロフェッショナルYURIがご紹介します。
記事を読んだら、食べたくなること間違いなし。
⇩ポルトガル産のポートワイン(ホワイト)と合わせてみるのもオススメ!
★ も く じ ★
ポルトガルチーズの特徴は?
ポルトガルと思い浮かべて何を思い出しますか?
ワインだとポートワインやマデイラが有名ですね。
でも、ポルトガル産のチーズって聞いた事ありますか?
知名度はめちゃくちゃ低いです。
なぜポートワインと比べてこんなに知名度が低いのかというと、輸送問題や日本での需要が少ない事が原因になります。
残念ですね。しかし、最近は希少ですがチーズ専門店で限定入荷しているものもあります。
では、ポルトガル産のチーズの特徴を見ていきましょう。
ポルトガルチーズは、羊乳製?
ポルトガルチーズは、羊乳製や羊乳と山羊乳の混合製がとても多いです。
なぜ羊乳製が多いのでしょうか。
それは、歴史が関係してきます。
ポルトガルは、羊毛の生産国でした。なので羊をたくさん飼育している所が多かった。
しかし、化学繊維の発達により羊毛業界は衰退していきました。それにより、羊毛用に飼育されていた羊たちの多くは乳製品生産用に回されたのです。
それをきっかけに、羊乳製のチーズも発展していきました。
羊毛業界が衰退していなかったら、ポルトガルチーズは造られていなかったかもしれませんね!!
ミルクを固める方法が特徴的
ポルトガルチーズの伝統的な製法の一つに
乾燥した『チョウセンアザミのおしべ』を使ってミルクを固めていくという方法があります。
植物のエキスを使うという面白い方法です。
使い方は、ミルクにただ乾燥したチョウセンアザミのおしべを入れるのではなく、ぬるま湯で浸しにじみ出たエキスをミルクに入れて固めるという方法です。
なんか不思議ですよね!
植物性の凝固剤を使う事で、柔らかいチーズになる事が特徴ですよ。
ちなみに、植物性の凝固剤はスペインでも時々使われる方法です。
ポルトガルチーズ ケイジョ・セーラ・ダ・エストレーラとは?
ポルトガルチーズと言っても、実は種類も乳種も様々です。
- 羊乳又は羊乳と山羊乳の混合チーズ→ケイジョ・セーラ・ダ・エストレーラ
- 山羊乳製チーズ→ケイジョ・デ・カブラ・トランスモンターノ
- 牛乳製チーズ→ケイジョ・サン・ジョルジェ
- ホエイチーズ→レケイジャオン・ダ・ベイラ・バイシャス
※ホエイチーズとは、チーズを造る時に出る水分から造ったチーズの事です。
上の表を見てもチンプンカンプンですよね…もう聞いた事なさ過ぎて訳が分からない!しかも名前長いし。
ちなみに、チーズ名の最初に入っているケイジョ(Queijo)とは、ポルトガル語でチーズと言う意味です。
ちょっとした豆知識なので、覚えておくと面白いですよ。
今回は色々あるポルトガルチーズの中でも、ポルトガルチーズの王様と言われている【ケイジョ・セーラ・ダ・エストレーラ】をご紹介します。
ポルトガルチーズ王様【ケイジョ・セーラ・ダ・エストレーラ】
ポルトガルを代表するチーズです。『ポルトガルチーズの王様』なんて呼ばれたりもします。
工場製は少なく、ほとんどが農家で手作業で造られています。
造られる土地の品種ボルダレイラ・セーラ・ダ・エストレーラ種とシュラ・モンデゲイラ種の羊乳を使用し、チョウセンアザミのおしべで固めて造られます。
丸いモールドに成形前のチーズを押し込み、モールドを外した際に包帯状の白い布で巻いて熟成させます。
45日くらい熟成されたものは、中身がトロトロになり流れ出るほど軟らかいチーズになります。
スプーンですくって食べるのがオススメですよ!
- ポルトガルチーズの王様
- 羊乳製チーズ
- 包帯状の布で巻いて熟成
- 熟成すると、スプーンですくうほどトロトロ
フランスのエポワスやモンドールなんかもトロトロ系ですよね。
でも、羊乳製のトロトロチーズはめちゃくちゃ珍しい!!基本的に有名な羊乳製チーズは、ハードやセミハードタイプが多いです。
羊乳製チーズ好きには、たまらに美味しさですよ!
【ケイジョ・セーラ・ダ・エストレーラ】を食べた感想
今回食べた【ケイジョ・セーラ・ダ・エストレーラ】は、まだトロトロ・ドロドロまではいってなかったです。包丁でも、切れました!
なめらかで、固めのカスタードクリームみたいで美味しかったです。
味わいは、少し酒粕みたいなクセを感じました!!これが面白かったです。そして、羊乳の濃厚さが口の中に広がります。あぁ、美味しい。
香りも少し独特。ツンとした臭みはなく、これまた日本酒のような酒粕のような香りがフワッとしました。
一言でいうと
『王様の気品も感じる、濃厚さと繊細さのバランスが良いトロっとクセありチーズ』
クセが強すぎるな…っという方は、チーズだけを食べるのではなく、バゲットやドライフルーツ入りの固めのパンと一緒に食べると美味しいですよ。
チーズ好きには一度は食べてみて欲しい、羊乳製ポルトガルとろとろチーズです!
希少なポルトガルチーズ恐るべし!チーズ好きは、食べてみる価値あり!
写真の右手前のチーズが【ケイジョ・セーラ・ダ・エストレーラ】カットバージョンです。
ちょっとだけトロっとしてますよね。
きっと、まだまだ熟成出来たって事ですね!
ポルトガルチーズが日本で食べられるのは、めちゃくちゃ珍しいんです。
だからこそ、知っていて欲しい。
出会った時に、気付いて食べられる様に。
私なら、このチーズにはホワイトポートを合わせたいなと思いました。赤のポートだとチーズのクセの良さを消してしまう気がします。
クセが強いチーズに、強いワインも良いですが…
寄り添えるワインを選んでみるのをオススメします。
【ケイジョ・セーラ・ダ・エストレーラ】見付けたら、ぜひ食べてみてください。
ウォッシュチーズ好き、羊乳製チーズ(ケソ・マンチェゴとか)好きは好きなはず。
\羊乳製チーズの代表格 スペインチーズ/
⇩【ケソ・マンチェゴ】これもオススメ!!
\チーズに他の食材も合わせてみて。もっと美味しくなるよ!/